- ISBN
- 978-4-86204-278-1
- Cコード
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C0033
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一般 単行本 経済・財政・統計
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年10月
- 書店発売日
- 2015年10月20日
- 登録日
- 2015年10月1日
- 最終更新日
- 2016年4月4日
紹介
著者の朝香氏は、なぜ数々のテンバガーを獲得できたのか。
その最も大きな要因の一つが、本書がお伝えする投資タイミングの見分け方である。
朝香氏は、66年の戦後相場の歴史から逆張りの投資3原則を見つけ出し、それを実践した結果、今回のアベノミクス相場でも大勝ちできたという。
本書は、大勝ちするもととなった投資3原則を初めて公開していただいた。
また、トモヒロ・バフェット指数などの朝香氏オリジナル指数も公開していただいている。
ぜひとも、次の大きな波に乗るべく、本書を活用していただければ幸いである。
目次
はじめに ~銘柄選びの前に、今が投資するべき時かを検証しよう~
序章 個人投資はタイミングが9割
第1章 中学社会とバフェットでわかる金利の重要性
●株を買うのはなぜ?
●どうして新聞やテレビのニュースで株価が話題になるのか?
●株価はなぜうごく?
●景気は好景気と不景気を繰り返す特徴を持つ
●日銀の金融政策がわかれば、株価・景気の先行きが分かる
●金利は経済のすべてを動かす!
●米国でも政策金利は景気のコントローラー
●相場サイクルの見分け方
●世界一の投資家、ウォーレン・バフェットも金利が気になる
●金利は株価を下に引っ張る重力
●ROEを使った株価の公式でも、「金利」が株価を左右する
第2章 「政策金利・日銀短観・景気動向指数」の投資3原則で投資に勝つ
●資産2.2倍(年利1.2%)にすぎないドル・コスト平均法売買
●利下げで株を買い、利上げで株を売れば毎月買うより有利
●金利と株価は逆相関の関係にある
●1年半来金利水準で売買すれば、資産111倍(年利8.77%)
(個別銘柄の想定では57年で資産240万倍、年利30%)
●最も注目度の高い経済指標「日銀短観・業況判断DI」
●日銀短観業況判断DIで逆張り売買する
●景気動向指数(CI)で逆張り売買する
第3章 不況・倒産悪化・金融機関の悲劇は最大のチャンス
●なぜ、私が2003年5月、日経平均底値圏で株を買えたのか
●倒産状況・景況感で逆張り売買する
●1940~1950年代の株価と経済
●1960年代の株価と経済
●1970年代の株価と経済
●1980年代の株価と経済
●1990年代の株価と経済
●2000年代の株価と経済
●倒産状況・景況感での逆張り売買パフォーマンス
第4章 逆張り投資の追求と不動産・原油投資への応用
●中小企業(製造業)向け貸し出し態度DIでの逆張り売買
●有効求人倍率での逆張り売買
●バフェット指数とトモヒロ・バフェット指数での逆張り売買
●メルセデス・ベンツ景況感指数での逆張り売買
●アベノミクス相場開始前、世界の金利市場の強い追い風があった
●世界で最も影響力のある政策金利「米FF金利」の行方
●PERだけを有効な投資手段としてはならない
●投資の3原則と5つの武器のまとめ
●不動産投資への応用~値上がりしている中古マンション価格推移~
●不動産投資のタイミングを計る武器
●REITとREITの配当利回り
●原油相場への応用~原油と金利の同時上昇に注意
第5章 世界一の投資家「バフェット」の教訓
●投資で成功する努力~バフェットの言葉から学ぶ~
●投資の心得
●いつ売買するか(全体市場)
●いつ売買するか(個別銘柄)
●何を売買するか
●避けたいもの
●バフェットのユーモアと遊び心
●バフェットのM&A
●Buy American.I am.
●バフェットの最大の過ち?
おわりに ~バブルを利用し、割安で応援したい企業に投資せよ~
前書きなど
本書は、「株や不動産などの金融商品に『いつ』投資すべきか」、その課題に応える合理的な法則を伝える本である。
また、全体を通じて、「投資で負けないための投資タイミングの教科書」となるように内容を綴った。
特に、投資の初心者でも間違いのないように、長期投資のタイミングを計るのに使う経済指標は、
・政策金利
・日銀短観
・景気動向指数
の3つだけに原則を絞った。
(3章以降には、上級者編として、倒産・不況・金融危機の活用やその他の経済指標の活用も提案している)
そして、「安く買って高く売る」投資の3原則とは、以下のとおり誰にでも真似できるシンプルなものである。
原則① 1年半来金利水準で売買する
原則② 日銀短観業況判断DIで逆張り売買する
原則③ 景気動向指数(CI)で逆張り売買する
私は、この3つの原則を活用することで、小泉郵政相場に乗り、サブプライム・ローン問題発生前に利確し、またリーマン・ショック後に相場に本格参戦して、株が上がるのを待ち続け、このアベノミクス相場で大勝することができたのである。
政策金利や日銀短観と聞いて難しそうだなと思った方もいるかもしれないが、安心してほしい。後で詳細の見方は説明するが、その該当するWEB画面でプラスかマイナスかの水準を見るだけなので、ぬり絵やお絵かきレベルで運営できる。もちろん、その理屈に関しては、本書をしっかり読み込み、覚えてほしい。
まず、第1章では、金利の重要性を示す。ここでは、みなさんが勉強したであろう中学社会(公民)の教科書と参考書を使って、金利に素直に従うことがドル・コスト平均法よりも有利である点を示唆する。
そして、投資家として最も成功しているバフェットが、全体相場の見通しを考察する際に「金利」を考慮している点や、相場サイクルのセオリーや株価の公式などにも触れながら、投資で儲けるために金利がいかに大切かを示したい。
第2章では、経済指標を「政策金利」と「日銀短観」と「景気動向指数」の3つだけに絞って、投資で勝つ指標の使い方を指南している。世の中には数えきれない程の経済指標があるが、政策金利、日銀短観、景気動向指数の3つだけをチェックしていれば、比較的楽に長期投資で成功を手にできることをご紹介したい。
続く第3章では、相場のチャンスは世の中の経済が最悪の中にあるというタイミングを、倒産件数・負債総額によるデータと不況や金融機関の倒産・救済というニュースで捉える方法をお教えしている。お金のプロや権威であるはずの銀行や証券会社が崩壊する時、長期投資家にチャンスが到来することを綴りたい。
第4章では、他にも私が活用している視点や経済指標、さらには経済指標を活用した不動産や原油投資の有効なタイミングを示唆したい。中には、「メルセデス・ベンツ景況感指数」という独自の経済指標も入れておいた。ぜひ、株式投資家に留まらず、多くの投資家に読んでいただき、相場と景気を読み解くヒントにしていただければ幸いである。
最後に、第5章では、世界一の投資家であるバフェットの教訓や智恵をまとめておきたい。
私は、ブログ「『大化け株投資』のすすめ」でも、バフェットやグレアムやフィッシャーなどの著名投資家の賢明なる言葉を掲載しているが(http://obakekabu.net/blog-category-2.html)、今回は本書の執筆にあたり久しぶりに「バフェット本」を読み込んだので、この章を自分の為にも設定した。自分の為になるということは、必ず読者の為にもなると思う。
バフェットは、投資の秘訣を「他人が貪欲になっている時には恐る恐る、周りが怖がっている時は貪欲に」といっているように、まさに大局と時(=タイミング)を見極めている。実際に、バフェットも経済危機や景気悲観時に株や不動産を買って成功しており、この合理的な逆張りが本書の原則と合致するため、最後に彼の章を設けることにした。
本書の方法は、私のような凡人が投資で損をしないために投資の歴史に学び、大衆や一般のプロとは違った方法によって投資を合理的に行い、社会が悲観に染まっても多数に逆流する勇気を持てるよう開発したものである。ぜひ、その投資タイミングを本書で身につけ、あなたの投資が花開くことを願っている。
2015年8月15日
戦後70年を迎えた日本の平和と繁栄と先祖に感謝して
産業・成長企業アナリスト/投資作家 朝香友博
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