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不思議の探偵/稀代の探偵 アーサー・コナン・ドイル(著/文) - 作品社
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不思議の探偵/稀代の探偵 (フシギノタンテイキダイノタンテイ) 『シャーロック・ホームズの冒険』/『マーチン・ヒューイット、探偵』より (シャーロックホームズノボウケンマーチンヒューイットタンテイヨリ)

文芸
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発行:作品社
四六判
416ページ
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-86182-950-5   COPY
ISBN 13
9784861829505   COPY
ISBN 10h
4-86182-950-X   COPY
ISBN 10
486182950X   COPY
出版者記号
86182   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年12月
書店発売日
登録日
2022年10月28日
最終更新日
2022年12月27日
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紹介

明治32年に「中央新聞」に連載された『シャーロック・ホームズの冒険』全12作の翻案と、翌33年に同紙に連載された「マーチン・ヒューイット」シリーズからの5作品の翻案。日本探偵小説の黎明期に生み出された記念碑的な作品の数々を、120年以上の時を経て初単行本化! 初出紙の挿絵129点を完全収録!

 では何故、南陽外史は『不思議の探偵』のあとに、シャーロック・ホームズ譚ではなくマーチン・ヒューイット探偵譚を連載したのだろうか? おそらく彼は、黒岩涙香の影響から抜け出して、イギリスの探偵小説を中心に独自の世界を築こうとしていたのではないかと思われる。(…)
 しかし『稀代の探偵』を発表したあと、南陽外史は、どういうわけかイギリスの探偵小説に対する関心が急激に薄れていったようで、結局、『シャーロック・ホームズの回想』が彼の手で訳述されることはなかった。(…)『不思議の探偵』の新聞連載が好評であったにもかかわらず、単行本として出版されなかったのも南陽外史の意向だったのかもしれない。
 今回、『不思議の探偵』と『稀代の探偵』が復刻されたことにいちばん驚いているのは、案外、東京郊外の多磨霊園に眠る南陽外史その人ではあるまいか。(「編者解説」より)

目次

不思議の探偵
毒蛇の秘密/奇怪の鴨の胃/帝王秘密の写真/禿頭倶楽部/紛失の花婿/親殺の疑獄/暗殺党の船長/乞食の大王/片手の機関師/紛失の花嫁/歴代の王冠/散髪の女教師

稀代の探偵
三度に渡る不思議の窃盗/自殺に擬う不思議の暗殺/水雷秘密設計書の不思議の紛失/希臘古代宝玉の不思議の消滅/破船に搭載せし万両箱の不思議の行衛

編者解説

著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル  (アーサーコナンドイル)  (著/文

(Arthur Conan Dyle)1859年、イギリスのエディンバラ生まれ。エディンバラ大学医学部卒業。1887年から「ストランド・マガジン」にシャーロック・ホームズ譚を連載して大人気作家となる。ミステリーの他にも、『失われた世界』、『毒ガス帯』などのSFや『白衣の騎士団』などの歴史小説を数多く世に残し、1902年にナイトに叙せられた。1930年逝去。

アーサー・モリスン  (アーサーモリスン)  (著/文

(Arthur George Morrison)1863年、ロンドンのポプラー生まれの編集者、ジャーナリスト、作家。「新リアリズム」の旗手と目され、ロンドンのスラム街の生活を硬派の筆で記録した作品を評価された。「シャーロック・ホームズ」シリーズが執筆されなかった1894年から1903年のあいだに、「ストランド・マガジン」、「ウインザー・マガジン」、「ロンドン・マガジン」の各誌に「マーチン・ヒューイット」シリーズを連載。中国や日本の絵画コレクターとしても知られ、コレクションを大英博物館に寄贈した。マーチン・ヒューイット・シリーズには、『マーチン・ヒューイット【完全版】』(平山雄一訳)の邦訳がある。その他の作品に、短篇集THE DORRINGTON DEED-BOX(1897、一部邦訳あり)、THE GREEN EYE OF GOONA(1904、邦訳は『緑のダイヤ』延原謙訳、博文館)など。1945年逝去。

南陽外史  (ナンヨウガイシ)  (翻訳

(なんよう・がいし)本名、水田栄雄。明治2(1869)年兵庫県淡路島生まれ。大阪の英和学舎で英語を学んだのち立教大学に入学。卒業後、「中央新聞」前身の「東京中新聞」に入社。新聞記者の仕事のかたわら、「中央新聞」を中心に『秘密党』、『どくろ船』、『魔法医者』、『不思議の探偵』、『稀代の探偵』など数多くの翻案小説を発表した。明治43年に編集総長をしていた中央新聞社を退職し、実業界に身を転じて「糖業連合会」の主事を務め、『製糖会社要覧』、『糖業関係法規集』などを編集。晩年は東京郊外の下高井戸に隠栖し、昭和33(1958)年に89歳で逝去。

高木直二  (タカギスナオジ)  (編集

(たかぎ・なおじ)1947年、福島県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。翻訳家。現在、明治・大正期の翻案小説を復刊し、その原作を翻訳する「早稲田文庫」の活動をしている。訳書に、ディック『去年を待ちながら』(共訳)、プロンジーニ/マルツバーグ『裁くのは誰か?』、クーゼス/ポスナー『大学経営 起死回生のリーダーシップ』、マチャレロ/リンクレター『ドラッカー 教養としてのマネジメント』(共訳)、ヒューム『二輪馬車の秘密【完訳版】』、コンウェイ『ダーク・デイズ』。編書に、ヒューム原作/丸亭素人訳述『鬼車 二輪馬車の秘密【明治翻案版】』、ウェルズ原作/黒岩涙香訳述『八十万年後の社会 タイム・マシン【大正翻案版】』、コンウェイ原作/黒岩涙香訳述『法庭の美人 ダーク・デイズ【明治翻案版】』。

上記内容は本書刊行時のものです。