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カリブ海アンティル諸島の民話と伝説 テレーズ・ジョルジェル(著/文) - 作品社
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カリブ海アンティル諸島の民話と伝説 (カリブカイアンティルショトウノミンワトデンセツ)

文芸
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発行:作品社
B119
288ページ
価格 2,600円+税
ISBN
978-4-86182-876-8   COPY
ISBN 13
9784861828768   COPY
ISBN 10h
4-86182-876-7   COPY
ISBN 10
4861828767   COPY
出版者記号
86182   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年11月
書店発売日
登録日
2021年10月13日
最終更新日
2022年12月22日
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書評掲載情報

2022-10-01 日本経済新聞  朝刊
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紹介

ヨーロッパから来た入植者たち、アフリカから来た奴隷たちの物語と、カリブ族の物語が混ざりあって生まれたお話の数々。
1957年の刊行以来、半世紀以上フランス語圏で広く読み継がれる民話集。人間たち、動物たち、そして神様や悪魔たちの胸躍る物語、全34話。【挿絵62点収録】


 アンティル諸島の生活では、民話が大きな場所を占めています。民話は夜のものです。昼間に民話を語ることは決してありません。さもなければ、竹のかごに変えられてしまう恐れがあるからです。気温の高い、晴れた夜を待つのです。民話はクレオール語で語られます。熱帯では夜明けもたそがれもありません。太陽は最後の輝きを数分放つと姿を消します。地上は突然暗がりに浸ります。するとホタルが舞います。コオロギが歌い始めます。地上に吹くそよ風がサヴァンナのにおいを全部運んできます。これが民話を語る時なのです。外に腰を掛けて、年寄りの「ダー」を囲みます。夜冷えをしないように「バクア」の帽子をかぶっています。そしてこう語り始めます。「ボンボヌフォワ! 三度楽しいお話」
(本書「まえがき」より)

目次

まえがき/一 老マルヴァンの伝説/二 キュビラ/三 黒人が生まれながらに不幸なわけ/四 マントノン夫人/五 ジョゼフィヌ/六 ポカム坊や/七 ヴァヌス坊や/八 クリストポンプ・ドゥ・ポンピナス/九 青ひげ/十 悪魔より強い/十一 シネル/十二 美しい娘は桶の下/十三 パンプルネル/十四 夜の鳥/十五 ユ・グラン・グラン/十六 ショラスティヌ/十七 セトゥト/十八 上のくちばしと下のくちばし/十九 マンボウの話/二十 犬がしゃべらないわけ/二十一 貧乏はつらい/二十二 ぺ・タンブ・ア!/二十三 ウサギどんのいたずら/二十四 またしてもウサギどんのいたずら/二十五 ウサギどんとトラどん/二十六 熱帯のクジラ/二十七 テザンとジリアの恋――ハイチの物語/二十八 テリスフォール――ハイチの物語/二十九 マリカトリヌ 三十 三人の兄弟――ハイチの物語/三十一 クモは尻から糸が出る/三十二 ジャン・ロリゾン坊や/三十三 小さな王子とメデルあるいは親指小僧/三十四 古物商/訳者あとがき

著者プロフィール

テレーズ・ジョルジェル  (テレーズジョルジェル)  (著/文

(Thérèse Georgel)1957年の刊行以来、広く読み継がれる本書『カリブ海アンティル諸島の民話と伝説(Contes et légendes des Antilles)』の著者で、子供時代をアンティル諸島で過ごしたとされている。1980年ごろ、クレオール語が再度注目される中、本書は、1979年のマリテレーズ・ルンフによるフランス語とクレオール語併記のバイリンガル民話集や、1988年のクレオール性の作家パトリック・シャモワゾーによる民話集(邦題『クレオールの民話』)の典拠に挙げられている。

松井裕史  (マツイヒロシ)  (翻訳

(まつい・ひろし)金城学院大学文学部准教授。ニューヨーク市大学大学院センターで博士候補資格取得後、フランスのパリ第八大学で博士号取得。文学博士。フランスおよびフランス語圏文学、とりわけカリブ海が専門。訳書に、ジャック・ルーマン『朝露の主たち』、ジョゼフ・ゾベル『黒人小屋通り』(ともに作品社)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。