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カリブ海アンティル諸島の民話と伝説
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年11月
- 書店発売日
- 2021年11月30日
- 登録日
- 2021年10月13日
- 最終更新日
- 2022年12月22日
書評掲載情報
2022-10-01 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
ヨーロッパから来た入植者たち、アフリカから来た奴隷たちの物語と、カリブ族の物語が混ざりあって生まれたお話の数々。
1957年の刊行以来、半世紀以上フランス語圏で広く読み継がれる民話集。人間たち、動物たち、そして神様や悪魔たちの胸躍る物語、全34話。【挿絵62点収録】
アンティル諸島の生活では、民話が大きな場所を占めています。民話は夜のものです。昼間に民話を語ることは決してありません。さもなければ、竹のかごに変えられてしまう恐れがあるからです。気温の高い、晴れた夜を待つのです。民話はクレオール語で語られます。熱帯では夜明けもたそがれもありません。太陽は最後の輝きを数分放つと姿を消します。地上は突然暗がりに浸ります。するとホタルが舞います。コオロギが歌い始めます。地上に吹くそよ風がサヴァンナのにおいを全部運んできます。これが民話を語る時なのです。外に腰を掛けて、年寄りの「ダー」を囲みます。夜冷えをしないように「バクア」の帽子をかぶっています。そしてこう語り始めます。「ボンボヌフォワ! 三度楽しいお話」
(本書「まえがき」より)
目次
まえがき/一 老マルヴァンの伝説/二 キュビラ/三 黒人が生まれながらに不幸なわけ/四 マントノン夫人/五 ジョゼフィヌ/六 ポカム坊や/七 ヴァヌス坊や/八 クリストポンプ・ドゥ・ポンピナス/九 青ひげ/十 悪魔より強い/十一 シネル/十二 美しい娘は桶の下/十三 パンプルネル/十四 夜の鳥/十五 ユ・グラン・グラン/十六 ショラスティヌ/十七 セトゥト/十八 上のくちばしと下のくちばし/十九 マンボウの話/二十 犬がしゃべらないわけ/二十一 貧乏はつらい/二十二 ぺ・タンブ・ア!/二十三 ウサギどんのいたずら/二十四 またしてもウサギどんのいたずら/二十五 ウサギどんとトラどん/二十六 熱帯のクジラ/二十七 テザンとジリアの恋――ハイチの物語/二十八 テリスフォール――ハイチの物語/二十九 マリカトリヌ 三十 三人の兄弟――ハイチの物語/三十一 クモは尻から糸が出る/三十二 ジャン・ロリゾン坊や/三十三 小さな王子とメデルあるいは親指小僧/三十四 古物商/訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。