.
【利用可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
注文サイト:
在庫ステータス
在庫あり
取引情報
取引取次:
ト・日 書店
子どもの文化 書店(直)
直接取引:なし
徹夜の塊1 亡命文学論 増補改訂版
B119
528ページ
価格
4,800円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年4月
- 書店発売日
- 2022年4月20日
- 登録日
- 2022年2月4日
- 最終更新日
- 2022年12月20日
紹介
冷戦時代ははるかな過去になり、世界の多極化が昂進するする現在にあって、改めて「亡命」という言葉を通して人間の存在様式の原型をあぶりだす、独創的な世界文学論。
サントリー学芸賞受賞の画期的名著の増補改訂版。
本書の旧版が出た二〇〇二年は、亡命という切り口で文学論を一冊まとめるということがまだ新奇な感じがしていたころで、幸いそれなりに読者の手ごたえもあったが、それから二十年経ち、「亡命」をめぐる状況じたいも大きく変化してしまった。〔……〕
こういった現状を踏まえると、いまや亡命者を特別扱いするのではなく、人間の世界的な移動・移住を視野に入れた越境文学論、ディアスポラ論のより大きな枠の中でとらえる必要があるのではないかとも思えてくる。〔……〕しかし時の流れ、世界の変化ともに研究者の考え方も変化するのはいわば当然のことであり、無理に整合性をもたせず、必要最小限の加筆訂正を加えただけでどちらも収録してある。読者には、体系的な論述にもとづいて導き出されるある種のカチッと固定された結論を本書に求めるのではなく、この本の著者の世界文学遍歴と時の流れのなかで常に変化していく流動性を楽しんでいただければ、と願う。――(本書「はじめに」より)
上記内容は本書刊行時のものです。