.
【利用可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
注文サイト:
在庫ステータス
在庫あり
取引情報
取引取次:
ト・日 書店
子どもの文化 書店(直)
直接取引:あり
ブヴァールとペキュシェ
B119
512ページ
価格
4,600円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年8月
- 書店発売日
- 2019年8月23日
- 登録日
- 2019年7月4日
- 最終更新日
- 2024年6月25日
重版情報
4刷 | 出来予定日: 2024-06-25 |
3刷 | 出来予定日: 2019-10-31 |
2刷 | 出来予定日: 2019-09-30 |
MORE | |
LESS |
紹介
翻訳も、解説も、訳注もほぼ完璧である。この作品を読まずに、もはや文学は語れない。自信をもってそう断言できることの至福の喜び……。――蓮實重彦
膨大な知の言説(ディスクール)の引用がおりなす反=小説(アンチ・ロマン)の極北が、詳細な注によってその全貌が初めて明らかに!
フローベール自身は、この小説のテーマは「科学における方法の欠如について」であり、「近代のあらゆる思想を点検する」のがその野心だと述べている。これをあえて現代的なタームで言い換えてみると、十九世紀の知の言説が形づくる灰色のアーカイブに潜在的に含まれている喜劇の可能性を現勢化したのが、『ブヴァールとペキュシェ』という書物だということになろうか。……フローベールが千五百冊あまりもの本を読み、それについて逐一ノートを取りつつ、そこから拾い上げた「思想のコミック」を小説という形式にふさわしく練り上げたのが、「一種の笑劇風の批評的百科事典」なのだといってよい。それ故、ブヴァールとペキュシェの演じる一見珍妙な悲喜劇が、十九世紀という時代の直面した認識論的な諸問題を深くえぐり出していることは、実は何ら驚くべきことではない。――本書「解説」より
上記内容は本書刊行時のものです。