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新自由主義
その歴史的展開と現在
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2007年2月
- 書店発売日
- 2007年2月15日
- 登録日
- 2016年5月7日
- 最終更新日
- 2024年9月17日
書評掲載情報
2024-01-20 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 平川克美(文筆家) |
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重版情報
17刷 | 出来予定日: 2024-09-01 |
16刷 | 出来予定日: 2021-10-01 |
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紹介
いかにして世界は再編されているのか?
21世紀世界を支配するに至った新自由主義の30年の政治経済的過程とその構造的メカニズムを世界的権威が初めて明らかにする
渡辺治《日本における新自由主義の展開》収載
新自由主義(ネオリベラリズム)とは――
「市場の公平性」こそが「倫理」であり、国家・社会の機能のすべて、人間の行為のすべてを導くことができるという指針である、という教義である。1970年代以降、小さな政府・民営化・規制緩和・市場の自由化などを旗印にして、先進国から途上国までグローバルに浸透していき、思想的にも現実的にも21世紀世界を支配するものとなった。
では、新自由主義とは、どうして発生し、どのように各国政府に取り入れられ、いかに各国民の同意をも取りつけていったのか? それは誰によって、誰のために推し進められてきたのか? そして世界をいかなるものに再編しているのか? 本書は、世界を舞台にした30年にわたる政治経済史を追いながら、その構造的メカニズム、その全貌と本質を明らかにするものである。
目次
序文
第1章 自由とはこういうこと
新自由主義への転換はなぜ起こったのか?
新自由主義理論の台頭
新自由主義化と階級権力
自由の展望
第2章 同意の形成
アメリカにおける同意形成
イギリスにおける同意形成
第3章 新自由主義国家
理論における新自由主義国家
緊張と矛盾
実践における新自由主義国家
新保守主義の台頭
第4章 地理的不均等発展
新自由主義化のムービングマップ
新自由主義化の最前線
メキシコ/アルゼンチンの崩壊/韓国/スウェーデン
地理的不均等発展のダイナミズム
第5章 「中国的特色のある」新自由主義
国内の変遷
対外関係の変遷
階級権力の再構築?
第6章 審判をうける新自由主義
新自由主義化のバランスシート
あらゆるものの商品化
環境の悪化
権利の両義性
第7章 自由の展望
新自由主義の終焉
オルタナティブに向けて
付録 日本の新自由主義――ハーヴェイ『新自由主義』に寄せて 渡辺治
序 ハーヴェイ「新自由主義論」の問題提起と日本の位置
1 日本の新自由主義への動きは、いつ始まったのか?
2 日本の新自由主義の「敵」は誰か?
3 日本での新自由主義改革への合意は、いかなる特質を持つか?
4 新自由主義化と帝国主義化の併存
5 日本の新自由主義改革遂行過程のジグザグ
6 新自由主義国家の特殊性
7 新自由主義と新保守主義
8 日本の新自由主義の帰結と矛盾
訳者あとがき 森田成也
基本用語解説/参照文献一覧/事項索引/人名索引/地名索引
上記内容は本書刊行時のものです。