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マティルド夫人(初代イタリア公使夫人)の日本内地紀行 全2 巻 / The Travel Journals of Mathilde, Contessa Sallier de La Tour into the Interior of Japan, 1867-1870 including Letters, Notes and Sketches ベルテッリ ジュリオ アントニオ(編集・解説) - ユーリカ・プレス
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マティルド夫人(初代イタリア公使夫人)の日本内地紀行 全2 巻 / The Travel Journals of Mathilde, Contessa Sallier de La Tour into the Interior of Japan, 1867-1870 including Letters, Notes and Sketches

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B5判
価格 78,000円+税
ISBN
978-4-86166-223-2   COPY
ISBN 13
9784861662232   COPY
ISBN 10h
4-86166-223-0   COPY
ISBN 10
4861662230   COPY
出版者記号
86166   COPY
Cコード
C3326
専門 全集・双書 旅行
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年12月22日
書店発売日
登録日
2020年12月1日
最終更新日
2020年12月22日
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紹介

★イザベラ・バード『日本奥地紀行』の約10 年前に日本の内地を旅したフランス人女性の記録英仏二か国語版にて待望の公刊 限定出版100部。

●初代駐日イタリア公使(サリエ・ド・ラ・トゥール伯爵)夫人として慶應3 年に来日、明治2 年に西洋人女性として初めて日本内地を旅した、マティルド夫人の残した手稿の待望の公刊。
●旅の日誌に加え、スケッチブックや書簡、横浜・江戸での生活記など、6 つの文書(ド・ラ・トゥール家に残るマティルド夫人の日本関連文書全点)のフランス語翻刻とその英訳に、2 か国語の解説、解題、註を加えた学究版。多数の図版入り。
●戊辰戦争終結直後、いまだ大きな危険が伴う居留地外への初の外国視察団だったイタリア養蚕地視察団に同行し、数年後(明治5 年)に富岡製糸場が設立される地域を含む関東北部養蚕業の中心地(上尾、前橋、渋川、大宮、八王子、町田等)を20 日かけて旅した日誌。各地の人々の生活、風俗の克明な記録と旅行中に描いたスケッチを含む。
●併録される居留地のノートは、イタリア公使館の整備に奔走する夫人の日常、英国公使パークス一家やフランス公使ロッシュをはじめとする横浜の要人との交流など、開国期の外交官の生活や幕末・維新史の裏側を語る貴重な情報源。
●また、イタリアの家族、友人に宛てた、日本へ向かう船旅や日本・中国滞在中の本音を吐露する書簡や、明治2 年~3 年の大阪、神戸、瀬戸内海、長崎から上海、厦門、香港への旅を中心とした旅行記も収録。
●本資料がイタリアで発見された後、2017 年には研究者間だけでなく日本の新聞紙上でも話題となったが、私文書の上、判読の非常に難しいフランス語手稿であったため、その詳細を知ることは困難であった。本書は長年にわたる編者の原資料の解読、調査、研究をまとめ公刊するもので、幕末・明治期の西洋と日本の研究に新たな一石を投じる画期的出版。

目次

Volume 1: [手稿フランス語翻刻および解説、写真、スケッチ]
Transcriptions of Mathilde’s Manuscripts in French & Sketchbook
Images and Photographs & Manuscripts
Preface & General Introduction (in French)
Acknowledgements & Editorial Notes (in French)
Part I: Le cahier de croquis de Mathilde / Mathilde’s Sketchbook (1869)
Part II: Transcriptions of Mathilde’s Notes, Letters and Travel Journals
Chapitre 1: Le voyage jusqu’au Japon - Égypte et Asie (avril-juin 1867)
Chapitre 2: Notes à propos de Yokohama et Edo (1867)
Chapitre 3: Cinq lettres envoyées du Japon et de la Chine (1867-70)
Chapitre 4: Une expedition dans l’intérieur du Japon (8-28 juin 1869)
Chapitre 5: Le voyage dans la mer intérieure du Japon et en Chine (1869-70)

Volume 2: [手稿英訳および解説、参考文献、索引]
English Translations of Mathilde’s Writings
Preface & General Introduction (in English)
Acknowledgements & Editorial Notes (in English)
Part III: Translations of Mathilde’s Notes, Letters and Travel Journals
Chapter 1: The Journey to Japan - Egypt and Asia (April-June 1867)
Chapter 2: Notes about Yokohama and Edo (1867)
Chapter 3: Five Letters sent from Japan and China (1867-70)
Chapter 4: An Expedition into the Interior of Japan (June 8th-28th, 1869)
Chapter 5: A Journey in the Inland Sea of Japan and China (1869-70)
References & Index

前書きなど

編者からの言葉 ベルテッリ ジュリオ アントニオ(大阪大学言語文化研究科准教授)

本書にて初めて全文翻刻、英訳とともに公刊される初代イタリア公使夫人マティルドの手稿一式は、西洋人女性の観点から明治維新前後の日本を注意深く観察する傍ら、未知なる日本の内地を旅する女性の記録として最も早いものである上に、多彩な魅力を秘める貴重な一次資料であると言える。

第一に、新鮮味がある。1880年に刊行物として公開されたイサベラ・バードの『日本奥地紀行』と異なり、マティルドの史料は全て家族や友人に宛てた生の私文書であるため、刊行物に必要な文体の整理や修正が行われておらず、自己検閲の影響も受けていないため、150年前に彼女の心を揺さぶったあらゆる感情はありのままで、現在を生きる我々にも新鮮に伝わる。

第二に、鋭い観察力に満ちた描写とユーモラスな逸話のバランスは絶妙である。マティルドは長期滞在者かつ外交官の妻であったため、彼女の日本とその文化に対する好奇心と理解力は特に深く、広範囲にわたる。彼女は日本の自然、美術、政治、歴史、日本人の文化、生活様式、美的感覚、外国人に対する接し方等に注目しながら、時折ユーモアと皮肉に満ちた逸話や刺のあるコメントで読者を驚愕させ、退屈させない。
総じて、繊細な心の持ち主であるマティルドと極度に刺激的な環境である日本との出会いは非常に興味深い成果をもたらしたと言える。そしてこの成果を公開しようという忘れられたマティルドの夢は150年の年月を経て、ついに実現した。

著者プロフィール

ベルテッリ ジュリオ アントニオ  (ベルテッリ ジュリオ アントニオ)  (編集・解説

大阪大学言語文化研究科准教授

上記内容は本書刊行時のものです。