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校訂版 W・スタンレー・ジェヴォンズ選集 英文全2巻 ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ(著/文) - 極東書店
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校訂版 W・スタンレー・ジェヴォンズ選集 英文全2巻 W. STANLEY JEVONS SELECTED WORKS IN VARIORUM EDITIONS

発売:極東書店
B5判
775ページ
上製
価格 78,000円+税
ISBN
978-4-86166-205-8
Cコード
C3333
専門 全集・双書 経済・財政・統計
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年12月20日
書店発売日
登録日
2019年2月27日
最終更新日
2019年2月27日
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紹介

●19世紀を代表する英国の近代経済学者の一人ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ(William Stanley Jevons, 1835–1882)が生前に手を加え、版を重ねた経済学分野の主著 2 書『石炭問題』と『経 済学理論』の初めての校訂版。 ●各初版を新組で収録し、死後に刊行された異版も含む、『石炭問題』第 2 ~ 3 版、『経済学理論』第 2 ~ 5 版およびブラック版との差異の詳細な比較対象を各章文末註に掲載。校訂注の数は 4,700 点近くにの ぼり、全体の約半分のページがこれに割かれている。 ●各版の統計データや図表の変更なども可能な限り照合し、ジェヴォンズ生前の思考と著作活動の流れを 明らかにする。 ●編者による序文、解説に加え、ジェヴォンズ没後のリプリント版などに加えられたジェヴォンズ研究者 による重要な解説などの豊富な資料は合計 31 件の補遺として収録、さらに人名索引を各巻に収録し、 加えて第Ⅱ巻末には、ジェヴォンズの自然科学・論理学科学方法論等に関する論文・著作とその書評・ 飜訳、学会報告および追悼文を含む決定版ともいえる書誌を収録する。 ●今後のジェヴォンズ研究だけでなく、経済学史研究や英国 19 世紀経済史研究の指針ともなる重要文献。

目次

Volume I: The Coal Question, An Inquiry Concerning the Progress of the Nation, and the Probable Exhaustion of Our Coal-mines. (Variorum edition based on the first edition in 1865 with editorial notes and appendixes.), approx. 405 pp. W. Stanley Jevons (1835-1882) : From a Man of Science to an Economist, by Takutoshi Inoue Headnote of The Coal Question, by Takutoshi Inoue Textual Note of The Coal Question, by Takutoshi Inoue Abbreviations Acknowledgements Introduction Chapters I – XVII (Texts based on the first edition 1865 and end notes by Takutoshi Inoue) Appendix I: Preface to the second edition Appendix II: Index Appendix III: Preface to the third edition Appendix IV: Explanation of Plates Appendix V: Name Index
Volume II: The Theory of Political Economy (Variorum edition based on the first edition in 1871 with editorial notes and appendices.), approx. 380 pp. Headnote of The Theory of Political Economy, by Takutoshi Inoue Textual Note on The Theory of Political Economy, by Takutoshi Inoue Preface and Introduction
Chapters I –VIII (Texts based on the first edition 1871 and end notes by Takutoshi Inoue) Appendix I: Preface to the second edition Appendix II: Logical Method of Economics Appendix III: Disutility and Discommodity Appendix IV: Theory of Dimensions of Economic Quantities Appendix V: Popular Use of the Term Value Appendix VI: Dimension of Value Appendix VII: Analogy to the Theory of Lever Appendix VIII: Negative and Zero Value Appendix IX: Variation of the Price of Corn Appendix X: Dimension of Labour Appendix XI: Relations of Economic Quantities Appendix XII: Joint Production Appendix XIII: Dimension of Capital, Credit, and Debit Appendix XIV: Dimension of Interest Appendix XV: Peacock on the Dimension of Interest Appendix XVI: List of Mathematico-Economic Writings Appendix XVII: List of the Author’s Economic Writings Appendix XVIII: ‘Notice of a General Mathematical Theory of Political Economy,’ Report of British Association for the Advancement of Science, 1862 (1863), Notices and Abstracts of Miscellaneous Communications to the Section (Statistical Science), pp. 158-59.
Appendix XIX: ‘Brief Account of a General Mathematical Theory of Political Economy,’ Journal of the Statistical Society of London, vol. xxix (1866), pp. 282-87 (reprinted in the Theory of Political Economy, ed. by H. S. Jevons, 4th edition, 1911, Appendix III, pp. 303-14) Appendix XX: ‘Note by the Editor on the Author’s Theory of Interest (Theory of Political Economy, ed. by H. S. Jevons, 4th edition, 1911, Appendix I, pp. 279-293) Appendix XXI: A Fragment on Capital, Interested to form part of Chapter XXV, Author’s Principles of Economics (Theory of Political Economy, ed. by H. S. Jevons, 4th edition, 1911, Appendix II, pp. 294- 302) Appendix XXII: Preface to the third edition by Harriet A. Jevons (1888, pp. li-lii.) Appendix XXIII: Preface to the fourth edition by H. Stanley Jevons (1911, pp. lv-lix.) Appendix XXIV: Preface to the fifth edition by H. Stanley Jevons (1957, pp. i-iii.) Appendix XXV: Introduction and Notes to the Penguin Books’s Edition by R. D. Collison Black (1970, pp. 7-39, 262-71.) Appendix XXVI: Bibliographical List of W. S. Jevons’s Writings, etc., by Takutoshi Inoue and Micheal V. White. With a list of the reviews and translations of his writings and obituaries of him, by Takutoshi Inoue Appendix XXVII: Name Index

前書きなど

推薦文 「独創的な経済学者ジェヴォンズ」
八木紀一郎(摂南大学学長・京都大学名誉教授)  ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズは 19 世紀半ばのイギリスにあらわれた天才の一人である。経済事情のため、 学業半ばにしてオーストラリアに渡らなければならなかった青年は、試金技師としての業務のかたわら、その数理的素 養を経済学に応用しはじめた。帰国後、当時支配的であった古典派経済学の教科書に不満をおぼえ、限界効用にもとづ く価値論、あるいは「快楽と苦痛の微積分学」という自分のアイデアを論文にまとめた。彼は本著に収録されているこ の論文を大英学術協会に送りその部会で読み上げさせたが、誰からも注目されなかった。1862 年のことである。当時は、 ジョン・スチュアート・ミルによって洗練された古典派経済学のもとで、価値の理論は完成したもののように思われて いたのであった。その後数年して、気を取り直して『経済学理論』を執筆し、それを1871 年に出版しなければ、彼は 限界革命の「埋もれた先駆者」になっていたことであろう。  ジェヴォンズは思想から出発するのではなく、データのなかに問題を発見し、それを論理的あるいは数理的に取り扱 うことで結論を引き出そうとする実際的な学者であった。思想家というよりも科学者であったと言ってもよい。イギリ スの産業の支えであった石炭の枯渇可能性に注目し、当時可能なかぎりのデータにもとづいて警鐘を鳴らしたこと(『石 炭問題』1865 年)にも、その個性がよくあらわれている。  編者は英国および日本の経済学の文献に詳しい碩学である。30 年以上前に『ジェヴォンズの思想と経済学 ― 科学者 から経済学者へ ―』( 1987 年)を公刊し、欧米における研究と呼応して経済学史の研究領域をいわゆる「近代経済学」 にまで拡げることに貢献した。今回はジェヴォンズ若年の二著の版別の異同調査をおこなった集注版を刊行することで、 海外も含めた後続する研究者に有益な研究ツールを提供した。古典派の衰退からアルフレッド・マーシャル『経済学原理』 (1890 年)の出現にいたる時代の英国経済思想の理解に資することは間違いない。

著者プロフィール

井上琢智  (イノウエタクトシ)  (著/文 | 編集

元関西学院大学学長

上記内容は本書刊行時のものです。