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マックス・シェーラーの倫理思想 岩谷 信(著/文) - 東北大学出版会
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マックス・シェーラーの倫理思想 (マックスシェーラーノリンリシソウ) 「倫理的人格の生成と存在」の視座から (リンリテキジンカクノセイセイトソンザイノシザカラ)

哲学・宗教
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A5判
370ページ
並製
定価 5,800円+税
ISBN
978-4-86163-378-2   COPY
ISBN 13
9784861633782   COPY
ISBN 10h
4-86163-378-8   COPY
ISBN 10
4861633788   COPY
出版者記号
86163   COPY
Cコード
C3012  
3:専門 0:単行本 12:倫理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年1月26日
書店発売日
登録日
2022年9月20日
最終更新日
2023年1月27日
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紹介

本書の核心は次の二点の論究である。⑴ シェーラーの「倫理学的人格主義」の中核であり、自己自身が〈間主体的な実存〉であると了得する人間の「自己集中」の過程として説かれている〈倫理的人格の生成と存在〉論の根底には、〈人間の尊厳は奈辺に存するか〉という問いが潜むこと。 ⑵ それに答える過程でシェーラーの企てた、ニヒリズムを秘めた西欧近代市民社会(ゲゼルシャフ)の〈相対化〉や、〈実存的・絶対的〉な「愛と応答愛」の「倫理」としての称揚が、前世紀でのレヴィナスやコフート等の思想形成の直接的な基盤だということ。。

目次

第一章 起点としての〈尊厳死〉の「尊厳」問題
第二章 「愛の秩序」としての「同情感情の基礎づけ法則」(その一)
第三章 「愛の秩序」としての「同情感情の基礎づけ法則」(その二)
第四章 「愛の秩序」としての「同情感情の基礎づけ法則」(その三)
第五章 〈精神化した高次の自愛〉としての「道徳的な自愛」の主体
第六章 人間的「人格」の「生成と存在」の場としての「社会的統一態」
第七章 「欲得社会」での「最高の自己愛」としての「真正な自己愛」
第八章 「倫理的宇宙」としての「教会」の一員となる「真正な自己愛」の主体
第九章 シェーラーの描く「倫理的に価値ある人格」像とその破棄
第十章 シェーラーを導いていた〈いま一つ〉の「倫理的に価値ある人格」像
第一一章 シェーラーの倫理思想の今日的な意義―結語に代えて

著者プロフィール

岩谷 信  (イワヤ マコト)  (著/文

1942年秋田県に生まれる。1966年東北大学文学部卒業。1971年東北大学大学院文学研究科実践哲学専攻博士課程単位取得退学、東北大学文学部助手(宗教学・宗教史学講座)、(八戸工業高等専門学校助教授、東北学院大学教養学部言語文化学科教授を経て、2010年に退職。現在は東北学院大学人間情報学研究所客員研究員。著書:『生きることの探求・西欧思想史におけるその展開』(共著)川島書店、1977年。『西洋倫理思想史』(共著)朝日出版社、1993年。翻訳書:『シェーラー著作集 第七巻 人間における永遠なるもの(下)宗教の諸問題(宗教復興のために)』(共訳)白水社、1978年。『ニコライ・ハルトマン 哲学入門』(共訳)晃洋書房、1981年。

上記内容は本書刊行時のものです。