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「公論」の創生「国民」の誕生
福地源一郎と明治ジャーナリズム
発行:東北大学出版会
A5判
220ページ
並製
価格
4,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年7月3日
- 書店発売日
- 2020年7月10日
- 登録日
- 2020年6月29日
- 最終更新日
- 2020年6月30日
紹介
文明開化期の日本において福澤諭吉(1835-1901)と並び称されながらも、これまで「御用記者」の代表格として等閑視されてきたジャーナリスト福地源一郎(桜痴、1841-1906)。本書は、彼の言論活動に光を当て、その思想的意義を明らかにするものである。具体的には、福地が『東京日日新聞』の社長兼主筆として健筆を振るった明治7年からおよそ10年間の同紙論説記事や他紙を丹念に分析し、「公論」と「国民」の形成という角度から照射することで、明六社や自由民権運動を中心に構築されてきた従来の明治前期思想研究の枠組みに、新たな展望を切り開くものである。
目次
序 論
第一章 「新聞記者」の誕生 ―福地源一郎の自己認識を中心に
第二章 政論新聞化と福地源一郎 ―「東京日日新聞」の変容とその影響
第三章 福地源一郎の「国民」形成論 ―士族平民民権論争を中心に
第四章 福地源一郎における「興論」と「国民」 ―「華士族」をめぐる論争を題材に
第五章 「双福」と自治 ―明治前期における二つの「国民」像
結 論
上記内容は本書刊行時のものです。