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文化遺産としての巡礼路 伊藤文彦(著) - 春風社
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文化遺産としての巡礼路 (ブンカイサントシテノジュンレイロ)

社会科学
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発行:春風社
A5判
362ページ
上製
定価 5,000円+税
ISBN
978-4-86110-989-8   COPY
ISBN 13
9784861109898   COPY
ISBN 10h
4-86110-989-2   COPY
ISBN 10
4861109892   COPY
出版者記号
86110   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年3月
書店発売日
登録日
2024年11月11日
最終更新日
2025年4月1日
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紹介

世界遺産登録から20年を迎えた熊野参詣道。国内唯一の道の文化遺産である。近世、近代、現代と守られてきたこの「巡礼路」に、人びとはどのような価値を見出してきたのだろうか。本書では、性格の異なる始点と終点のあいだの移動において、個々の旅人の気持ちに働きかけ、連続的な非日常体験を促す空間的仕掛け=装置性に着目。熊野参詣道伊勢路の「価値」認識の歴史的変遷をたどり、世界的課題としての文化財の「活用」の方途を探る。

目次

はじめに

序 章 文化遺産の活用をどのように考えるか
1 なぜ今、文化遺産の価値と活用を考えるのか
2 文化遺産の価値と活用

第Ⅰ章 文化遺産としての巡礼路
1 研究の背景
2 研究目的
3 既往研究からみる本研究の位置づけ
4 研究対象
5 熊野参詣道伊勢路の歴史的背景
6 熊野参詣道伊勢路の現況
7 本書の構成と方法

第Ⅱ章 近世の巡礼者からみた「熊野参詣道伊勢路」
1 熊野参詣道伊勢路の空間
2 熊野参詣道伊勢路沿道の礼拝施設と見所
3 近世の巡礼者が熊野参詣道伊勢路に見出した価値

第Ⅲ章 近世の地域住民からみた「熊野参詣道伊勢路」
1 はじめに
2 道標の定義
3 確認された近世にさかのぼる道標の状況
4 考古学的調査
5 碑文調査
6 近世の地域住民が「熊野参詣道伊勢路」に見出した価値

第Ⅳ章 近代以降の地域住民からみた「熊野参詣道伊勢路」
1 はじめに
2 道中日記と道中案内からみた巡礼の変化
3 石仏庵
4 荒神堂
5 清水寺
6 近代以降の地域住民が「熊野参詣道伊勢路」に見出した価値

第Ⅴ章 現代の研究者からみた「熊野参詣道伊勢路」
1 はじめに
2 熊野参詣道の位置付けと内容
3 国史跡「熊野参詣道」として見出した価値
4 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として見出した価値
5 まとめ

第Ⅵ章 現代の行政、地域住民、観光者からみた「熊野参詣道伊勢路」
1 はじめに
2 文化遺産保護行政が保護対象とする文化遺産「熊野参詣道伊勢路」の空間と諸要素
3 行政・地域住民が行う管理運営
4 現代の観光者による観光行動
5 行政が設置したガイダンス施設による事業
6 現代の観光者や地域住民、行政が「熊野参詣道伊勢路」に見出した価値

終 章 巡礼路に対する価値認識の変遷
1 巡礼路に対する価値の認識モデル
2 巡礼路に対する価値認識の変遷
3 文化遺産の保護に関する評価
4 主観的価値に基づく活用の構築

おわりに
本書に関係する筆者の著作一覧
図表一覧
索引

著者プロフィール

伊藤文彦  (イトウフミヒコ)  (

伊藤文彦(いとう・ふみひこ) 
1976年大阪生まれ。三重県文化財保護専門職員。大阪大学文学部人文学科考古学専修卒業、筑波大学大学院世界文化遺産学専攻修了、博士(世界遺産学)。国際記念物遺跡会議(ICOMOS)文化の道国際科学委員会委員。専門は世界遺産学・造園学・考古学。
主な著書に、『熊野古道伊勢路を歩く~熊野参詣道伊勢路巡礼~』(サンライズ出版、2015年)、『街道今昔 三重の街道をゆく』(共著、風媒社、2023年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。