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文化的に生きる権利
文化政策研究からみた憲法第二十五条の可能性
発行:春風社
A5判
380ページ
定価
4,500円+税
- 書店発売日
- 2021年4月9日
- 登録日
- 2021年2月8日
- 最終更新日
- 2021年2月8日
紹介
コロナ禍において文化芸術分野がイベント自粛要請の影響を直に受ける中、「不要不急なものとして文化は後回しにされても仕方ないものなのか」「文化は社会にとって必要なのか」という問いが、改めて突き付けられた。
日本国憲法第二十五条第一項には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とある。本書では、文化政策を研究する筆者が、憲法第二十五条を、文化芸術に係る政策を実施する際の理論的基盤である「文化権」という理念の根拠規定として読むことの可能性と課題、そして本条文に「文化」という文言が含まれることの意義を明らかにする。
目次
第一部 憲法第二十五条における「文化」
第1章 憲法第二十五条に関するこれまでの議論と課題
第二部 日本国憲法と「文化」
第2章 憲法第二十五条の成立の経緯
第3章 日本国憲法成立過程における「文化」
第4章 附帯決議「文化国家」概念にみえる敗戦直後の「文化」観
第三部 生存権と「文化」
第5章 戦前の生存権の思想史における「文化」
第6章 憲法第二十五条の「文化」の意義
第7章 文化政策からみた憲法第二十五条―文化権としての可能性
おわりに 文化と人権
図表一覧
参考文献一覧
謝辞
索引
上記内容は本書刊行時のものです。