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ナチスと闘った劇場 葉柳和則(編集) - 春風社
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ナチスと闘った劇場 (ナチストタタカッタゲキジョウ) 精神的国土防衛とチューリヒ劇場の「伝説」 (セイシンテキコクドボウエイトチューリヒゲキジョウノデンセツ)

芸術
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発行:春風社
四六判
380ページ
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-86110-719-1   COPY
ISBN 13
9784861107191   COPY
ISBN 10h
4-86110-719-9   COPY
ISBN 10
4861107199   COPY
出版者記号
86110   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年1月8日
最終更新日
2021年1月8日
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紹介

劇場をとおして浮かびあがる中立国・スイスの姿

ナチス時代のドイツ語圏で、亡命演劇人を起用しつつ焚書にされた作品の上演を続けたスイスのチューリヒ劇場。民主主義の象徴として伝説化されたチューリヒ劇場における作品上演のプロセスを社会・文化的視点で分析し、その実態に迫る。

目次

序論 チューリヒ劇場と社会・文化的文脈(葉柳和則)

第1部 リーザー時代(戦間期)
概観 国民統合を推進するスイスの文化政策と亡命者たち(葉柳和則)
第1章 焚書に抗して―亡命演劇人と時事劇『人種』、『マムロック教授』(市川明)
第2章 チューリヒ劇場の実態―リーザーの登場と退陣(市川明)

第2部 ヴェルターリン時代 Ⅰ(戦争前夜から終戦まで)
概 観 「別様のドイツ」における古典と現代劇の寓意的上演(葉柳和則)
第3章 「アルカディア」というプロジェクション―『テル』の変奏(中村靖子)
第4章 方法としての寓意劇―『肝っ玉おっ母とその子どもたち』と『ガリレイの生涯』の世界初演(市川明)
第5章 レジスタンス演劇のポリティクス―『月は沈みぬ』チューリヒ初演(葉柳和則)

第3部 ヴェルターリン時代 Ⅱ(終戦からドイツ分断まで)
概観 「ナチズムとスイス」というまなざしとその演劇的表象(葉柳和則)
第6章 メーリケを愛する殺戮者―『ほら、また歌っている』における批判の理路(中村靖子)
第7章 亡命演劇から戦後演劇へ―『アンティゴネ・モデル 1948』(ヴェルナー・ヴュートリヒ、翻訳:井上美里)
第8章 「偶像」の行く末―『聖書に曰く』の生成と受容(増本浩子)

展望 チューリヒ劇場の伝統と発展(市川明)

文献一覧
上演記録
索引

著者プロフィール

葉柳和則  (ハヤナギカズノリ)  (編集

葉柳和則(はやなぎ・かずのり)
一九六三年徳島県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。長崎大学多文化社会学部教授。博士(文学)。著書に『経験はいかにして表現へともとらされるのか―M・フリッシュの順列の美学』(鳥影社、二〇〇八年)、編著書に『長崎―記憶の風景とその表象』(晃洋書房、二〇一七年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。