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開発と文化における民衆参加
タンザニアの内発的発展の条件
- 書店発売日
- 2020年3月6日
- 登録日
- 2020年1月16日
- 最終更新日
- 2020年1月16日
紹介
文化は開発の障害か? 内発的発展はいかにして可能か?
開発と文化をめぐる先行研究を理論的に整理したうえで、タンザニアの「貧困」地域であるリンディ州におけるフィールド調査によって両者の関係を多面的に分析。
地元民衆の文化、開発過程参加が重視されない外発的な開発事業は失敗に終わり、民衆の主体性、主動性、内発性を重視した開発こそが社会開発の要件であると論じる。
目次
まえがき
序章 社会開発、文化、そして参加
1 背景
2 主要専門用語の定義
3 主題の設定
4 研究対象
5 情報源と方法論
第Ⅰ部 タンザニアにおける開発と文化を再考する
第1章 「開発」概念の再検討と「文化」の役割
1 「開発」の歴史
2 「文化」と開発―先行研究の検討
3 タンザニアにおける「開発」と「文化」
4 結論
第2章 タンザニアにおける「文化」の創出とその多様性
1 生態システムと内発的過程
2 「スワヒリ文化」―アラブ世界との交易から
3 「部族」文化と国民文化―植民地化と独立
4 リンディ州における「文化」とアイデンティティの多様性と諸層
5 結論
第Ⅱ部 タンザニアにおける内発的な視点に基づく社会開発
1 はじめに
2 社会開発に参加する場
第3章 タンザニアの諸政策にみる内発性と社会開発
1 ウジャマー政策時代
2 構造調整時代
3 貧困削減と自由化促進時代
4 社会開発の地理的格差とその原因
5 結論
第4章 開発と文化における民衆参加―リンディ州における人びとの多様な主体性の視点から
1 研究対象地域
2 開発・発展と文化との関係
3 「開発・発展」と「文化」を活用した参加
4 結論
終章 タンザニアにおける内発的発展に向けて
1 まとめ
2 主体の役割―内発的な視点をともなう発展戦略
3 結論―内発的な社会開発のための条件
参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。