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歌集 ひとつの部屋
塔 21世紀叢書第463篇
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年10月31日
- 書店発売日
- 2025年11月7日
- 登録日
- 2025年10月17日
- 最終更新日
- 2025年10月29日
紹介
「塔」短歌会に所属し、10年にわたって詠み続けた著者の第一歌集。
ページの合間に挿入された版画が、歌と響き合い、独特のリズムを刻む。
本書をまとめるに当たって歌人・大森静佳が助言、解説を添えた。
ぱいんぐりんさんの歌を読んでいると、泡立つように静かな、心地よい不安が湧きあがる。
ひとを不安にさせる歌はやはり良い歌なのだと思う。ごく自然な呼吸で身めぐりのあれこれを詠むなかに、繊細なガーゼのような不思議な魅力が生まれている。
(歌人・大森静佳「解説」より)
目次
■目次
◆金の蜂/せんぷうきみたい/冬日/ラッパ水仙/ついておいでよ/太鼓橋/だし巻き卵/手をふりつづく
◆踏み台/ピカタ/ざらざら/四股名/風を挟んで/タオルクラゲ
◆帽子をかぶり/夫の速度/足高蜘蛛/シリアル/くすりくすり/汁滴らせ/石版画/青い目/寒々と夏
◆熱き浮力/雲雀/火床/しりとりしつつ
◆キリンの首/パンケーキ/落雁そえて/アオダモ/近くなる空
◆ワンピース― color―/山羊いまおらば/リアス海岸
解説 大森静佳
あとがき
前書きなど
■著者「あとがき」より
二〇一五年から二〇二四年の作品をおさめています。「塔」短歌会に参加して十年が経ち、そろそろ歌集をとお声がけをいただくようになりました。皆さんが勧めてくださるのだから、歌集を作った先にはきっと何かがあるのだろうと思い、その何かを知りたくなりました。十年間の歌をまとめていくなかで、その一端に触れることができたように感じています。
版元から一言
待望の第一歌集のタイトルは『ひとつの部屋』。ヴァージニア・ウルフの『自分ひとりの部屋』と淡く響きあう。自分の心に粘りづよくこだわってものを書くためにどうしても必要な、ひとつの部屋。作者にとっての「ひとつの部屋」、それは短歌という詩のかたちだったのではないだろうか。(歌人・大森静佳「解説」より)
上記内容は本書刊行時のものです。
