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在庫あり
取引情報
取引取次:
ト|ニ|地方小
直接取引:あり(その他)
島の宝を守る
白石踊800年の伝統を受け継ぐ若者たち
新書判
縦173mm
横115mm
厚さ7mm
重さ 150g
125ページ
並製
価格
1,200 円+税
1,320 円(税込)
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年5月20日
- 書店発売日
- 2025年5月30日
- 登録日
- 2025年5月19日
- 最終更新日
- 2025年5月29日
紹介
舞台は瀬戸内海のちいさな島。高齢化が進み800年の間受け継がれてきた白石踊(国の重要無形民俗文化財)がなくなってしまう。そのとき、だれもが予想しなかった奇跡が起こった――。
踊りに感動したひとりの高校生の行動に、仲間が一人、またひとり加わり、大人たちも巻き込んだ大きなうねりになっていったのだ。高校生たちの成長は島の人たちの心も変えていった。
日本児童文学者協会「第10回子どものための感動ノンフィクション大賞」優良作品を加筆修正を加えて書籍化。
前書きなど
●本文から
夕日が沈み、赤く染まっていた空が深い群青色に変わった。
日が暮れて暗くなった夕やみに包まれた浜辺で、着物姿のたくさんの人びとが輪になって踊り続けている。幻想的で、まるで別世界に迷いこんだようだ。
そんな神秘的な光景に目をうばわれて、すっかり見入っていた高校生のヨウの肩が、そのとき、うしろからポンとたたかれた。
ヨウが後ろをふり返ると、やさしい目をした島の人が立っていた。
「きみもいっしょに踊らんか?」
「えっ?」
そのひと言から、すべてがはじまった。
●刊行に寄せて
白石島は魅力あふれる島です。そしてそこに住む方々は温かく優しくおだやかです。私は東京在住で、つい最近まで白石島はおろか、岡山県を訪れたことさえないまったくの部外者でしたが、一度白石島を訪れ、島の人びとに接して以来、そのすばらしさに魅了され、何度も足を運ぶようになりました。
上記内容は本書刊行時のものです。