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6歳児のことば 森 壽子(著) - 吉備人出版
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在庫あり

取引情報

取引取次: ト|ニ|地方小
直接取引: あり(その他)

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9784860694708

6歳児のことば

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発行:吉備人出版
A4変型判
縦210mm 横297mm 厚さ20mm
重さ 800g
215ページ
並製
価格 4,500円+税
ISBN
978-4-86069-470-8   COPY
ISBN 13
9784860694708   COPY
ISBN 10h
4-86069-470-8   COPY
ISBN 10
4860694708   COPY
出版者記号
86069   COPY
Cコード
C8737  
8:児童 7:絵本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年5月
書店発売日
登録日
2016年4月13日
最終更新日
2021年11月9日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2021-11-06
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紹介

健常6歳代は、日本語の話しことばの能力が完成する年齢です。その土台の上に、就学と共に、教科書を使った読み書き(文字言語)学習が始まります。「5歳児のことば」を学習後は、小学1~2年生の学習は普通学級で十分可能です。言葉を用いた思考力や学力の発達は、3年生以降、ますます高度なものとなります。過去に言語発達遅滞の既往を有する言語聴覚障害児では、「7歳頃」から始まる「論理的・抽象的思考」への移行がスムースに出来ず、その結果、3年生以降の学習の高度化へもついて行けずに、学習障害や学業遅滞が顕在化するのです。これが「9歳の壁」(生活年齢が9歳以上になっても言語や認知能力は9歳レベルで伸び悩む)現象です。これを予防するためには、「7歳頃」から始まる「論理的・抽象的思考」への移行がスムースに出来るよう、6歳代で豊富な音声言語能力を培っておく必要があります。6歳代の音声言語能力が豊かであれば、その土台の上に形成される7歳以降の読解力や学力も年齢相応に伸び、「9歳の壁を打破」出来るのです。
 「6歳児のことば」は、日本語の話しことばの学習の総仕上げに位置し、その後の言語や認知学習が年齢相応に行え、「9歳の壁」に突き当たらないための土台作りをするものです。本書は、この意図で作成されています。
本書は、週1~2回、1回40分~60分の言語訓練を、病院の外来で実施することを想定して、作成しています。毎回、きちんと訓練が実施されれば、週2回訓練する場合はほぼ半年、週1回訓練する場合はほぼ1年で、終了出来るように作成しています。

前書きなど

序文
 この仕事を始めて5年が経った34歳の夏、私は米国の言語治療の現場を訪問調査する機会がありました。当時(昭和40年初)の日本は、この仕事の黎明期で、言語聴覚士の養成校は1校もなく、この仕事に従事する専門職も全国で十数人に満たず、正に手探り状態でした。そういう状況での訪問調査でしたので、一番心に焼き付いたことは、米国では、州立(日本の国立大に相当)総合大学に博士課程までの養成大学が必ずあり、大学付属病院で臨床教育をきちんと受けた、博士号を有する専門職が勤務し、彼ら自身が豊富な言語訓練用絵本教材を沢山出版していた現実でした。「私も必ず博士号を取得し、言語聴覚士の立場から言語訓練用絵本教材を自分の手で出版する」という思いを、強く抱きました。そういう心情になった背景には、私の基盤をなす学問が、日本語の発達や習得に関する国語学や言語学であったことが、強く影響したものと推測されます。「何時の日か私にしか出来ない言語訓練用絵本教材を出版する」との私の思いは、よわい75歳になって(志を抱いて40数年もたってから)、ようやく果たせるのですから、実に情けない話ではあります。萌芽期の日本で、セミナー参加後の私には、次々と果たすべき大きな課題が、ハードル競技の如く待っていました。「4年制大学での養成制度の確立」、「無資格者から有資格(国家資格)者へ」という大きな課題。一つ目は、恩師高原滋夫教授のお力があって訪問調査16年後に、日本初の4年制大学養成コースの教授になることで、二つ目は、社会や患者様の要請があって訪問調査24年後に、それぞれ実現しました。残る課題は「言語聴覚障害児を対象とする言語臨床学を確立すること」でした。これは、当事者である私が頑張るしかなかったのですが、その実現は至難でした。中でも「小児の言語訓練は療育の仕事で医療の仕事ではない・訓練効果に対する180日超え理論・言語訓練効果を語るのなら多数の症例のデータで統計学的根拠を示せ。それが出来ないなら科学とは言えない」といったご意見を修正し、関係の方々に正しい認識をしていただくためには、当時者が具体的業務内容を詳細に明示する必要がありました。これは、聴覚障害児や小児の発達障害児の言語臨床を専門とする私が、果たすべき課題でした。実際、私は、全4冊に書いたような内容の仕事を、一人のお子様に、6~7年の長年月をかけて、毎日毎日、飽くことなく実践し続けて来たのですが、一人職場で、一度治療室に入ってしまうと、具体的にどんな仕事をしているのかを、関係各位の目に明示することは容易ではありませんでした。絵本教材4冊をつぶさに読んでいただくとご理解いただけるはずですが、言語訓練の仕事は、一人ひとりのお子様の内面へ日々働きかけて、お子様の精神や知能や情緒を発達向上させることです。この仕事は、「療育」ということばでも、統計という科学でも、180日を超えて訓練効果がない場合は訓練を終了すべきというリハ理論でも説明不能なものです。この仕事が40数年を経て全国の医療現場に普及しない現実を冷静に見ますと、超多忙な医療現場にはなじめない仕事内容と学問なのでしょう。仮にそうだとしても、我が子にどのような障害があろうとも、少しでも話して欲しいと願って、私の指導を受け続けて下さった多数のお母様方がおられる現実を、我々医療職はどう受け止めれば良いのでしょうか。全4冊の絵本教材が、言語聴覚障害児の言語臨床学の確立と発展に寄与し、同じ悩みを持つ次世代のお母様方への指針と励みとなることを心から願うものです。更には、全4冊が言語の専門家としての46年間の感謝を示し、医療現場における言語聴覚障害児の言語治療の現状に対する警鐘になれば幸いです。

版元から一言

基本的な言語能力が5歳レベルに到達している言語聴覚障害児者なら、実生活年齢に関係なく、幅広い年齢層で使用できる言語教育用絵本教材です。週1~2回、1回40分~60分の言語訓練が実施されることを想定して、週2回訓練する場合はほぼ半年、週1回訓練する場合はほぼ1年で終了できます。1回の学習では、1枚の絵を絵カードとして使用することが原則。ミシン目を入れていますから、使用に際してはミシン目から1枚ずつ切り離せ、余白に書き込みもできます。

著者プロフィール

森 壽子  (モリ トシコ)  (

1941年、岡山県に生まれる。岡山大学教育学部卒業、岡山大学法文学部専攻科(言語・国語学専攻)修了。
1968年、東京医科歯科大学難聴研究所、岡山大学耳鼻咽喉科教室(高原滋夫教授に師事)で、言語・聴覚障害児の言語治療について研修。
1970年、川崎医科大学川崎病院耳鼻咽喉科難聴言語外来にて、聴覚障害児・言語障害児の言語治療に従事。
1991年、日本初の言語聴覚士養成4年制大学・川崎医療福祉大学教授。 
2002~2010年3月まで、北海道医療大学言語聴覚療法学科・同大学言語聴覚学専攻教授。
1996年より現在まで、藤本耳鼻咽喉科クリニックにて、聴覚・言語障害児の言語臨床に従事。臨床に従事した40年間に、約5000例の障害児の評価・診断・治療・指導を行なう。
1998年、東北大学にて教育学博士授与。
著書・訳書・論文
『重度聴覚障害児の音声言語の獲得』(にゅーろん社)、『口唇顎口蓋裂の総合治療』(克誠堂)、訳書『コミュニケーション障害事典』(医歯薬出版)、『3歳児のことば』『4歳児のことば』ほか、言語・聴覚障害児の言語治療に関する原著論文180編余。

皆木 由紀子  (ミナギ ユキコ)  (イラスト

1953年、岡山県に生まれる。岡山大学教育学部特設美術科卒業。中学校美術教師、私立高校非常勤講師、石膏デッサン教室主宰を経て、現在は絵本や書籍、機関紙などにイラストを描く創作活動を続ける。絵本『岡山の昔話』(山陽新聞社)、『3歳児のことば』『4歳児のことば』などでイラスト担当する。

上記内容は本書刊行時のものです。