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よみがえれ!スタインベルク・ピアノ 安倉 清博(著) - 吉備人出版
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よみがえれ!スタインベルク・ピアノ (ヨミガエレ スタインベルク・ピアノ) スタインベルク修復の物語

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発行:吉備人出版
四六判
143ページ
並製
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-86069-005-2   COPY
ISBN 13
9784860690052   COPY
ISBN 10h
4-86069-005-2   COPY
ISBN 10
4860690052   COPY
出版者記号
86069   COPY
Cコード
C0073  
0:一般 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2002年5月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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目次

プロローグ 
よみがえったスタインベルクピアノ 9

第一章 修復への道のり 13 
政田小学校の古いピアノ 14
十八年間眠っていた「幻のピアノ」 15
ピアノ「発見」! 16
歴史を調査 20
修復への呼び掛け 21
ドイツ製? 日本製? 23
職人・松本安生さんとの出会い 25
確実な記録を求めて 28
「政田校音楽会」 32
地域の力で修復を 33

第二章 スタインベルクピアノの歴史 37
スタインベルク社 38
国内のスタインベルク 40
政田小学校のこと 43
政田小学校のスタインベルク 45
福島要人さんの記憶 47
ピアノの寄贈者 49
ピアノ寄贈への思い 53
ピアノの価格 54
学校教育とピアノ 57 

第三章 みんなの力で修復を 61
修復・活用委員会の設立 62
募金活動にむけて 64
修復の最終決断と募金への準備 65
いよいよ工房へ 67
いってらっしゃい会 69
募金の呼び掛け 71
募金活動始まる 73
ピアノ修復への思い 74

第四章 修復工房で 81
解体作業 82
部品の調達 87
組み立て 92
本体の塗装 96
仕上げ 100
響板のこと 102
職人の思い 105

第五章 みんなでピアノを迎えよう 109
いつ帰ってくるの? 110
修復・活用委員会にて 110
音楽会実行委員会の設立 112
修復完了間近で 113
ピアノの帰ってきた日 115
岩崎淑さん・洸さんの賞賛 116
七十三年ぶりの記念コンサート 118
コンサートのあとで 122
職人・松本安生さんの心 123

エピローグ
    次の世代へ 127
スタインベルクピアノ修復の意義 128
活用にむけて 130
未来の子どもたちのために 131
年表「スタインベルクピアノ 歴史と修復のうごき」 134

あとがき 139

前書きなど

発刊に寄せて
 政田教育後援会
 スタインベルクピアノ修復・活用委員会
 会 長  石 井 利 彦

 「スタインベルク」。私の母校、政田小学校に在学中、お世話になったピアノです。ドイツ製とはいえ、どんな会社の製品かも知らず、このピアノにまつわるいきさつもよく解らず、調律不能とのことで廃棄処分されたのは、私がPTA会長をやめて一年目の年でした。
 ピアノの横腹に、地元ゆかりの有志の方々三十三名の芳名が記されており、PTA関係者も「いつかは直そう」との気持ちのまま、月日は経ってしまいました。何度か調査・修復の動きもありましたが、さまざまの事情で、はたせず、今日まで「スタインベルク」には、気の毒な扱いをしてしまいました。
 著者安倉さんが政田民俗資料館へ赴任され、ピアノを見つけてくれました。自身でピアノを弾き、音楽を愛する彼は、調律師古南さんや今回修復を担当下さった現代のピアノ・マイスター、松本さんを紹介してくれ、大変優秀なピアノであることを知らせ、修復の必要性を説いてくれました。
 我々地元の者や卒業生にとっては思い出多いピアノであるため、寄贈者の思いを後世に残すことが大切に考えておりましたところ、優秀なピアノであって今なら当時の音を甦らせることができるとの話に、修復を決断することにしました。機は熟した。今こそその時と判断しました。
 それからの安倉さんには、委員会の準備、司会、書記、募金の会計事務全般にわたり、大変お世話になりました。この「スタインベルク」にまつわる、いきさつについて、インターネットや図書館で調べてくれたり聞き取り調査に出向いたりと、すばらしい活動をしてくれました。
 りっぱな姿になり、優雅な音色をもって修復された「スタインベルク」。これから何十年か、政田小学校の児童たちのために活躍してくれることでしょう。
 このたび安倉さんが、このピアノ修復の動きを本にまとめられるとのこと、大変うれしく思います。「スタインベルク」を大切に、大切に思ってくれた人の心を文章から感じ取っていただければ幸いです。

著者プロフィール

安倉 清博  (アクラ キヨヒロ)  (

著者紹介
安倉 清博(あくら きよひろ)
1971(昭和46)年9月、岡山県岡山市生まれ。
日本大学通信教育部文理学部史学専攻卒業。考古学。
岡山大学文部事務官、岡山県古代吉備文化財センター調査員などを経て、現在は岡山市教育委員会嘱託(政田民俗資料担当)。
論文 「古墳時代の首長と鉄生産―吉備南部平野を中心に―」
   (『史叢』第61号 1999年)
   「製鉄炉と製炭窯―八ツ目鰻考―」
   (『古代吉備』第22集 2000年)
   『政田を知ろうふるさとマップ』(編著、2001年)
趣味 読書、ドライブ、音楽(クラシック)鑑賞など。ピアノは10歳頃から数年間だけ習った。
   今回のスタインベルクピアノ修復事業には、仕事以外の時間の大半を捧げて、誠心誠意取り組んだ。現在、妻と父母、妹との5人暮らし。家族には、私の気付かない所で心身を強く支えてもらった。これからは、あたたかい家庭づくりに向けて、誠心誠意取り組んでいくつもりである。

上記内容は本書刊行時のものです。