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「空の科学」が一冊でまるごとわかる
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2022年9月14日
- 登録日
- 2022年6月14日
- 最終更新日
- 2022年9月27日
紹介
「自家用操縦士」という小型機パイロットの資格をもった著者が、「空」についてのさまざまなことを科学的な目で解説した入門書。操縦桿を握り、自身の操縦で上空にいるからこそ、風も雲も前線も、肌で感じ、立体的にとらえることができるのです。
本書では、空気の基本、性質、力学に始まり、風や気圧、雲や雨などの気象現象の基礎知識を学んでいきます。コラムでは「飛行機が異常な姿勢になったときの対処の方法」など、実際に空を飛んでいるときのエピソードも満載です。空が好きな人、飛行機やドローンに興味のある人、天気・気象を学びたい人などに、上空の風を感じながら「空の科学」について学んでいただける一冊です。
目次
第1章 大気の基本
第2章 大気の基本的な性質
第3章 空気の力学
第4章 「風」のしくみ
第5章 「気圧」のしくみ
第6章 「温度」のしくみ
第7章 「雲と雨」のしくみ
第8章 「渦と乱気流」のしくみ
第9章 「霧・雪・氷」のしくみ
第10章 飛行機と航空力学と気象のあれこれ
目次
第1章 大気の基本
1-1 大気の基本データを知ろう(大気の基礎物理)
1-2 大気圏の近傍にある電離圏・磁気圏・放射線帯(地球を守る !)
1-3 天気の変化はどこで起こる?(対流圏と圏界面)
1-4 超高層大気の物理(未解明な部分も残る不思議な空域)
第2章 大気の基本的な性質
2-1 煙突はなぜ高いのか(大気の圧力)
2-2 高原はなぜ涼しいのか(気温の高度変化)
2-3 空気の粘性とは(粘性流体・非粘性流体)
2-4 流体力学とは(流れと圧力の物理)
2-5 流体に作用する力と単位(真空とトリチェリの実験)
第3章 空気の力学
3-1 飛行機は空気がないと飛べない?(飛行の原理)
3-2 流れの剥離(失速)
そらの窓 失速に近づくと操縦席ではどんな感じか
3-3 層流と乱流(レイノルズ数)
3-4 ゴルフボールの秘密(マグヌス効果)
3-5 揚力は渦から(昆虫も利用)
3-6 空気の力で滑空(地面効果と抗力)
そらの窓 操縦桿を激しく大きく動かすとき
3-7 鳥の飛行に学んだ(ウィングレット)
そらの窓 究極のウィングレットとは?
第4章 「風」のしくみ
4-1 風はどこから吹くのか(気圧傾度力・コリオリの力)
4-2 風にはどんな種類がある?(地衡風・傾度風・温度風)
4-3 なぜ風はいろんな方向から吹いてくるのか(季節風・海陸風・山風谷風・局地風)
4-4 トンビが滑空できるのは?(上昇気流と下降気流)
そらの窓 エンジンが停止しても飛行機は飛ぶ
4-5 上空の風は強い(上空の風の観測)
4-6 飛行機と風(向かい風と追い風、空気密度、横風)
4-7 季節の変化を表す風(春一番・木枯らし一号)
そらの窓 風は飛行機の天敵
第5章 「気圧」のしくみ
5-1 気圧とは何か?(大気の圧力・低気圧・高気圧)
5-2 低気圧の種類(日本付近のさまざまな低気圧)
5-3 高気圧の種類(日本付近の高気圧)
5-4 前線は乱気流の巣窟(立体的擾乱の現場)
5-5 飛行機の高度は気圧高度(気圧高度・真高度・密度高度)
5-6 飛行機の速度は気圧で知る(動圧と静圧・指示対気速度・真対気速度)
第6章 「温度」のしくみ
6-1 大気は常に変化している(国際標準大気ISA)
6-2 空気の持つエネルギー(温位と相当温位)
6-3 フェーン現象による昇温(空気が山を越えると温度が上がる)
6-4 気温と飛行機(離着陸性能に影響を与える)
そらの窓 ヘイズトップと強風
第7章 「雲と雨」のしくみ
7-1 さまざまな形の雲(十種雲形)
7-2 雲はどうしてできるか(飽和水蒸気圧・露点差・上昇気流)
そらの窓 飛行中に雲との距離はどう判断するか
7-3 もっともダイナミックで魅力的な積乱雲(乱気流の科学)
7-4 雷雲と落雷(積乱雲は発電機!?)
7-5 雨の種類(霧雨からゲリラ豪雨・集中豪雨まで)
7-6 雲量の単位と記号(独自の雲量記号オクタス)
そらの窓 飛行機の高度はなぜメートルではないの?
第8章 「渦と乱気流」のしくみ
8-1 乱気流はどうしてできるか(シアー・収束・逆転層・上昇気流)
8-2 人工的な乱気流(飛行機が引き起こす乱気流)
8-3 対流性乱気流(雲の中や上昇気流があるところで発生)
8-4 力学的乱気流(地形や建物が原因)
8-5 乱気流を観測する技術(ドップラーレーダー等)
8-6 乱流を利用する飛行機のしくみ(乱流の渦を利用する)
そらの窓 飛行機が異常な姿勢になったときの対処の方法
そらの窓 失速からの回復訓練
第9章 「霧・雪・氷」のしくみ
9-1 霧はどうしてできるか(放射霧・移流霧・蒸気霧)
9-2 航空気象での霧の分類(高さや広がりもわかる)
9-3 さまざまな視程障害現象(霞は靄や霧とは違うのか)
9-4 視程障害に対する航空機の飛行ルール(IFRなら天候が悪くても飛べる)
9-5 計器飛行方式とは(管制官の指示に従って飛ぶ)
9-6 雪氷・降雪(寒冷期の気象現象)
9-7 上空何メートルで飛行機に着氷するか(凍結気象状態での運航)
9-8 着氷にいかに対処するか(除氷・防氷)
第10章 飛行機と航空力学と気象のあれこれ
10-1 急降下の航空気力学(Gとの戦い)
10-2 水平線が見えない!(疑似水平線を勘違い)
そらの窓 錐揉み
10-3 気象情報をどうやって入手するか(フライトのための重要な情報)
10-4 横風とスリップ(横風は着陸の華)
10-5 風に流されるのを修正して飛ぶ(風のない空はない)
10-6 最終進入から接地まで(着陸滑走までの航空力学)
10-7 4つのプロペラ効果(ジェット機より操縦が難しいプロペラ機)
そらの窓 プロペラ後流と失速
10-8 空飛ぶクルマ(便利で楽しいが実運用には課題も)
上記内容は本書刊行時のものです。