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生物の科学 遺伝 2022年1月発行号(Vol.76‐No.1) 公益財団法人遺伝学普及会(著/文 | 編集) - エヌ・ティー・エス
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生物の科学 遺伝 2022年1月発行号(Vol.76‐No.1) (セイブツノカガクイデンニセンニジュウニネンイチガツハッコウゴウ) 進化の制約と方向性 ―微生物から多細胞生物までを貫く表現型進化原理の解明 (シンカノセイヤクトホウコウセイビセイブツカラタサイボウセイブツマデヲツラヌクヒョウゲンガタシンカゲンリノカイメイ)

自然科学
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B5判
80ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-86043-753-4   COPY
ISBN 13
9784860437534   COPY
ISBN 10h
4-86043-753-5   COPY
ISBN 10
4860437535   COPY
出版者記号
86043   COPY
Cコード
C3045  
3:専門 0:単行本 45:生物学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年1月1日
書店発売日
登録日
2021年12月15日
最終更新日
2021年12月17日
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紹介

特集:進化の制約と方向性 ―微生物から多細胞生物までを貫く表現型進化原理の解明
歴史科学から普遍現象科学へと拡張しつつある進化研究の最前線を紹介する。
生物は決してランダムに多様化しているのではない。進化プロセスに見られる「ムラ」,発生プログラムの変更や形態進化の変更には,不均一さや変わりにくい部分が認められる。
従来,生物進化のこのような側面へのアプローチは容易でなく,まともに扱われてこなかった。

だが近年,この制約と揺らぎをさまざまなレベルで検出し,個体間差や環境変化による表現型変化など短期的な時間スケールで観察される表現型揺らぎと,長期的な時間スケールで起こる表現型進化の制約や方向性がどのように相関するのかを実験的に解明する試みが進められている。
本特集では「進化のしやすさ」,つまり進化における制約と方向性について,その最新の研究例を紹介する。

特別寄稿は「2021年ノーベル生理学医学賞に寄せて」。今年のノーベル生理学医学賞「温度・触覚の受容体の発見」,その受賞の鍵となった論文の共同研究者(筆頭著者)である富永真琴氏に今回の受賞研究の解説とその意義について,カプサイシン受容体「TRPV1」発見の時のこと,また受賞のお二方,David Julius氏とArdem Patapoutian氏両教授との思い出についても執筆いただいた。

さらに2022年から新設される注目の新科目「理数」を見据えた新連載“「高校新教科 理数」の学び方”が本号からスタート。
教育関係者や受験を控える学生の方々,またそのご家族の方々にはぜひ,本連載を参考にしていただきたい。

目次

◎特別寄稿
2021年ノーベル生理学医学賞に寄せて(富永 真琴(自然科学研究機構 生理学研究所))

◎新連載
「高校新教科 理数」の学び方
教科「理数」の目指すもの(石浦 章一(東京大学名誉教授))
理数探究基礎・理数探究の目指すもの(鎌田 正裕(東京学芸大学))

◎特集:進化の制約と方向性 ―微生物から多細胞生物までを貫く表現型進化原理の解明
総論 進化の制約と方向性:プロローグ(倉谷 滋(理化学研究所)/平沢 達矢(東京大学))
1.表現型の揺らぎと進化の方向性(金子 邦彦(東京大学))
2.生きていなくても進化する ―自己複製RNAを使った進化の理解(市橋 伯一(東京大学))
3.微生物進化実験を用いた進化過程の定量解析(古澤 力(理化学研究所))
4.脊索動物ボディプランが進化的に変わりにくい系統慣性を示すのはなぜか(入江 直樹(東京大学))
5.酸素が形をつくる仕組み ―酸素による「指間細胞死」誕生のシナリオ(田中 幹子/小野 沙桃実(東京工業大学))
6.ゲノムに秘められた表現型 ―食虫植物フクロユキノシタの捕虫葉の進化(長谷部 光泰(基礎生物学研究所))

◎連載
植物を集める!!
[第6回]シーボルト(長田 敏行(東京大学名誉教授,法政大学名誉教授))

高校生物・ワクワク宣言!!
立教新座高等学校生物部 ―今日もフィールドに飛び出して!(和泉 利香/墨野倉 伸彦(立教新座中学校・高等学校))

実験観察の勘どころ
読めば簡単,実際は大変? ―生物実験・観察(野外調査含む)(半本 秀博(元・放送大学))
イネ種子の観察とデンプンろ紙を用いた発芽に関する実験 ―発芽におけるアミラーゼや植物ホルモンの作用を一連の実験観察で捉える(薄井 芳奈(KOBEらぼ♪Polka))

シゴト×セイブツ
[第7回]学校の先生が考える「生物学」とは(プレゼンター:道上 達男(東京大学))

著者プロフィール

公益財団法人遺伝学普及会  (コウエキザイダンホウジンイデンガクフキュウカイ)  (著/文 | 編集

公益財団法人遺伝学普及会:昭和22年(1947年)5月23日に国立遺伝学研究所設立の準備母体として設立(旧(財)遺伝学研究所)。昭和25年(1950年)11月10日 に(財)遺伝学普及会に改称。平成26年(2014年)4月1日に内閣府の認可をうけ、公益財団法人遺伝学普及会となる。平成29年(2017年)4月1日 には創立約100年を誇る日本遺伝学会が、公益財団法人遺伝学普及会の所属団体となる。遺伝学に関する学術研究の助成及び知識の普及を図り、もって学術の発展に寄与することを目的とし、定期刊行物『生物の科学 遺伝』の発刊は、そのフラグシップ的な活動であり、昭和22年(1947年)の初出版より75年の歴史を誇る。

上記内容は本書刊行時のものです。