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出産するという体験 吉村 典子(著) - 創風社出版
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出産するという体験 (シュッサンスルトイウタイケン)

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発行:創風社出版
四六判
価格 2,000 円+税   2,200 円(税込)
ISBN
978-4-86037-357-3   COPY
ISBN 13
9784860373573   COPY
ISBN 10h
4-86037-357-X   COPY
ISBN 10
486037357X   COPY
出版者記号
86037   COPY
Cコード
C5047  
5:婦人 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2025年10月17日
最終更新日
2025年10月23日
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紹介

女性たちは事実として、「出産をする」という自主機能を持つ身体をもっている。しかし多くの妊産婦は、自身の身体が分娩を進める順序や分娩の成就までを明確にイメージできるほど具体的な知識を持っていない。本書は、著者自身の散々な目に遭った第1子の出産と、助産婦一人の確かな判断と介助によって、思いがけず楽々と、第2子を産み落とした両体験を通して、「自分の身体はどのように子どもを産み落とすのか」を、充分に知り、妊産婦たちに納得のいく安産をして欲しいとの願いから上梓された。

また、同時に、瀬戸内の産婦たちの、縁者や周囲の人々に支えられた民俗誌や、イギリスの「妊産婦ファースト」の福祉制度も紹介、産前・出産・産後を送りやすい支援体制を整える必要を説く。

目次

Ⅰ 出産するという体験

 1章 出産する身体を見守る
 1 女性の身体はどのように子どもを産み落とすのか
   その1 出産する身体の働き
   その2 自然や宇宙からのエネルギーに反応する人体と心
   その3 出産する身体を支える心の役割
   その4 合計特殊出生率が下がり続ける日本の妊産婦事情
   その5 安心して産むことのできる取り組み
 2 身体はこうして子どもを産むのです ― カーコスキー朱美
 3 出産のドキュメント
    図表 産婦の身体状況の変化・産婦の感じ方
    ◆ 出産のドキュメントに加えて
 4 こんなにもスムーズな生理的働きとしての出産
  1 伸子さんのお産と鈴木美哉子助産師の助産
  2 竹田さんのお産と毛利種子助産師の助産
 5「産むこと」と、「生まれること」、
      そして助産師として「助産すること」― 徳本千秋
  1 産むことと生まれること
  2 助産院の助産師として
  3 まとめ―お産が近づいた母体と胎児
 6 母乳育児
  1 「こうちおっぱい新聞」の母乳育児のすすめ
  2 私の母乳育児とそのエピソード
  3 おわりに
 7 結びにかえて
  はじめに 日本の男女平等力を高めよう
   1 世界の男女平等を推し進める国連の取り組み
   2 国連の「女子差別撤廃条約」を批准し、受け入れた日本
   3 国連の「女子差別撤廃条約の選択議定書」を受け入れない日本

2章 私たちが体験するということ
 1 はじめに
 2 「出産する」という体験
 3 今、日本の妊産婦には「出産学」がない:産科学や助産学に足りないもの
 4 国が今、妊産婦をサポートしなければ手遅れになる
 5おわりに 出産するという「体験」を次代へつなぐために

3章 日本は今「1・20」、合計特殊出生率は最低
 1 現代の日本女性が考える「いいお産」
 2 約30年前に出会ったイギリスの、妊産婦の意志最優先の、出産政策
 3 戦前・戦中頃(1945年頃)までの日本にもあった「妊産婦ファースト」の産み方
 4 現代のあなたへ、出産を絶対一人で丸抱えしてはいけない

Ⅱ あなたの身体にとって最良の安産をするために

1章 女性の身体はどのように子どもを産もうとしているのだろうか
 1 生まれてくる赤ちゃんへの最低限の礼儀として
 2 産科および、助産専門家に安産対策として期待したいこと
 3 女性達の対策、妊娠中絶を避けるための知識を集める
 4 私に合うお産の仕方を考える
 5 あなたが母になった後で、お産体験を思春期の子どもたちに伝えよう

2章 妊産婦の役割を正しく理解するために
 1 初産前の私の安産観が隠していた「からくり」
 2 妊婦健診における妊産婦の役割と産科医や助産師の役割
 3 妊産婦自身の責任と役割
 4 妊産婦が「産むため」の知識を集めよう
 5 ひどい難産となった初産から学んだこと

3章 「出産とは何か」を日本人の心に創った日本文化
 1 日本人の安産観は、どこに重点が置かれているか
 2 現代の日本は男女平等だろうか
 3 妊産婦にとって、何より大切な夫婦平等
 4 藤岡先生から学んだ「お産の専門家は産む人」という真実
 5 「産婦のための助産」を徹底追求した素晴らしい開業助産師たち
 6 「さあ! 出産する体験が始まるよー」:ここからは、私の初産の大反省
 7 わが子にあのひどい難産を与えた自分を、「なぜ?」と考え続けて…
 8 ここまで読んでくださった、もうすぐ出産を迎える妊婦の皆さん!

あとがき

著者プロフィール

吉村 典子  (ヨシムラ ノリコ)  (

愛媛県松山市在住
1942年生まれ 奈良女子大学家政学部卒業
1986年4月~1999年3月 呉女子短大・呉大学教員
1999年4月~2005年3月 松山市男女共同参画推進センター館長

【研究履歴】
(発端:1969年、難産と出会う)
1977年 愛媛大で、藤岡喜愛教授の「文化人類学」を聴講。私の難産体験の不可解さについてレポート。藤岡教授より「産む産婦がお産の専門家だ」との助言を受け、その後、瀬戸内の大戦前後のお産体験者から「産み方」の聞き取り調査を開始。
1985年『お産と出会う』(勁草書房)で、「現代の産みの場における妊産婦の産みにくさ」を考察 毎日出版文化賞受賞。

【その後の主要著書・論文】
1992年 『こどもを産む』(岩波新書) 
1999年 『出産前後の環境』(昭和堂)
2008年 「四国山地上須戒の出産民俗史―夫婦共同出産習俗にみる安産への視線」(国立歴史民俗博物館研究報告141集)

上記内容は本書刊行時のものです。