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愛媛が生んだ進歩・革新の先覚者 中川 悦良(著/文) - 創風社出版
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愛媛が生んだ進歩・革新の先覚者 (エヒメガウンダシンポ・カクシンノセンカクシャ)

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発行:創風社出版
4-6
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-86037-332-0   COPY
ISBN 13
9784860373320   COPY
ISBN 10h
4-86037-332-4   COPY
ISBN 10
4860373324   COPY
出版者記号
86037   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2023年1月11日
最終更新日
2023年1月11日
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紹介

日本共産党の県議会議員として、長く政界で活躍した中川悦良は在野の歴史探究者でもあった。本書は彼の遺稿をまとめたもので、文学はいうに及ばず、絵画など芸術面、映画や演劇など大衆娯楽、学術・教育面から軍事畑に至るまで多彩な分野で活躍した愛媛県人たちを紹介している。そして忘れてならないのは、草創期の革命の士の掘り起こしまで試みていることである。本書に描かれた人びとの活動領域は幅ひろく、成しとげた事跡もさまざまであるが、その底に流れるのは、進歩と革新に向かおうとする姿勢だと説く。愛媛の戦後の革新の歴史を語る一冊である。

目次

はじめに ― 矢野達雄
1.愛媛が生んだ進歩・文化の先覚者
 (1)水野広徳
 (2)桜井忠温
 (3)片上 伸
 (4)井上正夫
 (5)丸山定夫
 (6)柳瀬正夢
2.渡辺満三の足跡を追って
 (1)ルーツを求め佐川梅太郎に聞く
 (2)時計工として上京、労働運動に
 (3)日本共産党創立大会に参加
3.『楽天』の先輩たち―重松鶴之助 伊丹万作 中村草田男 伊藤大輔
4.松中詩人・片上伸 ―早稲田大学文学部長・「プロレタリア文学」評論家へ―
5.宮本顕治さんと松山
6.松山の文学的風土
7.二宮敬作のこと―「開明藩主」のもとで農民出身蘭学者
解説 中川悦良の歩みと歴史論考 ― 冨長泰行
初出一覧

前書きなど

 誰しも自分の生まれ育った土地には、愛着のあるものだ。他から自分の郷土がほめられるのを聞くと、悪い気はしない。松山の場合は、文学と温泉などがとりあげられることが多い。子規と俳句、道後温泉と松山城は定番だ。しかし愛媛は、政治的には保守がつよいと言われて久しい土地柄だ。
 この両側面は、まったくあい対峙する二つの顔なのだろうか、それとも同じ人物を別の角度から見た顔なのだろうか。それとも、この両側面は次元のちがう話だから、両者の関係を問うなどということは野暮な話なのだろうか。なかなかなか結論は出ない。
 本書の著者中川悦良さんは日本共産党の県議会議員として、長く政界で活躍された方だ。中川さんが遺された文章をまとめて、この書は出来上がった。本書は、さきの問題にたいする中川さんによるひとつの回答になっていると私は思う。
 中川さんはこの中で、文学はいうに及ばず、絵画など芸術面、映画や演劇など大衆娯楽、学術・教育面から軍事畑に至るまで多彩な分野で活躍した愛媛県人たちを紹介している。そして忘れてならないのは、草創期の革命の士の掘り起こしまで試みていることである。本書に描かれた人びとの活動領域は幅ひろく、成しとげた事跡もさまざまであるが、その底に流れるのは、進歩と革新に向かおうとする姿勢だと中川さんは捉えている。
 これらの人びとの姿勢に共通し彼らを支えたのは、何なのであろうか。中川さんは、伊予人のもつ共通の気質である「よもだ」精神により所を求めている。では「よもだ」とは何だろうか、これを明解にのべるのはむつかしい。私も小さい頃このことばを耳にしたことはあるが、あまりいいニュアンスでは使われていなかったような記憶がある。これに対し、中川さんの場合は、権力者のゴリ押しに真っ向から反対するのではなく、「ほうよほうよ」とユーモラスに受け流しつつ、しかし反骨の信念を貫く気質であると、積極的にとらえている。
 中川さんは、すぐれた政治家であったことはもちろんであるが、在野の歴史探究者でもあった。県内に残る党史ゆかりの場所を、中川さんの案内でめぐり歩いてお話を聞くツアーを企画したこともあった。その時はユーモアも交えつつ、実に楽しそうにお話くださった。
 「よもだ」という形容詞は、ありし日の中川さんにこそふさわしいという思いが去来してならない。中川さんの遺稿を一冊の本にするという今回の企画は、近代史文庫代表 冨長泰行氏によって提起された。共産党創立の百年目に、この本がまとめられたのは、ひとつの壮挙であると思う。 (矢野達雄)

著者プロフィール

中川 悦良  (ナカガワ エツロウ)  (著/文

1927年5.28 父直太郎、母壽子の二男として、朝鮮咸鏡北道(現在北朝鮮会寧市)で出生1932年 父直太郎死亡
1934年 西宇和郡磯崎小学校入学
1939年 祖父和三郎死亡、悦良に相続。松山転居
1940年 東雲小学校卒業。県立松山中学入学
1944年 陸軍士官学校(60期生)座間本校入学
1945年 正午陸軍士官学校校庭に整列して「敗戦の詔勅」を聞く
    焼け野が原の松山に帰り、11月松山逓信局に就職
1946年 宮本顕治の講演会に参加。『空想から科学へ』を読む
1947年 全逓松山支部の書記長、県産別会議の副議長。日本共産党入党
1949年 解雇通告(レッドパージ)
1955年 高知、今治、高松、新居浜での活動を経て松山帰任。中予地区委員長等
1958年 日本共産党第7回党大会の4人の代議員の一人として参加
1959年 境子と結婚、長男誕生
1960年 安保改定阻止松山市民会議副議長
1962年 『愛媛民報』創刊、初代編集長
1964年 松山市政刷新市民会議議長、66年市議会リコール成立
1967年 愛媛県議選、松山市区で当選、初の共産党県議(~1955年まで6期、1期除く)
1968年 県農民連顧問
1971年 県知事選で湯山勇(明るくする会)、白石春樹に惜敗
1975年 日本共産党愛媛県委員会副委員長(~1999年)
1980年 愛媛革新懇結成、代表世話人
1981年 愛媛医療生活協同組合顧問
1986年 明るい愛媛をつくるみんなの会結成
1990年 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟・県支部会長
1997年 日本共産党国会議員団愛媛県事務所所長
1998年 伊方等の原発の危険に反対する県民連絡会議代表幹事
2013年 12.14 死亡
2014年 6.13 中川悦良を偲ぶ会開催

上記内容は本書刊行時のものです。