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伊予が生んだ実業界の巨人 八木龜三郎(八木亀三郎)
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2019年6月25日
- 登録日
- 2019年6月22日
- 最終更新日
- 2019年6月23日
紹介
わが国の母船式蟹漁業(蟹工船)の先駆者・八木亀三郎は、情けに厚いクリスチャンだった。北洋漁業以外にも海運・製塩・金融・造船・ガスなど多岐に渡る事業をてがけ、社会事業にも熱心だった。彼の業績を辿るとともに新資料により明らかになった、小林多喜二『蟹工船』とは違ったオーナーの実像に迫る。
愛媛県今治市波止浜には、大正時代半ばに愛媛県一の高額納税者だった実業家・八木亀三郎の旧宅が残される。屋敷はその頃に整備された近代和風建築で、八木家の生業は海運業・製塩業であった。亀三郎とその子・實通が蟹工船の先駆者であることから、いつしかそこは「カニ御殿」と称されるようになるが、父子は鮭鱒工船の先駆者でもあり、わが国の北洋漁業のパイオニアとしてその名を刻む。
蟹工船には負のイメージがつきまとうが、果たしてすべてが真実なのか。新資料から浮かび上がる日本一の蟹工船主の素顔に迫り、時代の波に翻弄され続けたその栄光と挫折の生涯に迫りたい。
目次
1.八木亀三郎翁の評伝に寄せて
2.序章
3.第一章 塩田で栄えた港町 波止浜
4.第二章 多角事業で財をなした浜旦那
5.第三章 愛媛有数の実業家への躍進
6.第四章 蟹工船〝樺太丸〟の船出と今商騒動
7.第五章 企業合同へと向かう北洋水産業界で
8.第六章 解散へと向かう八木本店と父子の死
9.八木亀三郎 略年譜
10.終章
前書きなど
愛媛県今治市波止浜には、大正時代半ばに愛媛県一の高額納税者だった実業家・八木亀三郎の旧宅が残される。屋敷はその頃に整備された近代和風建築で、八木家の生業は海運業・製塩業であった。亀三郎とその子・實通が蟹工船の先駆者であることから、いつしかそこは「カニ御殿」と称されるようになるが、父子は鮭鱒工船の先駆者でもあり、わが国の北洋漁業のパイオニアとしてその名を刻む。
蟹工船には負のイメージがつきまとうが、果たしてすべてが真実なのか。新資料から浮かび上がる日本一の蟹工船主の素顔に迫り、時代の波に翻弄され続けたその栄光と挫折の生涯に迫りたい。
上記内容は本書刊行時のものです。