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組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く 「作戦術」思考 小川 清史(著/文) - ワニブックス
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組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く 「作戦術」思考 (ソシキチームビジネスヲカチニミチビク サクセンジュツシコウ)

ビジネス
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四六判
縦188mm 横128mm 厚さ16mm
重さ 260g
240ページ
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-8470-7285-7   COPY
ISBN 13
9784847072857   COPY
ISBN 10h
4-8470-7285-5   COPY
ISBN 10
4847072855   COPY
出版者記号
8470   COPY
Cコード
C0030  
0:一般 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年4月
書店発売日
登録日
2022年11月25日
最終更新日
2022年11月25日
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紹介

「理想のチーム」に最適化する「作戦術」思考とは!?、
最小の努力で最高の成果をあげるメソッドは組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く!
米軍・自衛隊、実は近代化的な軍隊は、トップダウン型ではない!
これからの組織はトップダウンでもボトムアップでもないミッションコマンドを目指せ‼

チーム力向上の秘訣は
「がんばるな!」「気を利かせるな!」

チームビルディングに本当に必要なのは勘や経験よりも〝理論〟
米軍がベトナム戦争の敗北から学んだ発想で自分も組織(チーム)もアップデート!


★日本の組織の弱点は「戦略と戦術の齟齬」
★立派な戦略を掲げるだけでは現場に伝わらない
★ミッションコマンド型の人材でなければ生き残れない
★知らないうちにリーダーの権限を〝簒奪〟している部下たち
★リーダーの質は「ランチェスターの法則」ですぐ見抜かれる
★努力を促す目標とは? 自主積極性を引き出す質問とは?
★「現場第一主義」は是か非か? 「飲み会」は是か非か?
★世界に先駆けて発揮された織田信長の「作戦術」思考とは?
★「目安箱」は優れたチームビルディングツール


■「理想のチーム(組織)」をつくるための方法論
「軍事」や「軍隊」と聞くと、いついかなる時も上官の命令には〝滅私〟で〝絶対服従〟しなければならない「究極のトップダウン型組織」をイメージするかもしれませんが、実はそれはひと昔前の話です。今でも国によってはそういう〝前近代的〟な軍隊もありますが、先進諸国をはじめとする欧米型の近代的軍隊では、前線の兵士たちが現場の状況に応じて自主積極的に動く「ミッションコマンド」が重視されています。その核となっている理論が「作戦術」です。
戦略とは、「未来をより良いものに変えるために、今後どうするか」というビジョンとその実現のための方法・手段であり、時間と多くのアセットを使用してより良い未来を実現するための方策です。  (はじめにより)

目次

<目次>
はじめに
第一章 今の日本に欠けているのは「作戦術」思考
自衛隊の研修で老舗アパレル企業へ
戦略なき企画会議への違和感
研修担当者を怒らせてしまった「作戦術」ベースの提案
〝数字〟がすべてで、〝言葉〟は「腹の足し」にもならない?
戦略を掲げるだけでは現場に伝わらない
戦術と戦略の架け橋となるのが「作戦術」
〝個〟が集まっただけでは組織やチームとしては機能しない
全体最適を追求できる人材を育てるには専門教育が必要
全体最適を無視した個別最適の追求で経営破綻に陥ったJAL
なぜゆうちょ銀行は自衛隊員の給与振込先として人気だったのか?
「作戦術」思考が欠如した組織は全体最適から遠ざかる
チームビルディングに必要なのは勘や経験よりも〝理論〟
「作戦術」思考で「理想のチーム」をつくるには?
「わかる」と「できる」では大違い


第二章 なぜ作戦術が必要なのか

「作戦術」はどうして誕生した?
作戦術の定義
作戦術を最初に確立したのはソ連
完成度が高かったソ連の作戦術
ベトナム戦争の反省から作戦術を導入したアメリカ
死体や捕虜の数を「戦争の成果」に
戦争の勝敗を分けるのは「重心」
企業も自社の「重心」を意識することが大切
「目標」にはレベルの違いがある
自衛隊と作戦術
「軍事のシロウト」の意見を軍事マニュアルに反映させた米陸軍
ミッションコマンド型の人材でなければ「第三の波」の世界で生き残れない!?
「第三の波」の軍隊は兵士が「考える細胞」
「波」は社会を分析するツール
ウクライナ軍がロシア軍に〝善戦〟している理由
ミッションコマンドができてこそ「第三の波」の組織
作戦術との出会いがパズルのピースを埋めた
上級指揮官の育成で「公正公平な評価」より大切なものとは?
作戦術と出会う前に経験した、チームビルディングの失敗
より小さな努力でより成果をあげられる組織へ



第三章 「理想のチーム」に求められるリーダーシップ
「作戦術」思考で「理想のチーム」へ
全体最適達成のためには「がんばるな!」「気を利かせるな!」
個別の「がんばり」が全体最適を崩す
知らず識らずのうちにリーダーの権限を〝簒奪〟している部下たち
真面目で優秀な部下ほどリーダーの権限を奪いがち
部下がリーダーの決定権を奪うのは犯罪行為
ミッションコマンドに必要な環境を整える
「三苫の1ミリ」はファインプレーではない
大切なのは「工夫」と「継続」
フォロワーもリーダーシップを学んだほうがよい理由
「リーダーとは何か?」を考える
リーダーの「心のありよう」はすぐフォロワーに見抜かれる
学校の教室でも成立していた「ランチェスターの第二法則」
オンライン会議の活用は「第三の波」のチームリーダーに必須のスキル!?
リーダーに求められる「心の位置」とは?
現場第一主義の是非
優れたマネージメント手法が有効に機能するかはリーダー次第
安倍首相と菅首相の災害対応の差
リーダーの仕事は「目に見えないもの」がほとんど
努力を促す「目標」とは?
チーム内のあらゆる仕事に関心を持つ
自主積極性を引き出す質問術とは?
飲み会はチームビルディングに有効?
チームビルディングに有効な飲み会の条件とは?
情報化社会で生き残るために「第三の波」の組織へ


第四章〝本質〟を見抜く力を鍛える
「作戦術」思考をマスターするのに必要なのは〝本質〟を見抜く力
「作戦術」思考を実践する難しさ
18世紀の人に「テレビ」を説明するには?
建設的な議論の練習にもなる
テレビを能動的・クリエイティブに観る
日本人には「所有権」の概念がない?
所有権を意識するようになったきっかけ
問題のルーツは明治維新にまでさかのぼる?
正しくない命令」に従う義務はない
「身分制度」のためにつくられた大学
リーダーを育てなかった国の末路
試験で大切なのは「公平公正」よりも目的
ルールは「上」から与えられるもの?
国際社会はルールづくりの「フィールド」に過ぎない
日本のいたるところで見られる「作戦術」思考の欠如
日本が明治維新で輸入し忘れた欧米の社会科学的思考力

第五章 「作戦術」思考の事例集
具体的な事例で「作戦術」思考の理解を深める
事例① 青山学院大学駅伝チームを率いる原監督によるチームビルディング
「チームの勝利」よりも「人間育成」
コミュニケーションの活発化で「組織知」を形成
失敗を糧にしたチームビルディング
「組織知」の蓄積には10年はかかる
「第三の波」のチームが「第二の波」の世界で巻き起こした旋風
事例② 帝国ホテルのスポーツジム、プール、サウナの運営
ホテルのサービス精神でジムを運営
「お客様にひたすら謝る」はNG
ホテルマインドによるミッションコマンド
組織知をつくる実務研修
新しい勤務形態で新しい〝やりがい〟を創出

事例③ 外資系物流企業から学ぶ「作戦術」思考
「日本人の価値観」を企業の組織知に
日本の「正確過ぎる技術」があだとなることも
事例④ 織田信長の「作戦術」思考
世界に先駆けて発揮された織田信長の「作戦術」思考
今川義元に情報戦で勝利していた織田信長
信長は「うつけ者」を演じていた?
兵士の好き勝手な行動を制して「重心」打撃に集中
日本人は高いポテンシャルを秘めている
事例⑤ 「作戦術」思考のチームビルディングを「目安箱」で実践
優れたチームビルディングツール「目安箱」
「目安箱」の効果が出るかは運用次第
問題を全従業員で共有し、問題解決に意識を向ける
役立つ意見なのに不採用になるカラクリ
フォロワーが改善意見を出そうと思ったそもそものきっかけに注目する
リーダーだからこそ導き出せる解決策がある
番外編 物語のなかの「作戦術」思考
日本の物語ではミッションコマンド型チームが〝当たり前〟?
「孤独なヒーロー」が好まれてきたアメリカ
日本のチームビルディングを暗黙知から形式知に
おわりに

著者プロフィール

小川 清史  (オガワ キヨシ)  (著/文

小川清史 元陸将。西部方面総監   
昭和35年生まれ。徳島県出身。防衛大学校第26期生、土木工学専攻・陸上自衛隊幹部学校、第36期指揮幕僚課程。米陸軍歩兵学校および指揮幕僚大学留学。主要職歴(自衛隊)レンジャー教官歴4年間、内 主任教官歴3年間。第8普通科連隊長兼米子駐屯地司令、自衛隊東京地方協力本部長、陸上幕僚監部装備部長、第6師団長、陸上自衛隊幹部学校長、西部方面総監(最終補職)。退職時の階級は「陸将」。現在、一般社団法人 救国シンクタンク 客員研究員。全国防衛協会連合会 常任理事。日課として、毎朝マンデリン(珈琲)をドリップで淹れること。趣味:合氣道、イラスト描き、書道、茶道。

上記内容は本書刊行時のものです。