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出版者情報
救国のアーカイブ 公文書管理が日本を救う
- 初版年月日
- 2021年5月
- 書店発売日
- 2021年5月12日
- 登録日
- 2021年4月14日
- 最終更新日
- 2021年4月29日
紹介
Q:公文書管理なんて地味な学問が重要なんですか
A:馬鹿を言ってはいけません。
公文書管理が国を救うというのは決してオーバーな話ではないのです。
■最重要の安全保障からインテリジェンス
■尖閣諸島、北方領土、尖閣をはじめとする領土問題
■従軍慰安婦、南京事件などの歴史戦
■森友学園、黒川騒動、そしてコロナ(武漢ウイルス)
……そんな、あらゆる問題も
公文書管理という学問がわからなければ、始まらない
風説をバラマキ。自粛を強要し、
若者から青春を奪い、
自営業者を破綻に追い込み、
女性を自殺に追い込み、
それでもなお国民を途端に苦しめる自称専門家、
保身のみで動く政治家、省益のみで働く官僚。
国民を家畜扱いする権力者に立ち向かう武器でもあるのです!!!
〈日本がなぜアーカイブ後進国なのか〉
岩倉使節団は図書館と博物館を持ち帰ったが、文書館は持ち帰らなかった!?
アーカイブから日本人の公とは何かも解説する!!
アーカイブという言葉は、なじみが無いかもしれませんが、「公文書管理」という言葉
は聞いたことがあるでしょう。公文書管理はアーカイブの一部です。アーカイブとは文
書管理のことです。(中略)「公文書」と聞いただけで、「隠す政府」と「追及する野党&マス
コミ」との構図を思い浮かべるかもしれません。不幸なことです。本来の文書管理は、き
わめて中立的なのですから。
アーカイブは、政府与党にも野党&マスコミにも、国民全員に対して公平です。その文
書を使って議論を戦わせることはあっても、文書の管理自体にイデオロギーはありませ
ん。アーカイブとは、その文書の管理のやりかたを研究する技術です。(中略)毎年のよう
に八月十五日と十二月八日が近づくたびに、天皇の戦争責任が問題視されていました。
しかし、慰安婦にしても天皇の戦争責任にしても、アーカイブを知っていれば、一発で解
決します。学生時代、韓国人や中国人の友人がいましたが、お互いにアーカイブを知って
いたので、子供のようなケンカなどせず、大人の付き合いができました。なぜか。文書管
理(アーカイブ)こそ、日本を救う。一つ一つ、お話ししていきましょう。 (本文より)
目次
はじめに アーカイブとは何か? 3
第1章 歴史に見る、文書管理とは何か?
●普通の国ならば「西浦教授のニコニコ動画」は公文書になる
●日本の公文書管理の致命的な問題点
●森友事件はなぜ大問題か
●情報公開法が生んだ新しい官僚文化
●岩倉使節団が持ち帰った、図書館、博物館、文書館
●アーカイブどころではなかった明治維新
●日露戦争の勝利とアーカイブ
●「ぶんしょ」と「もんじょ」の重要性!!
●いつ「ぶんしょ」は「もんじょ」となるのか
●公文書は権力を発生させる
アーカイブは官僚バッシングの道具ではない
●アーカイブとレコードマネージメント
●世界最古の憲法、マグナ・カルタは過去の遺物か?
●アメリカ独立宣言を「ぶんしょ」と見做す保守か
「もんじょ」と片づけるリベラルか
●アーカイブの知識なしにフランス近代史は語れない
●十七条憲法を日本人にとっての
「ぶんしょ」か「もんじょ」かを考える深い意味
●ポツダム宣言を我々はどう総括するのか
第2章 令和の文書管理、今の日本の課題
●「太平洋戦争」は右翼用語?
●極左のたまり場、それがアーカイブ研究
●アーカイブを武器とする人々、内閣法制局
●キャリアとノンキャリアの対立による、
文書として残さないノウハウ
●覚えておきたい、公文書と私文書の原則
●トランプをバッシングしたボルトンの暴露本は
どう扱われるか?
●隠す技術の発達、情報公開法と「何を隠すべきかの原則」
●アーカイブ先進国アメリカが
ケネディ暗殺事件の報告を2039年まで秘密にする理由
●公文書(こうぶんしょ)と公文書(こうもんじょ)の間
●インテリジェンスと外務省と「半公信」
●公文書の定義、その問題点と日本の混用
●公文書と日本の歴史、古代から天皇も法を守った
●決裁文書の重要性、黒川氏の定年延長
●世界的に支配的な公文書の定義
第3章 実践文書管理
●公の財産としての私文書、近代史では日記と手紙
●公文書のライフサイクル:現用から評価選別と保存公開
●政府職員のメールを廃棄してよいか
●世界のアーカイブ、模範国スウェーデンから中国まで
●大丈夫? 日本のアーカイブのレベル
●公文書を巡る諸問題と左翼のタワゴト
●デジタルアーカイブの諸問題
●これは何?あれは何?公文書の定義を巡る諸問題
第4章 日本史における公と私
●官が公、民が私と考えられている日本
●公地公民の建前 大宝律令から荘園まで
●摂関家が発給する文書は公なのか?
●公権力と私権力のせめぎあい、武士の登場
●「以仁王の令旨」というプロパガンダ
●鎌倉幕府の文書、
私的団体の文書がなぜ朝廷を上回ったのか?
●早々に力を失った室町幕府が意外と残った理由
●公文書以上の効力を持つ私文書、足利将軍家の話
●信長研究と文書学、織豊時代の公権力とは
●徳川政権と公(おおやけ)
●「国家安康」と「君臣豊楽」は開戦の口実になりえたのか?
第5章 歴史問題を解決する
●天皇の戦争責任
●「昭和天皇独白録」や「富田メモ」はゲテモノ
●ノモンハン事件と歴史学の貧困
●慰安婦問題に帝国陸軍が関与した!?
●第一次世界大戦、
大掃除の片手間にドイツを破ったという証拠
●徴用の関係文書
●満洲事変の関係文書
●日本もアメリカの暗号を解読していた
●北方領土、尖閣、竹島、南京……
歴史問題を解決するには文書学から
上記内容は本書刊行時のものです。