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広島の追憶 原爆投下後、子どもたちのそれからの物語 梓 加依(著/文) - 鹿砦社
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広島の追憶 原爆投下後、子どもたちのそれからの物語 (ヒロシマノツイオクゲンバクトウカゴコドモタチノソレカラノモノガタリ)

文芸
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発行:鹿砦社
4-6
縦188mm 横128mm 厚さ11mm
重さ 330g
192ページ
上製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-8463-1525-2   COPY
ISBN 13
9784846315252   COPY
ISBN 10h
4-8463-1525-8   COPY
ISBN 10
4846315258   COPY
出版者記号
8463   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年9月6日
最終更新日
2023年9月28日
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紹介

被爆地広島は戦後十二年経っていた。
 由美子、和也、進、裕は仲良し四人組の六年生だった。中学進学を控えてそれぞれの向かう道を話し合っていた。
 ところが思いもかけないことが次々と起こった。それは和也のお父さんが、夏休みの間に原爆症で死んだことから始まった。和也は、被爆して体調を崩していたお父さんの代わりに八百屋の店を手伝っていたが、中学を卒業するとお父さんの代わりに店の仕事は全部自分がしようと思っていたのだ。それなのに、放射能はそれを待ってくれなかった。お父さんの命は途絶えた。仕方なく店をたたんで小さな妹や弟もいるので、おばさんの所へ引っ越すことになった。
 そして秋に体調を崩して入院していた裕が、年が明けると白血病で死んでしまった。その上、担任の上内先生までが後を追うように死んだ。先生も肩から腕にかけてケロイドが残り、被爆していた。
 あまりに悲しいことが続くので、由美子は、進に「なんで、こんとに(『こんなに』の広島の方言)人が死ぬん?」とつぶやいてしまった。「ここはヒロシマじゃから」と悔しそうに言う進の言葉に、転校してきた由美子は戦後十二年経っても広島は戦争が終わっていないことを知らされるのである。
 その上、進まで、お母さんが自殺したことで急にいなくなってしまった。由美子の心はすっかり折れていた。そんな由美子に和也が言ったのだ。「オレがお前のナイトになってやる」と。
 二人は悲しみの詰まった広島の地で、別れた人たちへの想いを胸に、前へと進んでいこうとする。
 そして……、和也は「ナイト」になって由美子を守ることができたのか。

 戦争が終わって八十年近く経った。今、平和な日本に生きる若いあなたたちへ伝えたい。あなたたちと同じ若者の遠いヒロシマの追憶の物語。そしてこれからの世界にこの悲劇が生まれないことを。

著者プロフィール

梓 加依  (アズサ カイ)  (著/文

子どもの生活文化研究家。「子どもの生活文化研究会」代表。地域で子育て支援活動を行う。著書に「おかあちゃんがほしい 原爆投下と取り残された子どもたち」など。

上記内容は本書刊行時のものです。