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用語「発達障害」批判
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年9月24日
- 書店発売日
- 2019年10月31日
- 登録日
- 2019年9月19日
- 最終更新日
- 2019年10月24日
紹介
「個性」は「障害」か?
自閉症・LD・ADHD・知的障害。それぞれ困難も支援の形も異なるのに、これらすべてが「発達障害」──。
さらにはユニークな人、風変わりな人など「平均的」でない人々をも巻き込み、障害と個性を一緒くたにこの用語が蔓延る異様と、曖昧模糊とした言葉のもたらす危うさを説く。
目次
プロローグ
Ⅰ 発達障害という用語
1 障害と症
2 「発達障害」用語の曖昧さ
3 障害をつけて呼ぶことはない
4 個性を「発達障害」と捉える?
5 教師には指導する責任がある
6 自閉症・LD・ADHDには適切な対応が必要
7 従来「発達障害」用語は「自閉症」を指していた
8 教育の問題
9 「発達障害」と言い切れない
10 「発達障害」という用語の始まりと終わり
Ⅱ 用語「発達障害」の捉え方
1 学者が考える用語「発達障害」
2 日本以外ではどうか
3 日本では
4 DSM-Ⅳの表記
5 DSM-5の表記
6 インクルーシブ教育
7 診断の難しさ
Ⅲ 自閉症(Autism)
1 自閉スペクトラム症
2 レット障害
3 小児期崩壊性障害
4 特定不能の広汎性発達障害(非定形自閉症を含む)
5 自閉性障害
6 アスペルガー障害
7 学者が捉える自閉症の様相
8 DSM-5に表現された自閉症の様相
9 自閉症の原因と様相
Ⅳ ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)
1 ADHDの徴候
2 ADHDの原因
3 ADHDをどう見るか
4 医師ホフマンの子ども
5 医師クリットンが見つけた不注意タイプ
6 神経過敏なADHD
7 ADHDの薬物療法
8 ADHDの行動療法
9 愛情あるかかわり
10 マイケル・フェルプスのこと
Ⅴ LD(Learning Disability)
1 ヨーロッパの医者が発見した学業上の不調
2 アメリカで生まれた用語
3 LDは器質的・永続的(発達上の障害ではない)
4 LDは総括的用語
5 ディスレクシア(言語性LD)
6 ディスレクシアの徴候
7 Disability(能力を欠く)ではなくDifference(学び方の違い)
8 ディスレクシアの人々
9 ディスレクシアの発音指導
10 自己概念で変化するLD状態
11 ディスグラフィア(書き文字のLD)
12 算数のLD(ディスカルキュリア)
13 筆算の手順につまずく子
14 時計の読みに苦労する子
15 算数LDのさまざまなこと
16 算数LDの研究
17 ディスレクシア(言語性LD)のことを本にした母親
18 少年マックが語るディスレクシア
19 ディスレクシアであることを知らずに育つ
20 日本語圏におけるLD状態(言語性+非言語性)の子
Ⅵ 脳機能に働きかける
1 LDの脳機能不全を治療する
2 神経可塑性
3 リスニング・プログラム
4 重度なLDを治療する
5 ローゼンツウェイグ博士の可塑性研究
6 ルリヤ博士の脳地図
7 兵士の脳の傷とルリヤ博士の研究
8 重度なアロースミスさんのLD状態
9 補償型の治療
10 神経可塑性に働きかける
11 アロースミスさんの学校
Ⅶ 教育の問題と用語に関する考察
1 アロースミス・スクールを卒業した人
2 普通学級で問題児だったエジソンとアインシュタイン
3 インクルーシブ教育の実践
4 絶対的なものではなく作られた用語
5 限局性学習症
エピローグ
おわりに
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。