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ジャン゠リュック・ゴダール 思考するイメージ、行動するイメージ ニコル・ブルネーズ(著) - フィルムアート社
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ジャン゠リュック・ゴダール 思考するイメージ、行動するイメージ (ジャンリュックゴダール シコウスルイメージコウドウスルイメージ)

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四六判
価格 3,600円+税
ISBN
978-4-8459-2324-3   COPY
ISBN 13
9784845923243   COPY
ISBN 10h
4-8459-2324-6   COPY
ISBN 10
4845923246   COPY
出版者記号
8459   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2025年2月7日
最終更新日
2025年3月26日
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紹介

ゴダールの晩年の活動を共にしたニコル・ブルネーズが綴る
最も先鋭的かつ最も情熱的なゴダール論集成が待望の邦訳!!

2022年9月13日にこの世を去ったジャン゠リュック・ゴダール。晩年の作品・展示における協力者の一人であり、フランスにおける映画研究においていま最も重要な存在であるニコル・ブルネーズが、1990年代から現在までに書いたゴダールについての論考やゴダールとの仕事についてのテクスト、晩年の作品をめぐるゴダールとの共闘の記録、そしてもはやそれ自体がひとつの作品といっても過言ではないゴダールからのEメールをも収めた、最も先鋭的で情熱に満ちたゴダール論集。

目次

序:イメージの危険を冒した理論

I:聖像崇敬、機知、実践
「入れ子状に破損した」映画──ジャン゠リュック・ゴダールとイメージをめぐるビザンティン哲学
ジャン゠リュック・ゴダール、機知、形式的創意(批評と象徴的権力の関係についての予備的な覚書)
批判的思考とその対処法──ジャン゠リュック・ゴダール、ルートヴィヒ・フォイエルバッハ、グラッキュス・バブーフ
(セミネールのための覚書)
ジャン゠リュック・ゴダール、ニューズリールとの接点(3つの短い証言)

Ⅱ:映画作品の爆発
予見の技法──『アルファヴィル』とGRAV
『シネトラクト 1968番』と『赤』──ジェラール・フロマンジェとジャン゠リュック・ゴダールの共作
[資料]『王たち』──ジャン゠リュック・ゴダールの忘れられたシネトラクト
再構築中──『パート2』
素描の力学(ディナミック)──『アマチュアのルポルタージュ(展覧会のマケット)』をめぐって
「すべての芸術がそれぞれの驚異を生み出した。統治の芸術は怪物しか生み出さなかった」(サン゠ジュスト、1793年)──『ゴダール・ソシアリスム』について

Ⅲ:JLGのために仕事をする
ジャン゠リュック・ゴダール『イメージの本』をファブリス・アラーニョ(左側)とジャン゠ポール・バタジア(右側)と一緒に見ながらすばやく書き留めたメモ
ジャン゠リュック・ゴダールから送られてきたいくつかのメッセージ
見えないもの/リテイク/ジュデックス/精神よ、そこにいる?/不平分子に味方して/情報/フォト・グラフィ/もう一回/新しいラストの編集・作業用プリント/感謝/「イメージは……/失われた小教区/おおい! おおい!/Fwd: 勝利まで?/探偵/もうすぐクリスマス!/おやすみなさい/新しい最終版DVD(NDF)/「すべての読まれたページの上に……」/「彼はいま……/同時に/あの時代に……/よく頑張った(ナイス・エフォート)……/ジルは……/……する権利を持つためには/……と談判する/君の作品をまた磨き、さらに再び磨きたまえ/昔のバカロレア試験・哲学/??????????????/デジタルは従う……/〔件名なし〕/……だろうか/こん にちは、友よ……/絵葉書の数々/ぼくらは……/大いなる感謝を……/願わくば……/ああ、人生を誤って/イポリットの3つの人生/彼は……/〔件名なし〕/穏やかな日曜日……/2020年9月28日のショートメッセージ/悲しみよこんにちは……/愛の尺度は……/メリークリスマス、君たちの……/人々は忘れているが……/なるようになれ/アリアドネは……/ニューヨークとモスクワが……/この最後の……/ヴォルスだけが考えてくれた……/フェイクニュース/おお/ボルヘスによれば……/ニコラウス・クザーヌスによれば/お好みで/ピランデッロはこう言った……
実験映画作家ジャン゠リュック・ゴダール──スイスその他で表明し、あるいは夢見た考察、理性が私たちに一般化しないようにしているところの
[資料]ジャン゠リュック・ゴダールが再読したがっていた文章――「マネ家のほうへ」(文=ジャン゠リュック・ゴダール)
「可視のものの前史」──『映画「奇妙な戦争」の予告篇(第一の撮影)』について

Ⅳ:行商する──3つの上映プログラム
多数のゴダール、1本の映画を裏返すこと
あなたのエゴに敬意を、ゴダールさん
ジャン゠リュック・ゴダールのプロ゠モーション──予告篇・CM・ミュージックビデオ・企業PR映画

エピローグ:LAST LEFT AND FAST

初出一覧

謝辞
訳者あとがき
索引

前書きなど

ゴダールにおいては、あらゆる身振り、あらゆる実践、構想から公共空間での流通に至るまでの創造のあらゆる局面が、芸術をめぐる命題に姿を変える。「芸術」という語がここで指し示すのは、構成された原則と制定された象徴回路ではなく、表象にまつわる信仰と規則の総体──表象のパラメータと道具と形態と機能と神話──に関する批判的で、ときに暴力的な、絶え間のない探究である。ゴダールのおかげで、「芸術」は創造的不服従という前代未聞の実践の通称でありつづけている。『映画史』の作者はその点において、20世紀と21世紀にふさわしい芸術の概念を生み出した――フランシスコ・デ・ゴヤ、フリードリヒ・シラー、あるいはアルチュール・ランボーがそれぞれの時代において芸術の概念を生み出したのとまったく同様に。(本文より)

著者プロフィール

ニコル・ブルネーズ  (ニコルブルネーズ)  (

パリ第三大学映画・視聴覚研究科教授。高等師範学校を卒業後、美術史家ユベール・ダミッシュのもとで、1989年にジャン゠リュック・ゴダールの『軽蔑』に関する博士論文を提出。映画をめぐる理論的考察を展開する一方、1996年よりシネマテーク・フランセーズで前衛映画の上映プログラムを担当している。『イメージの本』(2018)への参加をきっかけに、ゴダール晩年の協力者の一人となった。主な著作にShadows de John Cassavetes (Nathan, 1995)、De la figure en général et du corps en particulier : L’ invention figurative au cinéma (De Boeck Université, 1998)、Jeune, dure et pure ! Une histoire du cinéma d’avant-garde et expérimental en France (codir. avec Christian Lebrat, Cinémathèque française/Mazzotta, 2001)、Jean-Luc Godard : Documents (codir. avec David Faroult, Michael Temple, James S. Williams, Michael Witt, Centre Pompidou, 2006)、Abel Ferrara : Le mal mais sans fleurs (Cahiers du cinéma, 2008)、Manifestations : Écrits politiques sur le cinéma et autres arts filmiques, tome 1 (de l’incidence éditeur, 2020)など多数。邦訳書に『映画の前衛とは何か』(須藤健太郎訳、現代思潮新社、2012)がある。

堀 潤之  (ホリジュンジ)  (

1976年東京生まれ。関西大学文学部教授。専門は映画研究・表象文化論。主な著訳書に『映画論の冒険者たち』(共編著、東京大学出版会、2021)、『ゴダール・映像・歴史』(共編著、産業図書、2001)、レフ・マノヴィッチ『ニューメディアの言語』(ちくま学芸文庫、2023)、アンドレ・バザン『オーソン・ウェルズ』(インスクリプト、2015)、ジャック・ランシエール『イメージの運命』(平凡社、2010)、コリン・マッケイブ『ゴダール伝』(みすず書房、2007)など。

須藤健太郎  (スドウケンタロウ)  (

1980年生まれ。映画批評家。著書に『評伝ジャン・ユスターシュ』(共和国、2019)、『作家主義以後』(フィルムアート社、2023)、訳書にニコル・ブルネーズ『映画の前衛とは何か』(現代思潮新社、2012)、『エリー・フォール映画論集 1920–1937』(ソリレス書店、2018)、監修にカイエ・デュ・シネマ編集部編、奥村昭夫訳『作家主義[新装改訂版]』(フィルムアート社、2022)など。

上記内容は本書刊行時のものです。