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庭のかたちが生まれるとき
庭園の詩学と庭師の知恵
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2023年8月26日
- 登録日
- 2023年7月7日
- 最終更新日
- 2023年10月11日
書評掲載情報
2023-10-07 |
毎日新聞
朝刊 評者: 中島岳志(東京工業大学教授・政治学) |
2023-09-24 |
産經新聞
朝刊 評者: 評者: 青木奈緒(文筆家) |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2023-10-06 |
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紹介
徹底的に庭を見よ!
作庭現場のフィールドワークから、庭の造形を考え、庭師の生態を観察し、庭のなりたちを記述していく、新感覚の庭園論がここに誕生!
庭師であり美学者でもあるというユニークなバックグラウンドを持つ注目の研究者・山内朋樹の待望の初単著。
庭を見るとき、わたしたちはなにを見ているのか?
庭をつくるとき、庭師たちはなにをしているのか?
そもそも、庭のかたちはなぜこうなっているのか?
本書は庭師であり美学研究者でもある山内朋樹が、
京都福知山の観音寺を訪ね、その大聖院庭園作庭工事のフィールドワークをもとに、庭のつくられ方を記録した「令和・作庭記」である。
庭について、石組について、植栽について、空間について、流れについて、部分と全体について……
制作のプロセスを徹底的に観察するとともに、その造形(かたち・構造)の論理を分析し、「制作されるもの」と「制作するもの」の間に起きていることを思考する。ミクロの視点で時間軸を引き伸ばしながら、かたちが生まれるその瞬間を丹念に解読していく、他に類を見ない新しい「制作論」。
本書を読んだ後には、これまで見ていた庭や、木々や、石や、そして景色の見え方が変わって見える!
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千葉雅也氏(哲学者・作家)推薦!
庭の見方をガラリと変えてくれる画期的な庭園論であり、すごく応用の利く本だと思う。「ひとつ石を置き、もうひとつをどう置くか」というのは、絵画の話でもあるし、音楽でも料理でも、会話術でもビジネス術でもあるからだ。
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目次
はじめに――ぼくが庭のフィールドワークに出る理由
第1章 石の求めるところにしたがって〈庭園の詩学①〉
1 ただの石から見られる石へ
2 つくる行為をうながすもの
3 他性の濁流をおさめる
第2章 集団制作の現場から〈庭師の知恵①〉
1 不確かさのなかでともに働く
2 設計図とはなにをしているのか?
第3章 徹底的にかたちを見よ〈庭園の詩学②〉
1 石と石とが結びつくとき
2 意図しないものの蓄積とパターン
3 あってないような庭とありてある庭
第4章 物と者の共同性を縫い上げる〈庭師の知恵②〉
1 バラバラの物をDIYで結びつけよ
2 庭師の知恵と物騒な共存
3 物と踊る技術
第5章 庭をかたちづくるもの〈庭園の詩学③〉
1 造形的達成はどこからやってくる?
2 石をかたづけるときに起こること
3 質的飛躍と作庭の終わり
おわりに――フィールドワークは終わらない
上記内容は本書刊行時のものです。