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作家主義[新装改訂版] カイエ・デュ・シネマ編集部(編集) - フィルムアート社
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作家主義[新装改訂版] (サッカシュギ シンソウカイテイバン) 映画の父たちに聞く (エイガノチチタチニキク)

芸術
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A5判
600ページ
並製
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-8459-2004-4   COPY
ISBN 13
9784845920044   COPY
ISBN 10h
4-8459-2004-2   COPY
ISBN 10
4845920042   COPY
出版者記号
8459   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2022年1月28日
最終更新日
2022年4月14日
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紹介

ルノワール、ヒッチコック、ホークスら「映画の父たち」に、ロメール、トリュフォー、ゴダールら「映画の息子(ヌーヴェル・ヴァーグの作家)たち」が聞く映画の極意

現代の映画作家や批評家に多大な影響を与え、
映画史を学ぶうえで今もなおその意義の薄れない
名著、待望の復刊!



まだ映画監督ではなかったエリック・ロメール(モーリス・シェレール)、ジャック・リヴェット、フランソワ・トリュフォーらヌーヴェル・ヴァーグの作家たちが、映画の黄金時代を築いたジャン・ルノワール、ロベルト・ロッセリーニ、ハワード・ホークスといった巨匠たちの演出に迫るインタビュー本。

ハワード・ホークスやアルフレッド・ヒッチコック、オーソン・ウェルズといったハリウッドの巨匠たちだけでなく、カール・Th・ドライヤーやロベール・ブレッソンらヨーロッパの孤高の監督たちの声も収録。インタビュイーは他にジャン・ルノワール、ロベルト・ロッセリーニ、フリッツ・ラング、ルイス・ブニュエル、ミケランジェロ・アントニオーニが並び、「映画の父たち」の多様な考え方や演出術を学ぶことができます。インタビュアーには、エリック・ロメール、ジャック・リヴェット、フランソワ・トリュフォー、ジャン゠リュック・ゴダールといったヌーヴェル・ヴァーグの作家たちのほかに、彼らよりも年長のジャック・ベッケル、そしてヌーヴェル・ヴァーグの作家たちを精神的に支えたアンドレ・バザンも参加。映画の古典の蓄積を学べるだけでなく、現代映画の出発点も感じられることでしょう。

リブロポートより1985年に刊行された『作家主義 映画の父たちに聞く』(原著『La Politique des auteurs』(1972年刊))の復刊となる本書は、映画史を学ぶうえで欠かすことのできない貴重な資料として、現代に至るまでたくさんの映画作家、批評家に多大な影響を与えてきました。

約40年ぶりの刊行となる本書でも、訳者の奥村昭夫による詳細な注釈を収録。より深い学びと新しい発見を後押しします。また、リブロポート版では抄訳だったセルジュ・ダネーによる序文「結局」(リブロポート版の邦題は「結局のところ」)の全訳を収録。加えて、「結局」の全訳と監修を担当した映画批評家の須藤健太郎による解説も収録しています。ヌーヴェル・ヴァーグとは何だったのかを再考する機会となるだけでなく、奥村昭夫の仕事や本書の意義を知るきっかけとなるはずです。

トリュフォーやゴダールがまだ「若手急進派」だった時代の『カイエ・デュ・シネマ』誌の熱量をそのままに、映画の黄金時代をつくった巨匠たちの生の言葉がいま蘇ります。

目次

結局 セルジュ・ダネー

●ジャン・ルノワールに聞く
 聞き手:ジャック・リヴェット、フランソワ・トリュフォー

●ロベルト・ロッセリーニに聞く
 聞き手:[その1]モーリス・シェレール(エリック・ロメール)、フランソワ・トリュフォー
 聞き手:[その2]フレイドゥン・ホヴェイダ、エリック・ロメール

●フリッツ・ラングに聞く
 聞き手:ジャン・ドマルキ、ジャック・リヴェット

●ハワード・ホークスに聞く
 聞き手:ジャック・ベッケル、ジャック・リヴェット、フランソワ・トリュフォー

●アルフレッド・ヒッチコックに聞く
 聞き手:[その1]クロード・シャブロル、フランソワ・トリュフォー
 聞き手:[その2]ジャン・ドマルキ、ジャン・ドゥーシェ

●ルイス・ブニュエルに聞く
 聞き手:アンドレ・バザン、ジャック・ドニオル゠ヴァルクローズ

●オーソン・ウェルズに聞く
 聞き手:アンドレ・バザン、シャルル・ビッチ、ジャン・ドマルキ

●カール・Th・ドライヤーに聞く
 聞き手:ミシェル・ドラエ

●ロベール・ブレッソンに聞く
 聞き手:ミシェル・ドラエ、ジャン゠リュック・ゴダール

●ミケランジェロ・アントニオーニに聞く
 聞き手:ジャン゠リュック・ゴダール

訳者あとがき
監修者解説

前書きなど

ヌーヴェル・ヴァーグの世代は運がよかった。敵を作ることができたし、それに長いこと敵を手放さなかった。敵がいるというのは特権で、だれもがそれに恵まれるわけではない。たとえば次の世代には敵はいなかったし、ある意味では敵がいればいいのにとかれらはずっと思うことになる。ヌーヴェル・ヴァーグはのしあがっては押しかえされ、罵詈雑言を吐いては嫌われ、法を打ち立てては追われる身となった。ヌーヴェル・ヴァーグが成り上がりを目指す空疎な圧力団体にすぎなかったとしても、そんなものならたちまち消え去ってしまったことだろう。――「結局」(セルジュ・ダネー)より ※完訳初収録

著者プロフィール

奥村昭夫  (オクムラテルオ)  (翻訳

1943年生まれ。翻訳家。1960年代後半から1970年代初頭にかけて『猶予もしくは影を撫でる男』、『三人でする接吻』、『狂気が彷徨う』といった実験的な映画を監督。その後、『気狂いゴダール』(ミシェル・ヴィアネイ著、三一書房、1976年)、『ジャン・ルノワール』(アンドレ・バザン著、フランソワ・トリュフォー編、フィルムアート社、1980年)、『ゴダール/映画史』全2巻(筑摩書房、1982年。のちに文庫化『ゴダール映画史(全)』ちくま学芸文庫、2012年)、『ゴダール全評論・全発言』全3巻(筑摩書房、1998年・2004年)などを翻訳。2011年、死去。

須藤健太郎  (スドウケンタロウ)  (監修

1980年生まれ。映画批評家。現在、東京都立大学人文社会学部助教。著書に『評伝ジャン・ユスターシュ』(共和国、2019年)、訳書に『映画の前衛とは何か』(ニコル・ブルネーズ著、現代思潮新社、2012年)、『エリー・フォール映画論集 1920‐1937』(エリー・フォール著、ソリレス書店、2018年)。

上記内容は本書刊行時のものです。