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工学的ストーリー創作入門 ラリー・ブルックス(著) - フィルムアート社
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工学的ストーリー創作入門 (コウガクテキストーリーニュウモン) 売れる物語を書くために必要な6つの要素 (ウレルモノガタリヲカクタメニヒツヨウナムッツノヨウソ)

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A5判
324ページ
並製
価格 2,100円+税
ISBN
978-4-8459-1722-8   COPY
ISBN 13
9784845917228   COPY
ISBN 10h
4-8459-1722-X   COPY
ISBN 10
484591722X   COPY
出版者記号
8459   COPY
Cコード
C0090  
0:一般 0:単行本 90:文学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年4月
書店発売日
登録日
2018年4月3日
最終更新日
2019年2月12日
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紹介

売れる物語を書くために必要な
6つの要素はこれだ!
ストーリー創作に必要な部品と技術が
すべて揃った最強の「まとめ」本。

【6つのコア要素】
1:コンセプト
2:人物
3:テーマ
4:構成
5:シーンの展開
6:文体

作品を生み出すための最適な経路をデザインする
=工学的メソッドの画期的創作入門書!

小説・ストーリー創作術の最良の入門書にして
最終決定版がついに邦訳!!

世の中にたくさんあふれている小説のハウツー本を読んでもうまく小説が書けないのはなぜなのでしょうか。ハウツー本を読むと「心を込めなさい」「人生の旅を描け」「テンポと文体を磨こう」などというアドバイスが書かれています。しかし私たちが欲しいのは、このような抽象的な助言ではなく、もっと具体的な方法や手順のはずです。

売れるストーリーには原則があります。つまりストーリー創作には工学的な面があるということです。まずストーリーの要素を知り、そのうえで設計図を描くことが何より大事なのです。ストーリーの設計を「形式的」と毛嫌いする人がいるかもしれません。しかし、形式的と思うからそう見えるのであり、ストーリー作りの原則や要素を意識することとは違います。

ストーリー創作に際して知るべきことは山ほどありますが、本書ではそれらを6つのカテゴリーに大別することで、謎めいたものの本質を明確に提示しています。つまり、それが「6つのコア要素」と呼ばれるものです。「6つのコア要素」にはストーリーに必要な部品や技術が全て揃っています。書き手として知るべきことを集め、包括的に秩序立ててストーリーを作ることができます。

「紹介するモデル(作家として成功するための6つのコア要素)は僕がまとめたが、基本は誰もが知っていることだ。いわば真理で、僕の発明ではない。だが、この本のような「まとめ」は他になかったはずだ。」と著者がいうように、これまで断片的に語られてきたストーリー創作の秘訣が、網羅的に「まとめ」られているため、小説入門者が最初に読む本として最適の一冊となっています。

目次

イントロダクション

第1章
六つのコア要素とは何か……なぜ大切か?
1 ストーリーのモデルの力を知ろう/2 「六つのコア要素」の全景を眺めよう/3 「六つのコア要素」の中身を知ろう/ 4ストーリー作りを始めよう

第2章
コア要素
その1 コンセプト
5 コンセプトの定義を知ろう/6 コンセプトの評価基準/7 コンセプトのよさを確認しよう

第3章
コア要素
その2 登場人物
8 人物の本質を見てみよう/9 人物を三つの次元で捉えよう/10 人物の仮面をはずそう/11 人物の人間性を理解しよう/12 バックストーリーを作ろう/13 心の中にも葛藤を作ろう/14 人物のアークを作ろう/15 人物をパーツに分けて考えよう

第4章
コア要素
その3 テーマ
16 テーマを決めよう/17 テーマに沿って書こう/18 テーマと人物のアークの関係を知ろう

第5章
コア要素
その4 ストーリーの構成
19 構成の必要性を知ろう/20 ストーリーの構成VSストーリーの構造/21 構成の全体像を理解しよう/22 箱1 パート1――設定/23 箱2 パート2――反応/24 箱3 パート3――攻撃/25箱 4 パート4――解決/26 転換点の役割を知ろう/27 出版できる原稿を書くために:ストーリーで最も大切な側面/28 パート1「設定」の五つのミッション/29 伏線を掘り下げよう/30 ストーリーで最も重要な瞬間:プロットポイント1/31 穏やかなプロットポイント1/32 構成のグレーゾーンを見てみよう/33 パート2「反応」を広く理解しよう/34 ミッドポイントを理解しよう/35 パート3で「攻撃」を始めよう/36 ピンチポイント/37 プロットポイント2を設けよう/38 最終幕
39 紙一枚に収まるたった一つの最強のツール/40 ストーリー作りで最も大切な六つの言葉/41 アウトラインを作るかどうか

第6章
コア要素
その5 シーンの展開
42 シーンとは結局何なのか/43 シーンの機能を知ろう/44 シーンのためのチェックリスト

第7章
コア要素
その6 文体
45 自分の声を見つけよう/46 僕が知る最高のたとえ/47 文体についてさらに言おう

第8章
ストーリー作りのプロセス
48 書けるようになろう/49 パンツァーのための計画ガイド/50 「いかに書くか」から「なぜ書くか」へ

訳者あとがき
著者・訳者紹介

前書きなど

文章術で知るべきことは山ほどあり、複雑だ。しかし、それらを6つのカテゴリーに大別すると、謎めいたものの本質がはっきりと見えてくる。

 つまり、それが「6つのコア要素」と僕が呼ぶものだ。これを使えば工学的に、スタジアムや高層ビルの建築技術と同じ理屈でストーリーを構築できる。自然の法則や長年の知識から抽出された真理で、建築の物理のようなもの。それが6つのコア要素だ。これに従って書くとつまらなくなるとか、作品の質が落ちるということはない。唯一失うものは、原稿を何度も書き直す手間ぐらいだろう。ストーリー作りを包括するモデルだ。

 6つの要素を全てプロのレベルに引き上げれば、出版社との契約も現実味を帯びてくる。芸術的なセンスはどうにもできないが、それは語っても仕方がないがない。プロと互角の力を見せてデビューを狙うなら、まずは6つの要素を使いこなそう。メジャーリーグの入団テストのように、大勢を引き離すほどの能力が必要だ。

 6つの要素がどれか一つでも欠けたり、プロの水準に満たないレベルで済ませたりすると失格だ。6つの要素のモデルを指標にすれば、出版社が何を求めているかもわかるはずだ。

「6つのコア要素」にはストーリーに必要な部品や技術が全て揃っている。書き手として知るべきことを集め、包括的に秩序立ててストーリーを作ることができる。どんなストーリーにも使えるチェックリストもある。

 わずかな例外はあるものの、世に出た小説やシナリオは六つの要素をある水準まで満たしている。6つの要素を意識せずに書いたものかもしれないが、大成功を収めた作品は理屈で説明しづらいぐらい、うまくまとまっている。巧みな技だ。

 その逆もまた真実。6つの要素が揃わないストーリーは売れない。
(本書より抜粋)

著者プロフィール

ラリー・ブルックス  (ラリー・ブルックス)  (

ライター、シナリオ講師、または作家でもある。作家として、『ダークネス・バウンド』『プレッシャー・ポイント』『サーペント・ダンス』などのサスペンス小説があり、また、物語創作について意見交換しあうサイト、Storyfix.comというサイトの作成者兼編集者でもある。

シカ・マッケンジー  (シカ・マッケンジー)  (

関西学院大学社会学部卒。「演技の手法は英語教育に取り入れられる」とひらめき、1999年渡米。以後ロサンゼルスと日本を往復しながら、俳優、通訳、翻訳者として活動。教育の現場では、俳優や映画監督の育成にあたる。ウェブサイト英語劇ドットコムを通じ、表現活動のコンサルティングも行なっている。訳書に文化庁日本文学普及事業作品『The Tokyo Zodiac Murders』(英訳、共訳)、『魂の演技レッスン 22 』『“役を生きる” 演技レッスン』、『監督と俳優のコミュニケーション術』、『監督のリーダーシップ術』、『新しい主人公の作り方』、『ストラクチャーから書く小説再入門』、『クリエイターのための占星術』『世界を創る女神の物語』(フィルムアート社)他。

上記内容は本書刊行時のものです。