版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
花のなごり -奈良奉行・川路聖謨- 出久根達郎(著/文) - 養徳社
..
詳細画像 0 詳細画像 1 詳細画像 2

書店員向け情報

書店注文情報

9784842601328

花のなごり -奈良奉行・川路聖謨-

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:養徳社
四六判
縦196mm 横137mm 厚さ29mm
重さ 586g
468ページ
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-8426-0132-8   COPY
ISBN 13
9784842601328   COPY
ISBN 10h
4-8426-0132-9   COPY
ISBN 10
4842601329   COPY
出版者記号
8426   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年11月26日
書店発売日
登録日
2021年11月8日
最終更新日
2021年11月22日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」でも、重要な役柄で登場した川路聖謨(かわじ・としあきら)。幕末の動乱期、黒船来襲・開国要求の外圧の嵐ふく中、北方領土を求めてきた大国ロシアを相手に一歩もゆずらず、和親条約締結にこぎつけた川路聖謨は、その数年前まで奈良奉行を5年あまり務めた。

「五泣百笑(博徒や悪徳僧侶・役人・商人、裁判の短期化で泊まり客が減った公事宿の五つが泣き、百姓・庶民が笑う)」の奉行と呼ばれた彼の人柄、その思想・信念が、さまざまな事件や家族・部下たちとのやり取りの中に浮かび上がる著作である。

2016年11月に発刊した『桜奉行 -幕末奈良を再生した男・川路聖謨』(養徳社刊)のその後、奈良奉行時代の話と、江戸城開城の日に自決するまでを描いている。

奈良奉行に赴任したのは春、桜の季節だった。
川路は、「花の都」と聞いていた奈良の、桜も枯れ、人心も荒廃した様に驚いた。貧民救済、犯罪取り締まりの強化、地場産業の振興、教育の充実など、次々と施策を実行した。「桜楓の植樹運動」も、その一つである。

庶民が参加できる形をとりたいと、知恵を絞った。その思いは現在まで受け継がれ、地域住民の協力もあり、奉行所のあった現奈良女子大学の北を流れる「佐保川」の両岸には、千本といわれる桜の木が美しい花を咲かせている。川路が自ら植えたと伝わる「川路桜」も健在だ。

文武両道、その上詩文の心得もあった川路は、妻のさとと詩を読みあい、また、ジョークも飛ばすウィットに富んだ男だった。家族や部下たちとの軽妙なやり取りは、読んでいて微笑ましい。

江戸幕府に殉じた彼は、大分日田の下級武士に生まれ、幼時に江戸へ出てから、異例の出世を果たす。その根っこにあるのは、正に「人間力」と言えるだろう。自らには厳しく・人にはやさしい。5年あまりに及ぶ奈良奉行退任の時には、庶民たちが別れを惜しみ、何キロにもわたって沿道をうめつくした。数年後、ロシアとの交渉に長崎へ向かう道中、沿道に奈良の人々が列をなしたという。
誰もが人生を送る上で持ち得たい、と願うものを彼は備えていた。そう思わせる物語である。

目次

なし

著者プロフィール

出久根達郎  (デクネタツロウ)  (著/文

1944年、茨城県生まれ。作家。古書店主。中学卒業後、上京し古書店に勤め、73年より古書店「芳雅堂」(現在は閉店)を営むかたわら執筆活動を行う。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、翌年『佃島ふたり書房』で直木賞、2015年『短編集 半分コ』で、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書は他に、『古本綺譚』『作家の値段』『七つの顔の漱石』『おんな飛脚人』『謎の女 幽蘭』『人生案内』『本があって猫がいる』など多数。養徳社刊の月刊誌『陽気』に「まほらま」と題して、奈良奉行・川路聖謨が主人公の小説を連載。前半の『桜奉行 幕末奈良を再生した男・川路聖謨』(2016年11月)を養徳社から発刊。

上記内容は本書刊行時のものです。