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奈良絵本集 8
完結
発行:八木書店出版部
A4判
縦312mm
横222mm
厚さ34mm
338ページ
定価
37,000円+税
- 初版年月日
- 2020年2月24日
- 書店発売日
- 2020年2月26日
- 登録日
- 2020年2月1日
- 最終更新日
- 2020年2月14日
紹介
[1]虫妹背物語(享保二年写、一軸)
〔解題〕齋藤真麻理
昆虫同士の恋愛物語。玉虫姫に思いをよせる虫たちの中、蝉の衛門督がこおろぎの局の取りなしで思いをとげる。盛大な祝言が行われる一方、恋に破れたキリギリスとヒグラシは出家し、玉虫姫は男の子を授かり幸せに暮らす。画中に書き込まれた会話と相俟って、文のやり取りや嫁入りの様子、出産の場面等が生き生きと描かれる。箱書には享保二年(一七一七)狩野幽知画、筆者を山田藤四郎とする。本作品で絵と本文を共に備えるのは本書と慶應義塾本のみ。
[2]山海異形(江戸前期写、四冊)
〔解題〕石川透・齋藤真麻理
中国の各地に生息するとされる動物や、その地に奉られている神々について、神類・獣類・魚類・虫類の四類四冊に百十三図の絵を収め、各々に説明文を添えたもの。異形怪異な絵が散見され、中国古代の地理書である『山海経図』の類を参考にして、取捨選択したものと思われる。江戸期における『山海経』受容の一端が伺える資料である。各冊の巻頭には、徳川御三卿の一つである田安家の蔵書印「田安府芸台印」が捺される。
目次
[1]虫妹背物語(享保二年写、一軸)
[2]山海異形(江戸前期写、四冊)
〔解題〕石川透・齋藤真麻理
上記内容は本書刊行時のものです。