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出版者情報
えんたくん革命
1枚のダンボールがファシリテーションと対話と世界を変える
- 書店発売日
- 2018年4月28日
- 登録日
- 2018年3月27日
- 最終更新日
- 2018年4月4日
紹介
「えんたくん」は直径が1メートル程の丸いダンボールの板です。
人々が円座になって、ひざの上に「えんたくん」をのせると「場」と「対話」が劇的に変化します。さらに会議、教室、フェスなど人々が集う場所で手軽に使える「えんたくん」は「場」と「対話」を変えるだけでなく、ファシリテーションや課題解決、合意形成の方法も大きく変化させます。
輪になって座ると人々の間で序列のない対等な関係がつくりやすくなります。しかし会議室でも教室でも多くのテーブル、机は長方形で、中には固定されていることもあります。そんなときに簡単に円卓(ラウンドテーブル)をつくることのできる魔法のような道具「えんたくん」の使い方、活用方法をはじめて紹介します。
第1章では、輪になって座ることの意味と東京工業大学での初年次教育の試みを紹介します。
第2章では、「えんたくん」がいかにして誕生したか、そして大きく広がる過程とその意義をお伝えします。
第3章の「えんたくんミーティングを始めよう」では、ワールドカフェの手法をもとにした「えんたくんミーティング」の準備から進め方まで、イラストや注意するポイントを交えて解説しています。
第4章の「さまざまなえんたくんの活用法」では、フェス、教育現場、アートの世界、異文化交流、地域おこし、さらには被災地でのえんたくんの活用事例を、実践者から具体的に紹介します。
第5章では、共著者の川嶋直氏、中野民夫氏による「えんたくん」とそれがつくる場の意義、ファシリテーションのコツ、「えんたくん」が導く未来への期待をお伝えしています。
著者の川嶋直氏は、環境教育の現場からスタートして体験学習、企業研修、ESD、SDGsの分野で「KP法」(紙芝居プレゼンテーション法)や「えんたくんミーティング」など様々な手法を駆使して活躍してきたファシリテーションの達人です。
中野民夫氏は、参加型の場づくりであるファシリテーションの技法を日本にはじめて紹介したこの分野の第一人者。ワークショップ企画プロデューサーとして実践を積み重ねながら、近年は同志社大学、東京工業大学など教育の現場でも活躍しています。
目次
序章 「えんたくん」ってなんだ! ?
第1章 輪になって座る
第2章 えんたくんの誕生
第3章 えんたくんミーティングを始めよう―具体的な活用の手引
第4章 さまざまなえんたくんの活用法―12の事例紹介
野外でゲリラ的なえんたくん―「アースデイ東京」での事例
大教室の授業で使うえんたくん―同志社大学政策学部での事例
医療かかわる人のえんたくん
―茨城県立医療大学IPE授業での事例(学生)
―ホスピスケア研究会の研修での事例(緩和ケアに関わる医療職)
異文化交流・国際理解のためのえんたくん―「東アジア地球市民村」での事例
アートの世界でえんたくん―川崎市岡本太郎美術館での事例
世代を超えるえんたくん―東京工業大学「蔵前立志セミナー」の事例
地域おこしにえんたくん―京都府南丹市「地域プロデューサー養成講座」の事例
保育園で子どもが遊ぶえんたくん―我孫子市の慈紘保育園での事例
学校現場でのえんたくん―渋谷教育学園渋谷中学高等学校の夏期講習での事例
被災地でえんたくん―熊本地震での地域支え合いセンターと災害ボランティアの事例
和室でリラックスえんたくん―「自分の軸を探求するワークショップ」の事例
テーマはその場でえんたくん―渋谷のデイライトキッチンの事例
第5 章 えんたくんから始まる静かな革命
・用語解説
・えんたくんアイデア集
・輪になって座ろう(えんたくんの歌)
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。