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タイ事典
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2009年9月
- 書店発売日
- 2009年9月18日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2011年6月28日
書評掲載情報
2009-10-04 | 毎日新聞 |
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紹介
日本のタイ研究者140名が総力をあげて作りあげました。執筆項目830――政治、地理、歴史、経済、国際関係などからポップカルチャーまで、タイに関するあらゆる事項を網羅。概論、統計、資料、文献案内も充実しています。タイ文字の見出し付き。写真多数。
目次
●総説…地理・歴史・民族・言語・政治・行政・経済・産業・社会・宗教・文化・美術・文学・教育・観光・交通・国際関係・日タイ関係の概論
★項目…タイに関する830の項目を各分野の専門家が執筆
●主要統計…人口・面積・経済指標・労働人口・農産物生産量・鉱産物生産量・国家財政・教育・社会指標・在留邦人数など、38の最新統計
●資料…国歌・年表・歴代首相・行政機構・警察組織・宗教機構・教育制度・気候・祝祭日・度量衡など、わかりやすい21の図表
●文献案内…1990~2008年に日本で出版されたタイ関係の書籍を網羅
●たとえば「あ行」だと次のような項目が載っています】
愛国党
挨拶
アイティー産業
アカ
アーカートダムクーン・ラピーパット(殿下)
アクメクス(ACMECS)
アグロインダストリー
アセアン(ASEAN)
遊び
アーチン・パンチャパン
アッシリ・タムマチョート
圧力集団
アーナン・パンヤーラチュン
アヌ(王)
アヌマーンラーチャトン,プラヤー
アピシット・ウェーチャーチーワ
アピチャートポン・ウィーラセータクン
アフタ(AFTA)
アヘン
アムナートチャルーン
アユッタヤー
……
前書きなど
グローバル時代を迎えたとはいえ、日本にとってアジア諸国との関係はますます重要になってきている。「近隣」という地政学的条件は、いつの時代であれ、何よりも明確で大きく動かせない社会変動の変数である。おそらくは、政治経済や安全保障の面のみならず学術・文化面などを含めたアジアとの総合的関係が、今後の日本のあり様を大きく規定するであろう。わたしたちは、これまでもアジアへの関心を高め、アジア理解への努力を重ねてきたが、これからも相互交流のさらなる増進を基本に置きながら、アジア隣人との付き合いを深めていかねばならない。
日本とアジア諸国の間の二国間関係を取り上げてみると、日・タイ関係は飛び抜けて長い友好の歴史を有していることがわかる。19世紀半ばころからアジア地域が押しなべて西欧諸国の植民地と化した中で、両国とも独立を維持し国家として存続してきたことをその背景として指摘できるかもしれない。実際、日タイ両国民は2007年には「日タイ修好120周年」を相互に祝い合い、これまでの友好を確認し、未来に向けたさらなる友好の増進を誓い合ったのである。こうした二国間関係は稀有であり、日本にとってタイはそれだけ特異な存在であるともいえよう。
そのタイを研究対象とする日本で唯一の人文社会科学分野の学会が、「日本タイ学会」である。日本タイ学会は、1999年(設立総会は98年7月)に発足し今年でちょうど創立10周年を迎えるが、その前身である「タイ・セミナー」研究集会時代を加えると、20年近い歴史を有する。現在では200名を超える様々な分野のタイ研究者が集う中心に成長し、研究誌『年報タイ研究』を刊行するなど、わが国における「タイ学Thai Study」の水準の向上に努力している。
本書の刊行は、その日本タイ学会の創立10周年記念事業として企画された。研究者のみならずタイに関心をもつ一般の方々を対象にしたタイ理解促進のための事典を刊行し、ここ10年間の学会の成長を世に問おうという意図である。実は、この類のものとしては、「東南アジアを知るシリーズ」のひとつとして刊行された『タイの事典』(石井米雄監修、石井米雄+吉川利治編集、同朋舎出版、1993年)があり、その大幅な改訂出版を考えたが、出版元が存在しないということで、新しい出発となった。もちろん、この先達による事典をずいぶん参考にさせていただいた。この場を借りて、謝意を表する次第である。
当然のことながら、編集の基本方針は、タイにおけるここ約20年の間のあらゆる分野における大きな変革の反映におかれた。基本的情報は網羅した上で、とりわけ変動が著しい政治、仏教、教育、環境、経済(工業)、農村、日タイ関係などの分野に特別の配慮をはらい、ポップカルチャーなどの若者文化もとりいれ、かつ文学分野などの充実を図った。また、1990年から2008年までの間に出版された書籍を中心に所収した「タイ関係主要文献目録」を作成した。執筆者も、可能な限り広く専門家を求め、分野によっては学会員以外の方にもご協力をお願いした。…
日本タイ学会『タイ事典』編集委員会代表 赤木攻
版元から一言
3年かけて完成しました。日本のタイ学の集大成と言えると思います。
1冊手もとに置いておけば、すぐ役立ちます。
上記内容は本書刊行時のものです。