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再び大阪が まんが大国に甦る日 松本 正彦(著/文) - ブレーンセンター
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新なにわ塾叢書 7

再び大阪が まんが大国に甦る日

新書判
702ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-8339-0706-4
Cコード
C0279
一般 新書 コミックス・劇画
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年4月1日
書店発売日
登録日
2014年6月20日
最終更新日
2020年7月14日
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紹介

辰巳ヨシヒロ・手塚治虫・花村えい子
らが築いた漫画・アニメの源流。
“マンガ出版社"、“漫画家"を大研究! !

戦後、手塚治虫や辰巳ヨシヒロ、花村えい子……らが築いたまんが大国OSAKAは、貸本まんがの衰退とともに終焉をむかえた……かにみえた。
しかし、その後、大手出版社とは一線を画した独立系の若者たちが地道な活動をつづけ、やがてそのことが関西の美大に世界でも珍しいアニメ学科・学部誕生へと発展してゆく。
新たな才能がプロとして続々と芽吹きはじめた今、まんが大国OSAKA再生への道が少しずつ拓けてきたのではないだろうか。

世界のマンガ文化の雄、フランスで今、注目され、再評価される。

マンガ、アニメをこよなく愛する人たちへ贈る、マンガ、アニメの源流を創った漫画家からのメッセージ。

二度と集められない、漫画家たちの生の声。
稀有な研究資料群。
文化を深耕する『新なにわ塾叢書』から、漫画本出る。

アングレーム国際漫画祭( フランス) 特別賞受賞
……辰巳ヨシヒロ『劇画大学』『劇画漂流』など
アングレーム国際漫画祭( フランス)Patrimoine 賞
(文化遺産賞)ノミネート。
……松本正彦『隣室の男』『劇画バカたち! ! 』など
ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール展( フランス)特別賞受賞
ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール正規会員
……花村えい子『霧のなかの少女』『花影の女』『花びらの塔』など

目次

■第1章「駒画×劇画対談 松本正彦×辰巳ヨシヒロ」
松本正彦、辰巳ヨシヒロ、斧田小
はじめに
きっかけは手塚作品
何もなかった日の丸文庫
「影」発刊
「隣室の男」の革新性
高橋真琴のヌードデッサン
日の丸文庫倒産
劇画、東京進出
よくわからなかった「迷路」
劇画工房入るな
収入は良かった

■第2章「関西の若手まんが家にきく」
助野嘉昭、谷岡曜子、森下真、吉村和真、中野晴行
若手まんが家、集合
大学在学中のデビューも
なぜ大学でまんがを学ぶのか?
未来は“紙"か“電子"か?
質疑応答│なぜ最近のまんがは絵が似ているのか?

■第3章「パリを沸かせた花村ワールド~花村えい子、画業55年をたどる~」
花村えい子
はじめに
「描きなはれ」と言われて?
貸本まんがから始まり?雑誌へと活動広がる
東京に拠点を移す
パリで好評博す
「霧のなかの少女」がゴールデンタイムのTVドラマになる
親友・楳図かずお
画業50年。

■第4章「まんがのふるさと・大阪」
中野晴行
はじめに
赤本とは…貸本とは…
豪傑、大野きよし
マルチな才能で活躍した酒井七馬
SFまんがの新しい風?モリ・ミノルと田川紀久雄
雑誌「まんがマン」に集まった新しい才能
東京へ若き作家たちが流出
研文社で人気の社領系明
大阪の若いまんが家たちが新しい時代をひらく
リアルなタッチの平田弘史?苦労人・水島新司
質疑応答

■第5章「天才・手塚治虫とその時代」
竹内オサム
大阪の出版文化
戦後のマンガ出版は2本立て
手塚治虫と関西
「マアチャンの日記帳」でマンガ家デビュー
「新寳島」40万部の謎に迫る
赤本マンガで技術を養う
勃興期に出現した巨人がマンガの世界を飛躍的に発展させる
質疑応答

■第6章「わが青春の貸本まんが時代」
ビッグ錠
はじめに
子供時代、新鮮な感動を味わった手塚治虫ワールド
貸本文化のただ中へ
高校2年の時「バクダンくん」でデビュー
研文社に集まる若き作家たちとの切磋琢磨
ひとコマまんがやパロディーまんがも注目される
まんが家として再始動。「釘師サブやん」大当たり!
質疑応答

■第7章「補講・大阪のまんがと「ぼくらの時代」~'60~'80 年代グラフィティ~」
村上知彦

■資料編「まんが史~大阪にゆかりのある主な作家・代表作品・年表~」

■付録『バクダンくん』
佃竜二(ビッグ錠)

著者プロフィール

松本 正彦  (マツモト マサヒコ)  (著/文

1934年大阪生まれ。漫画家。中学時代に級友の影響で手塚治虫作品にのめり込み、53年、高校在学時に描き上げたマンガを東洋出版社(のちの八興/日の丸文庫)に持ち込み「坊ちゃん先生」でデビュー。翌年、同じく日の丸文庫でデビューした辰巳ヨシヒロと知り合い、交流が始まる。56年、日の丸文庫が創刊した短編集「影」に発表した短編「隣室の男」で見せた新たな手法で、辰巳をはじめとする作家たちに大きな影響を与え、56年、自らの手法を「駒画」と呼ぶようになる。その後80年代半ば以降はマンガから遠ざかっていたが、近年再評価が進み、短編集「たばこ屋の娘」、初期劇画シーンを描いた「劇画バカたち!!」はフランスでも翻訳出版された。2005年没。

辰巳 ヨシヒロ  (タツミ ヨシヒロ)  (Yoshihiro Tatsum

1935年大阪生まれ。漫画家。中学で手塚治虫に傾倒。高校2年時の作品「こどもじま」でデビュー。54年、大阪日の丸文庫に持ち込んだ「怪盗紳士」が採用となり、以後、主に日の丸文庫で活躍。従来のマンガに比べリアルな表現を追求、57年暮れ、その手法を「劇画」と名付ける。60年代後半にはメジャー雑誌を巻き込んだ「劇画ブーム」が起こるが、一方で本来の意味を失った「劇画」に幻滅。社会の底辺を描いた短編連作を手がけるようになる。これらの作品は発表当時こそ大きな反響はなかったものの、近年は国内外で評価され、仏アングレーム国際BDフェスティバル遺産賞、米ウィル・アイズナー賞、日本の手塚治虫文化賞大賞など受賞歴多数。主な著書は『劇画大学』『劇画漂流』など。

斧田 小  (オノダ ショウ)  (Sho Onoda

90年代より「劇画史研究会」を主宰。貸本劇画および貸本劇画家の研究を続ける傍ら、執筆活動も。

助野 嘉昭  (スケノ ヨシアキ)  (Yoshiaki Sukeno

1981年生まれ。漫画家。大阪府在住。2000年京都精華大学芸術学部ストーリーマンガコース入学。2004年同卒業。2008年から『ジャンプSQ.』(集英社)誌上にて『貧乏神が!』を連載。2013年8月号にて連載終了。同誌2013年12月号から。『双星の陰陽師』を連載中。

谷岡 曜子  (タニオカ ヨウコ)  (Yoko Tanioka

1987年生まれ。漫画家。神戸芸術工科大学非常勤講師。同大学先端芸術学部メディア表現学科2008年度卒。2010年『コミック怪』(角川書店)でデビュー後、同誌及び『サムライエース』にて『死舞能』(角川書店)を連載。現在、新作を制作中。

森下 真  (モリシタ マコト)  (Makoto Morishita

大阪府出身。漫画家。大阪芸術大学キャラクター造形学科在学。2011年、『鴉檻~レイヴンケイジ~』でスクウェアエニックスマンガ大賞・準大賞を受賞しデビュー。『少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)2013年2月号に読切『Im~イム~』掲載。12月号にも同タイトルで別世界観の読切掲載。常に新しい世界観を表現する。現在、新作品を執筆中。

吉村 和真  (ヨシムラ カズマ)  (Kazuma Yoshimura

1971年福岡県生まれ。京都精華大学マンガ学部教授、京都国際マンガミュージアム研究センター長。専門は思想史・まんが研究。主な業績に『差別と向き合うマンガたち』(臨川書店 2007年)、『マンガの教科書』(臨川書店 2008年)など。

中野 晴行  (ナカノ ハルユキ)  (Haruyuki Nakano

1954年生まれ。大阪府立泉陽高等学校卒。和歌山大学経済学部卒。編集者・ライター・京都精華大学客員教授。(社)日本漫画家協会、日本SF作家クラブ会員。『マンガ産業論』(筑摩書房 2004年)で、日本児童文学学会賞奨励賞、日本出版学会奨励賞、『謎のマンガ家酒井七馬伝』(筑摩書房 2007年)で、日本漫画家協会特別賞を受賞。

花村 えい子  (ハナムラ エイコ)  (Eiko Hanamura

日本漫画家協会理事。SNBA(フランスの伝統ある美術サロン)正会員。漫画家。1959年、大阪で貸本漫画『虹』でデビュー。代表作に『霧のなかの少女』『花影の女』『花びらの塔』などがある。最近刊では、マンガ古典文学『源氏物語 全3巻(2013年 小学館)』がある。

竹内 オサム  (タケウチ オサム)  (Osamu Takeuchi

1951年大阪生まれ。同志社大学社会学部メディア学科教授。専門は児童文化とマンガ史で、評論研究誌『ビランジ』を主宰。手塚治虫につけてもらった「おさ・たけし」のペンネームでマンガを執筆。マンガの評論研究書に、『手塚治虫論』(平凡社 1992年)『戦後マンガ50年史』(筑摩書房 1995年)など。

ビッグ 錠  (ビッグ ジョウ)  (Jyo Biggu

漫画家。高校二年生の時、貸本漫画『バクダンくん』(研文社)でデビュー。昭和46年週刊少年マガジンに『釘師サブやん』(週刊少年マガジン/講談社 1971年)を連載。大ヒット作品『包丁人味平』(週刊少年ジャンプ/集英社 1973年)のほか、『どくろ坊主』(月刊少年ジャンプ/集英社 1977年)『一本包丁満太郎』(ビジネスジャンプ/集英社 1986年)など著作多数。

村上 知彦  (ムラカミ トモヒコ)  (Tomohiko Murakam

1951年芦屋生まれ。まんが評論家・編集者、神戸松蔭女子学院大学教授。スポーツニッポン新聞大阪本社文化部、チャンネルゼロ取締役、『プレイガイドジャーナル』編集長などを経て現職。著書に『黄昏通信・同時代まんがのために』(ブロンズ新社 1979年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。