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大阪に東洋1の撮影所があった頃 安井 喜雄(著/文) - ブレーンセンター
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大阪に東洋1の撮影所があった頃 (オオサカニトウヨウイチノサツエイジョガアッタコロ) ─大正・昭和初期の映画文化を考える─ (タイショウ・ショウワショキノエイガブンカヲカンガエル)

芸術
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499ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-8339-0705-7   COPY
ISBN 13
9784833907057   COPY
ISBN 10h
4-8339-0705-4   COPY
ISBN 10
4833907054   COPY
出版者記号
8339   COPY
Cコード
C0274  
0:一般 2:新書 74:演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2013年4月
書店発売日
登録日
2013年4月18日
最終更新日
2013年5月1日
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紹介

1930年代、日本の映画館の10%は大阪にあった!!昭和モダンの象徴、大阪映画文化。今も息づく大阪人の“映画大好き”DNA。歴史の中でそのDNAがもっとも輝いていた頃の物語。

目次

■第1章 わが映画人生を語る
安井喜雄氏 インタビュー インタビュア…笹川 慶子

映画の良さが分かりはじめた中学生時代
学生時代 日本映画鑑賞会をはじめる
'95年堂山町にプラネット・スタジオ・プラスワン誕生
映画人が集う
資料収集に苦労あり
幻のフィルムはどこに?
60~70年代に支持集めた名画座
万博景気で乱立したPR映画製作会社
フィルム・ライブラリーの現状は?
若い人が来なくなったら映画は終わりじゃないかな


■第2章 日本の映画王になれなかった男 ~山川吉太郎のサクセスと没落~
笹川慶子

大阪の映画製作史
山川吉太郎の夢─帝国キネマ演芸
映画街づくりに奔走した山川《帝キネ前史》
斬新な日本映画を目指す
関東大震災後 メジャーへの階段を駈けのぼる
帝キネの看板スター 褌チラ見せの市川百々之助
帝キネの絶頂
帝キネの没落
旧帝キネ派の必死の抵抗
帝キネの終焉
質疑応答


■第3章 花開く大阪キネマ文化
笹川慶子

はじめに
大阪映画文化の誕生とその変遷
【大正初期】
【大正末期】
【昭和初期】
映画館の記憶
肥田皓三先生について
松竹座、大阪劇場、北野劇場─など肥田皓三史インタビュー
ミナミに進出した東宝の封切館、南街劇場
『スミス都へ行く』と大東亜戦争
封切りが観れなかった藤沢桓夫の『新雪』
待望のアメリカ映画が戻ってきた
山田幸平先生について
市川百々之助 山田幸平氏インタビュー
江南キネマ
常盤座
九条新道の映画館
新世界の映画館
『キネマ旬報』と南方熊楠
生徒の映画鑑賞を禁止した大阪教護連盟
坂本健一さんについて
青空書房、坂本健一氏インタビュー
天満界隈の映画館
おわりに


■第4章 大阪の風景と戦後日本映画
芦屋小雁 橋爪紳也 船越幹央

主催者挨拶
『アチャコ青春手帖大阪篇』
アチャコさんとの共演の思い出
映画との出合い
よく見た映画のジャンル
最初の出演映画
撮影現場の記憶
“B級”映画を残すために
『大阪百景』
映画宣伝用パンフレットなど、資料をもとに…


■第5章 「反骨魂」と大阪映画
藤井康生

はじめに
大坂城の落城と『大坂城物語』および『真田風雲録』
元禄時代と『女殺し油地獄』
幕末(大塩平八郎の乱)と『風雲天満動乱』
明治時代と『王将』
大正時代(新国劇の創立)と『殺陣師段平』
昭和モダニズム時代と『浪華悲歌』
終戦直後の時代と『夜の女たち』
高度経済成長期と『がめつい奴』
終わりに


■第6章 大阪の映画と文学
増田周子

谷崎潤一郎『春琴抄』
山崎豊子『暖簾』
山崎豊子『ぼんち』
宮本輝『泥の河』
宮本輝『蛍川』
宮本輝『道頓堀川』


■第7章 海を越えるサカモトism ~日本映画の今とこれから~
阪本順治

映画の今。東日本大震災後、映画人に何ができるのか?
中村勘三郎さんの思い出
若山富三郎さん、勝新太郎さんから教えられたこと
新世界の三部作
映画の未来について。デジタル化に要注意
阪本監督製作のDMZ国際ドキュメンタリー映画祭、宣伝用短編映画


■資料編
講演者から塾生に配布されたレジュメ

前書きなど

「大阪の映画製作」と聞いて、「大阪に映画製作の歴史なんてあるのか?」と思われる方も少なくないと思います。日本の映画製作といえば、大抵は東宝や松竹、日活など、大きな映画会社のスタジオがあった東京か京都を思い浮かべるからです。しかし、すっかり忘れられていますが、実は大阪にも映画製作の会社はありました。 第2章 日本の映画王になれなかった男 笹川慶子より

著者プロフィール

安井 喜雄  (ヤスイ ヨシオ)  (著/文

プラネット映画資料書館代表。神戸映画資料館館長。
研究活動と共に貴重なフィルムを始めとしてポスターや関連書籍、雑誌などを収集。
現在、質、量共に充実し、国の内外から注目を集める。

笹川 慶子  (ササガワ ケイコ)  (Keiko Sasagawa

関西大学文学部准教授。同大学大阪都市遺産研究センター研究員。
専門は映画史、映画美学。
著書に『大阪映画文化の誕生』(関西大学大阪都市遺産研究センター)、
共著書に『映画観客へのアプローチ』(森話社)、
共訳書に『フィルム・アート─映画芸術入門』(名古屋大学出版)などがある。

橋爪 紳也  (ハシヅメ シンヤ)  (Shinya Hashizume

大阪府立大学21世紀科学研究機構教授。同大学観光産業戦略研究所所長。
著書に『絵はがきで読む大大阪』(創元社)、『「水都」大阪物語』(藤原書店)、
『ゆく都市くる都市』(毎日新聞社)、『大阪の教科書』(監修、創元社)ほか多数。

芦屋 小雁  (アシヤ コガン)  (Kogan Ashiya

神戸映画資料館名誉会長。喜劇俳優。
舞台公演・テレビ・ラジオなどで活躍。日本有数の映画コレクターとしても有名。
著書に『シネマで夢を見てたいねん』(晶文社)などがある。

船越 幹央  (フナコシ ミキオ)  (Mikio Funakoshi

大阪歴史博物館学芸員。専攻は、日本近代史。
主な著書に『看板の世界』(大巧社)、『大阪の橋ものがたり』(共著、創元社)など、
主な展覧会に「阪神タイガース展」「大阪/写真/世紀」などがある。

藤井 康生  (フジイ ヤスナリ)  (Yasunari Fujii

大阪市立大学名誉教授。
主な著書に『幻想劇場─フランス・バロック演劇の宇宙』(平凡社)、
『東西チャンバラ盛衰記』(平凡社)、『神戸を読む』(晃洋書房)、
訳書に『魔笛─秘教オペラ』(白水社) などがある。

増田 周子  (マスダ チカコ)  (Chikako Masuda

関西大学文学部教授。専門は日本近現代文学、大正・昭和文学研究・関西文壇研究。
著書に『宇野浩二文学の書誌的研究』(和泉書院)、
共著書に『小林天眠と関西文壇の形成』(和泉書院)などがある。

阪本 順治  (サカモト ジュンジ)  (Jyunji Sakamoto

映画監督。
1989年、『どついたるねん』で第32回ブルーリボン賞最優秀作品賞を受賞。
『顔』では、日本アカデミー賞最優秀監督賞、キネマ旬報ベストテン第1位など、主要映画賞を総ナメに。
その後も『KT』『亡国のイージス』『闇の子供たち』『座頭市 THE LAST』『大鹿村騒動記』など多数の作品を手がける。
最新作は、湊かなえ原案、吉永小百合主演の『北のカナリアたち』。

上記内容は本書刊行時のものです。