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水都大阪盛衰記 ★庶民の知恵、大阪の水運!
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2009年8月
- 書店発売日
- 2009年8月1日
- 登録日
- 2012年10月30日
- 最終更新日
- 2012年10月30日
紹介
天下の台所を支えた水運。
そこには庶民の知恵があった!
今、その知恵の継承はあるか。
八軒家浜(旧港)から大阪港(新港)へ至るまでの水運や港湾建設などの専門的、
学術的な内容とともに、中之島から弁天町エリアの当時の生活・文化など、さまざまな文学的観点からも、
旭堂南海氏の講談を交え、「水都大阪」の光と影を浮き彫りにする!
★旭堂南海(上方講談師)書き下ろしの講談も2席収録!
目次
【第1章 講談・水都大阪盛衰記<旭堂南海>】
■目次
>第一席
・何話堂酔吐先生登場
・水都・石山の絶景をご覧あれ
・安宅船で水都決戦を制した信長
・またしても水が勝敗の分かれ目となった難波戦記
・前島密にぶっ壊された大阪遷都の夢
・大阪の短き栄華を思案橋
>第二席
・長堀川を復活せよ、炭屋橋も下繁橋もじゃ
・内国勧業博覧会の裏側で人力車とポンポン船の戦いが…
・ポンポン船襲撃事件勃発
・水都の水は汚れていた
・人力車を駆逐したポンポン船なれど
【第2章 大阪の橋と都市の発展<松村博>】
■目次
・講談・大塩平八郎の乱<旭堂南海>
・講演・大阪の橋と都市の発展<松村博>
・大阪の橋と都市の発展
・座談会
【第3章 物見遊海─観光都市大阪<石浜紅子>】
■目次
・講談・弥次喜多大坂見物<旭堂南海>
・講演・物見遊海─観光都市大阪<石浜紅子>
・潤沢な菜種油が支えた大坂の夜店
・タヌキですら大坂へ来たらまず芝居見物
・ターミナルとして発展した八軒家浜
・大坂観光の安心と安全を支えた「浪花講」
・大坂を盛り上げた朝鮮通信使、新綿番船レース
・大盛り上がりのボランティア、天保の大浚え
・座談会
【第4章 中之島、土佐堀川、堂島川─船運と鉄道の盛衰記<三木理史>】
■目次
・講談・人力車、大阪を駆ける<旭堂南海>
・講演・中之島、土佐堀川、堂島川<三木理史>
・大阪はいつごろまで水の都だったのか
・「水の都」から「煙の都」へ
・大阪にない大阪駅
・汽車を追い出した川舟
・明治のアクアライナー
・座談会
【第5章 川口港とその周辺─川口外国人居留地と文化<堀田暁生>】
■目次
・講談・最後の将軍、大坂大脱出る<旭堂南海>
・講演・川口港とその周辺<堀田暁生>
・1868年1月1日、大坂開港都市と大混乱
・大阪遷都論
・川口居留置の誕生
・外国商人の去った後に新たな展開始まる
・座談会
【第6章 戦前期の大阪港─風水害と内港化計画<伊藤敏雄>】
■目次
・講談・熱血大阪府知事、西村捨三<旭堂南海>
・講演・戦前期の大阪港<伊藤敏雄>
・はじめに
・大阪築港と淀川改修
・大阪府・大阪市の貿易促進機関
・大阪府・大阪市による河川管理の不統一
・室戸台風の概要
・小中学校の被害
・気象改革
・港湾・河川設備の被害
・大阪府の河川改修(内港化)計画
・内港化の方法
・大阪港復興対策協議会の設置
・大阪校復興促進委員会の結成
・座談会
【資料編】
■目次
1 水都大阪関連史年表
2 講演者から塾生に配布されたレジュメ
3 水都大阪・河川の変遷図
追記
三木理史「中之島、土佐堀川、堂島川─船運と鉄道の盛衰記─」より
水の都という言葉は大阪のキーワードとして最近非常によく使われるようになってまいりました。
ところが実際の大阪を見回してみますと、とても水の都とは思えないほど川が少ないことをここにお集まりの皆さんはよくご存じのことと思います。
(中略)では、江戸時代に水の都だったところが、なぜいつの間に水の都でなくなったのか。名前だけが一人歩きして、
実態として水の都でなくなっていたのか、こういうことをちょっと考えてみたいなと思っています。
【新なにわ塾】
適塾や懐徳堂の伝統を受け継ぎ、大阪が歩んできた道を《光と影》《栄光と挫折》の両面から振り返ろうとする市民講座。
上記内容は本書刊行時のものです。