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水都大阪盛衰記  ★庶民の知恵、大阪の水運! 旭堂 南海(著者) - ブレーンセンター
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水都大阪盛衰記  ★庶民の知恵、大阪の水運! (スイトオオサカセイスイキ ショミンノチエ オオサカノスイウン)

歴史・地理
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新書判
512ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-8339-0703-3   COPY
ISBN 13
9784833907033   COPY
ISBN 10h
4-8339-0703-8   COPY
ISBN 10
4833907038   COPY
出版者記号
8339   COPY
Cコード
C0236  
0:一般 2:新書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年8月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2012年10月30日
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紹介

天下の台所を支えた水運。
そこには庶民の知恵があった!
今、その知恵の継承はあるか。

八軒家浜(旧港)から大阪港(新港)へ至るまでの水運や港湾建設などの専門的、
学術的な内容とともに、中之島から弁天町エリアの当時の生活・文化など、さまざまな文学的観点からも、
旭堂南海氏の講談を交え、「水都大阪」の光と影を浮き彫りにする!
★旭堂南海(上方講談師)書き下ろしの講談も2席収録!

目次

【第1章 講談・水都大阪盛衰記<旭堂南海>】
■目次
>第一席
・何話堂酔吐先生登場
・水都・石山の絶景をご覧あれ
・安宅船で水都決戦を制した信長
・またしても水が勝敗の分かれ目となった難波戦記
・前島密にぶっ壊された大阪遷都の夢
・大阪の短き栄華を思案橋

>第二席
・長堀川を復活せよ、炭屋橋も下繁橋もじゃ
・内国勧業博覧会の裏側で人力車とポンポン船の戦いが…
・ポンポン船襲撃事件勃発
・水都の水は汚れていた
・人力車を駆逐したポンポン船なれど

【第2章 大阪の橋と都市の発展<松村博>】
■目次
・講談・大塩平八郎の乱<旭堂南海>
・講演・大阪の橋と都市の発展<松村博>
・大阪の橋と都市の発展
・座談会

【第3章 物見遊海─観光都市大阪<石浜紅子>】
■目次
・講談・弥次喜多大坂見物<旭堂南海>
・講演・物見遊海─観光都市大阪<石浜紅子>
・潤沢な菜種油が支えた大坂の夜店
・タヌキですら大坂へ来たらまず芝居見物
・ターミナルとして発展した八軒家浜
・大坂観光の安心と安全を支えた「浪花講」
・大坂を盛り上げた朝鮮通信使、新綿番船レース
・大盛り上がりのボランティア、天保の大浚え
・座談会

【第4章 中之島、土佐堀川、堂島川─船運と鉄道の盛衰記<三木理史>】
■目次
・講談・人力車、大阪を駆ける<旭堂南海>
・講演・中之島、土佐堀川、堂島川<三木理史>
・大阪はいつごろまで水の都だったのか
・「水の都」から「煙の都」へ
・大阪にない大阪駅
・汽車を追い出した川舟
・明治のアクアライナー
・座談会

【第5章 川口港とその周辺─川口外国人居留地と文化<堀田暁生>】
■目次
・講談・最後の将軍、大坂大脱出る<旭堂南海>
・講演・川口港とその周辺<堀田暁生>
・1868年1月1日、大坂開港都市と大混乱
・大阪遷都論
・川口居留置の誕生
・外国商人の去った後に新たな展開始まる
・座談会

【第6章 戦前期の大阪港─風水害と内港化計画<伊藤敏雄>】
■目次
・講談・熱血大阪府知事、西村捨三<旭堂南海>
・講演・戦前期の大阪港<伊藤敏雄>
・はじめに
・大阪築港と淀川改修
・大阪府・大阪市の貿易促進機関
・大阪府・大阪市による河川管理の不統一
・室戸台風の概要
・小中学校の被害
・気象改革
・港湾・河川設備の被害
・大阪府の河川改修(内港化)計画
・内港化の方法
・大阪港復興対策協議会の設置
・大阪校復興促進委員会の結成
・座談会

【資料編】
■目次
1 水都大阪関連史年表
2 講演者から塾生に配布されたレジュメ
3 水都大阪・河川の変遷図

著者プロフィール

旭堂 南海  (キョクドウ ナンカイ)  (著者

上方講談師。
1996年大阪府より「舞台芸術新人」に指定され、1998年大阪市より「咲くやこの花賞」受賞。 得意ネタに「太閤記」「難波戦記」「浪花侠客伝」「天満宮霊験記」など。 毎月、「旭堂南海の何回続く会?」と銘打った講談続き読みの一人会を主催している

<BR>松村 博  (マツムラ ヒロシ)  (著者

株式会社ニュージェック顧問。
同年大阪市勤務、橋梁建設、都市計画、都市工学情報の発信などを担当。
阪神高速道路㈱などを経て、現職。

<BR>石浜 紅子  (イシハマ ベニコ)  (著者

なにわの海の時空館館長。
中学生の時、作家の父・石浜恒夫らと大西洋無寄港横断に挑戦し、13歳と最年少記録をつくる。 翌年手記「海よ私はくじけない」を刊行。 20歳代まで民族学研究者の調査旅行に同行し、アフリカ、中央アジアなどを旅する。 のちに海外支援に携わるようになる。 文筆、イラスト、衣装デザインで活躍。

<BR>三木 理史  (ミキ マサフミ)  (著者

奈良大学文学部准教授。
主な著書に「水の都と都市交通―大阪の20世紀―」(成山堂書店)、「世界を見せた明治の写真帖」ナカニシヤ出版)など。

<BR>堀田 暁生  (ホッタ アキオ)  (著者

大阪市史編纂所長。
主な編著書に「大阪の国際交流史」「大阪川口居留地の研究」「大阪府の歴史」「大阪市の歴史」「大阪まち物語」「陸軍墓地がかたる日本の戦争」「大阪俘虜収容所の研究」など。

<BR>伊藤 敏雄  (イトウ トシオ)  (著者

大阪大学日本語日本文化教育センター非常勤講師。
日本経済史・日本経営史を専攻し、近世・近代における西日本の海運・河川舟運・情報等に関する研究を行う。
共著に、石井寛治・中西聡編「産業化と商家経営」(名古屋大学出版会

<BR>鈴木 一誌  (スズキ ヒトシ)  (装丁

本書の装丁家。
1950年、東京都立川市生まれ。東京学芸大学、東京造形大学ともに中退。
グラフィックデザイナー杉浦康平のもとで12年間アシスタントをつとめ、85年、独立。
本文ページのレイアウト・フォーマットをめぐって朝日新聞社とのあいだで争われた「知恵蔵裁判」を93年に提訴し、
99年に高裁で敗訴。81年、映画批評で第1回ダゲレオ出版評論賞。98年、講談社出版文化賞ブックデザイン賞。
デザインのおもな仕事に『昭和――二万日の全記録』、『Japan An Illustrated Encyclopedia――英文日本大事典』、
『クロニック世界全史』、『大辞泉』、『鈴木清順全映画』、『小川紳介 映画を獲る』、
『加藤泰作品集』ほか多数。
著述に「ページネーションのための基本マニュアル」「明解日本語文字組版」(共著、99年、『印刷ガイドブック――DTP実践編』玄光社、所収)、
『知恵蔵裁判全記録』(共著、01年、太田出版)がある。

ブレーンセンターの本では、『子どもの写真はもう撮れない』(妹尾豊孝、07年)、『群集のまち』(太田順一、07年)
『新なにわ塾叢書1巻 プガジャの時代』(08年)、『新なにわ塾叢書2巻 大阪の近代建築と企業文化』(09年)、『新なにわ塾叢書3巻 水都大阪盛衰記』(09年)
『後藤正治ノンフィクション集』(後藤正治、09年~)、『父の日記』(太田順一、10年)など多数。

追記



三木理史「中之島、土佐堀川、堂島川─船運と鉄道の盛衰記─」より


 水の都という言葉は大阪のキーワードとして最近非常によく使われるようになってまいりました。

ところが実際の大阪を見回してみますと、とても水の都とは思えないほど川が少ないことをここにお集まりの皆さんはよくご存じのことと思います。

(中略)では、江戸時代に水の都だったところが、なぜいつの間に水の都でなくなったのか。名前だけが一人歩きして、

実態として水の都でなくなっていたのか、こういうことをちょっと考えてみたいなと思っています。



【新なにわ塾】

 適塾や懐徳堂の伝統を受け継ぎ、大阪が歩んできた道を《光と影》《栄光と挫折》の両面から振り返ろうとする市民講座。

上記内容は本書刊行時のものです。