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後藤正治ノンフィクション集 第5巻『スカウト』『奪われぬもの』
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2010年1月
- 書店発売日
- 2010年1月1日
- 登録日
- 2012年10月30日
- 最終更新日
- 2012年10月30日
書評掲載情報
2016-05-01 | 東京新聞/中日新聞 |
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紹介
広島カープの黄金時代を支えた辣腕スカウト、木庭教。
衣笠祥雄、金城基泰、高橋慶彦、大野豊、達川光男、正田耕三・・・など幾多の無名の選手たちを発掘した。
40年に及ぶ名スカウトの人生を描く長編ノンフィクションは<プロ野球外史>であり、また<私たちの戦後史>でもある。
歳月の中で衰えゆく肉体、薄れゆく夢。
奪われつつなお奪われぬものを秘めて男たちは戦いの場へと向かう。
短編集『奪われぬもの』を併せて収録。
目次
『スカウト』
序章………夏
第一章……薬売りのごとく
第二章……重いバット
第三章……怪童を生んだ時代
第四章……二人だけのパレード
第五章……ワンプレーによって
第六章……もうひとつの仕事
第七章……スカウト仁義
第八章……加州の目利き
第九章……番手買い
終章………雨
参考文献
あとがき
『奪われぬもの』
伝説への旅──天才騎手・福永洋一
窪んだマウンド──阪神タイガース、中継ぎ投手・福間納
遠いバンク──56歳の競輪選手・中川茂一
リング──ボクサー・高橋直人
ラガー──史上最強のFW・林敏之
あとがき
第五巻解説─柳原和子
第五巻への覚書
追記
「第五巻への覚書」より
『スカウト』のラスト近く、氏が契約を担当した最後の選手、高橋信二が登場する。
1996年のドラフト、日本ハムが7位で指名した岡山・津山工業の捕手であるが、まったくの無名選手だった。
2009年のシーズン、高橋は日本ハムの4番を打ち、優勝に貢献したが、今日の姿を予測されていたのかどうか。
冥府でお目にかかったさいに訊いてみたく思っているところである。
柳原和子「解説」より
後藤正治さんは、同世代の作家たちの誰もが描けずにいる、いや、じつはないがしろにしてきた人の情というものに、ささやかな、しかし確実な光をあてて、この時代のなかで、喘ぐ私たちを励ましつづけてくれている。
上記内容は本書刊行時のものです。