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穂の国探究 大塚耕平(著/文) - 東愛知新聞社
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穂の国探究 (ホノクニタンキュウ) 語り継ぎたい東三河の歩み (カタリツギタイヒガシミカワノアユミ)

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A5判
153ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-8331-4320-2   COPY
ISBN 13
9784833143202   COPY
ISBN 10h
4-8331-4320-8   COPY
ISBN 10
4833143208   COPY
出版者記号
8331   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年7月20日
書店発売日
登録日
2024年7月1日
最終更新日
2024年7月1日
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紹介

穂国は古くから豊かな地域だった。中世から戦国時代にかけては要衝として戦いの舞台となり、明治時代には先駆的な人物が現れた。古代から現代に至るまで、東三河の豊かな文化遺産と繁栄を築いた人々の足跡を追いながら、東三河の魅力と可能性に迫る1冊。

目次

まえがき

1 東三河の未来をひらくために
2 解明待たれる考古遺跡と語り継がれる徐福伝説
3 古来から信仰の山として親しまれてきた本宮山
4 紅葉の名所としても知られる霊山 鳳来寺山
5 飽海川の恵みと三河国府の設置
6 室町時代創建で狐がたくさんいる寺院 豊川稲荷
7 長篠・設楽原の戦いをはじめ「戦国史の宝庫」
8 信長・家康勢の勝利に貢献した鳥居強右衛門
9 三河を統一した家康のルーツ 松平氏
10 譜代大名が配置された三河吉田藩
11 東西の三河に存在した18藩
12 東海道屈指の歓楽街として栄えた御油・赤坂宿
13 今橋から吉田、そして豊橋へ
14 渥美半島田原藩の名家老 渡辺崋山
15 幕末の開明的な蘭学者だった渡辺崋山の自刃
16 吉田藩の開明派 穂積清軒の幕末
17 幕末の動乱に翻弄された三河吉田藩
18 豊橋の渋沢栄一 実業家中村道太の功績
19 中部初の国立銀行は士族の商法で頓挫
20 進取に富む実業家 原田万久が牽引した煙草産業
21 豊橋を製糸業の町に育てあげた小渕志ち
22 優れた用水技術が使われた豊川治水
23 実業家神野金之助が手がけた神野新田
24 明治初期の東三河における地場産業の胎動
25 全国で20番目に設立された豊橋商業会議所
26 仕手筋の好餌になった豊橋米麦取引所
27 29歳の青年 福谷元次が創業した豊橋電灯
28 愛知県初の私鉄として開業した豊川鉄道
29 東三河初の地元銀行として設立された豊橋銀行
30 明治中期 東三河の政財界・教育界で貢献した人々
31 役所と議会の創設 流血騒ぎも起きた
32 政財界の二大勢力ができて地域世論も二分
33 豊橋の市制移行と大口喜六市長の足跡
34 陸軍第18連隊の駐屯と露兵捕虜収容所の開設
35 第15師団の誘致で蚕都から軍都へ
36 吉田藩武士の副業が礎となった豊橋筆
37 白色レグホン導入は日本養鶏史における金字塔
38 大正期経済を象徴する高橋小十郎の浮沈
39 穂国の農林漁業 集積地の確立には至らず
40 第一次電灯騒動 政争と騒乱の顛末
41 乗合自動車の運行と鉄道敷設で交通新時代へ
42 同志派VS実業派 豊橋政局の顛末
43 大正期の地場産業 麻真田は生産シェア日本一に
44 仲間21人で始まった海苔の養殖は三河全域に
45 穂国にいまも残る近代建造物群の魅力
46 昭和恐慌に翻弄された豊川鉄道
47 第二次電灯騒動は「暗黒化運動」に発展
48 製糸業に大打撃を与えた昭和恐慌
49 福谷から神野へ 穂国経済界の系譜
50 昭和になって温室園芸も穂国の代名詞に
51 戦前は実現しなかった待望の豊橋築港
52 人造羊毛工場誘致に漁民らが反対運動
53 豊橋初の百貨店 京都の丸物が進出
54 市民は否応なく戦時体制に組み込まれた
55 軍都からの出征 734人の戦死者を出して終戦
56 戦時下の東三河 近づく悲劇の足音
57 軍需産業の勃興で熟練工不足に直面
58 東南海・三河地震 報道管制下の被害
59 サイパン・グアム戦における郷土部隊の悲劇
60 6月20日豊橋空襲で市街地9割が焦土に
61 終戦直前の悲劇 豊川海軍工廠の空襲
62 旧軍資産を活用して敗戦からの再出発
63 市街地の戦後復興 そして東三河総合開発へ
64 防災の豊川放水路 農工業の豊川用水
65 農業興隆の礎を築いた開拓事業の苦闘
66 4港を統合した三河港 世界的自動車港へ
67 新時代を迎えた三遠南信の歩み
68 発展の潜在的条件揃う「HOKOKU」

主な参考文献
あとがき
発刊に寄せて  豊橋商工会議所会頭 神野吾郎

著者プロフィール

大塚耕平  (オオツカコウヘイ)  (著/文

1959年愛知県名古屋市生まれ。歴史や仏教の研究家として活動し、中日文化センター講師や仏教宗派の学林講師などを務める。著書に『仏教通史』(大法輪閣)『愛知四国霊場の旅』『尾張名古屋 歴史街道を行く―寺社城郭・尾張藩幕末史―』(中日新聞社)など。
愛知県立旭丘高校、早稲田大学を経て日本銀行勤務。在職中に早稲田大学大学院博士課程修了(学術博士、専門は経済学)。2001年から参議院議員。中央大学大学院、早稲田大学、藤田医科大学で客員教授を務める。著書に『公共政策としてのマクロ経済政策』(成文堂)『「賢い愚か者』の未来』(早稲田大学出版部)など。

上記内容は本書刊行時のものです。