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文学部の逆襲
発行:風媒社
A5判
90ページ
定価
800円+税
- 書店発売日
- 2015年4月3日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
時代の要請とやらで大学も実学重視の風潮。そんななかでますます旗色悪い文学部だが、人文学の疲弊は国の潜在力の低下を招くのではないか。事を有用無用の次元で考えても、現代の喫緊の課題を考えるためには、まずは人間の幅、多様な価値観を身につけることこそが必要なのだ。混迷を深める現代社会にとって、まさに、いまこそ文学部の出番である。文学部の文明史的な意義をも考察したブックレット。
目次
プロローグ……文学部が消える? 塩村 耕(名古屋大学文学研究科教授)
1 人文学の活性化のために考えておくべきこと 日本の文学部より
多田一臣(二松学舎大学特別招聘教授・東京大学名誉教授)
2 サンスクリット古典学からの提案 インドの文学部より
和田壽弘(名古屋大学文学研究科教授)
3 「廃墟」としての人文学 ヨーロッパの文学部より
木俣元一(名古屋大学文学研究科教授)
[コラム 休憩時間の閑話より]雨森芳洲の書と所用印 塩村 耕
[わたしもひとこと]文学部は国の力 山田登世子(愛知淑徳大学教授)
紙つぶて シンポジウム会場から
エピローグ ……ただ引き返したらんは余りに云ふに甲斐なく覚え候 塩村 耕
上記内容は本書刊行時のものです。