版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
人間の内なる時計 サージ・ダーン(著) - 北海道大学出版会
.
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

人間の内なる時計 (ニンゲンノウチナルトケイ) 体内時計を発見した男 ユルゲン・アショフの生涯 (タイナイドケイヲハッケンシタオトコユルゲンアショフノショウガイ)
原書: Die Innere Uhr Des Menschen : Jurgen Aschoff (1913-1998),Wissenschaftler in Einem Bewegten Jahrhundert.

このエントリーをはてなブックマークに追加
B5変形判
328ページ
上製
価格 7,000円+税
ISBN
978-4-8329-8234-5   COPY
ISBN 13
9784832982345   COPY
ISBN 10h
4-8329-8234-6   COPY
ISBN 10
4832982346   COPY
出版者記号
8329   COPY
Cコード
C3023  
3:専門 0:単行本 23:伝記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年12月25日
書店発売日
登録日
2020年2月17日
最終更新日
2020年3月25日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

時間生物学の創始者の一人であり、ヒト体内時計の発見者であるユルゲン・アショフの伝記を、長年の共同研究者である著者が記したものである。内容は時間生物学の歴史そのものであり、アショフらが展開してきた研究のレビューでもある。体内時計、睡眠研究に関する必読の書。

目次



1章 系譜──啓蒙と医学の150 年(1740-1913)
 ヘニングス家の系譜
 母クララ・ディートリックス
 ビーレフェルドのアショフ家
 枢密院顧問ルードウィヒ・アショフ教授

2章 フライブルグの幼少期、ボンの学生時代(1913-1939)
 学部は何と言うだろうか
 大戦
 学校と教育
 エッシェンホフの動向
 有名な父親
 高等学校時代
 前臨床医学
 学生団体アレマニア
 父、息子そして国家社会主義
 国防軍の二等兵
 博士号研究:再びフライブルグ

3章 氷水の中の手──戦時の研究と愛(1939-1945)
 ゲッチンゲン
 ポーランド出征
 氷水の中の手
 ヒルデ・ユング
 政治
 教授資格試験
 ブラネンブルグ・アム・イン

4章 代理人──ゲッチンゲン、ヴィルツブルグ、ハイデルベルグ(1945-1958)
 解放
 ゲッチンゲン大学新聞
 脱ナチ化
 ヴィルツブルグ:代理主任
 ヘルマン・ライン
 研究への復帰
 ハイデルベルグの代理人
 アショフ家
 自立への道

5章 生物時計──前史(~1960)
 葉の運動
 動物実験:活動と休息
 生きている時計
 リズム研究の萌芽
 生物時計
 コールド・スプリング・ハーバー

6章 エーリング・アンデックス──科学の砦(1960-1971)
 そしてまた総てが全く変わってしまった
 エーリングの伯爵
 彼の体内時計
 おもしろい研究
 学識
 会議と旅行
 客のもてなし

7章 地下壕実験室(1964-1989)
 計画と建築
 実験
 内的脱同調
 アショフとヴェーファー
 他の人々

8章 超有名人(1971-1981)
 立ち机の研究
 非重要人物(VUP)のための歓迎会
 リズムと温熱収支
 医学と生活のリズム
 所長
 マックス・プランク革命
 招待、表彰
 友人
 再びリーダーとして:リングベルグとハンドブック
 定年退職

9章 2人の法王──友情と競争(1958-1996)
 コリン・ステフェンソン・ピッテンドリック
 友情と競争
 書簡と書籍
 遍歴の遊牧民
 受賞候補指名と受賞
 コリンの晩年

10章 帰郷──フライブルグの引退生活(1981-1997)
 なおも進む研究
 行動科学研究所の終焉
 日本との関係
 ヒルデの死

11章 ノートバイラの墓標(1997-1998)
 悲嘆と悔恨
 葬送の行進
 遺産と評価


補足
ユルゲン・アショフの栄誉
アショフ・ホンマ賞(受賞者一覧)
アショフ・ルーラー(受賞者一覧)
SRBR 学術集会におけるピッテンドリック・アショフ講演
謝辞
注釈
引用文献
訳者注
訳者あとがき
ドイツ全図

著者プロフィール

サージ・ダーン  (サージ ダーン)  (

1940-2018
オランダ王国ムック生まれ。アムステルダムで研究を始め、冬眠のテーマで学位を取得する。その後4年間、博士研究員としてユルゲン・アショフとコリン・ピッテンドリックのもとで近代的な時間生物学の基礎を学ぶ。2人のメンターとのアンデックス(バイエルン)のマックス・プランク行動生理学研究所、及びカリフォルニアのスタンフォード大学での出会いは、その後の科学的経歴に大きな影響を与え、生涯にわたる共同研究と親交に導いた。1975年から退職する2009年まで、彼はグローニンゲン大学の教授(行動生理学のニコー・ティンベルゲン主席)として研究と教育に従事し、最後は数理自然科学部の学部長として大学の管理運営に携わった。2006年、国際生物学賞受賞。

本間 研一  (ホンマ ケンイチ)  (

1946~
札幌出身。北海道大学医学部卒業。大学入学直後に、父慶蔵との関係でユルゲン・アショフと出会う。彼の「体内時計の内的脱同調」の講演に感激し、生涯の研究テーマとなる。1973年初めてアンデックスのアショフを訪れ、1979年にマックス・プランク行動生理学研究所でリズム研究に従事する。帰国後、日本で初めて人を対象としたフリーラン実験を行う(1984年)。1984年から「生物リズムに関する札幌シンポジウム」を隔年で開催、2003年には第1回時間生物学世界大会を札幌で主催する。1992年に北大医学部生理学講座の教授となり、多くのリズム研究者を育成する。2010年定年退職し、現在はアショフ・ホンマ記念財団理事長。著書に「生体リズムの研究」(北海道大学図書刊行会)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。