版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
〈沈黙〉の自伝的民族誌 石原 真衣(著) - 北海道大学出版会
.

〈沈黙〉の自伝的民族誌 サイレント・アイヌの痛みと救済の物語

このエントリーをはてなブックマークに追加
A5判
310ページ
上製
価格 3,500円+税
ISBN
978-4-8329-6857-8   COPY
ISBN 13
9784832968578   COPY
ISBN 10h
4-8329-6857-2   COPY
ISBN 10
4832968572   COPY
出版者記号
8329   COPY
 
Cコード
C3036
専門 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年2月28日
書店発売日
登録日
2020年3月13日
最終更新日
2021年2月25日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

アイヌのクォーターである著者の「私」が、自己の存在を歴史化し、沈黙を構造化することで「サイレント・アイヌ」が生きる世界の一端を明らかにする。名もなき人びとが生きた歴史とはどのようなものであったのか、なぜ「私」の姿は人びとに見えないのか―家族史・自分史を紡ぎながら、マイノリティ等の声なき主体の問題を描き出す。

目次

プロローグ──〈沈黙〉という問題領域(プロブレマティーク)

第1章 序 論──透明人間の声を聴く
 1.本書の目的──「サイレント・アイヌ」の世界を/から問う
 2.本書の構成
 3.調査の概要

第2章 他者表象の死角と沈黙
 1.ポストモダンの人類学とポストコロニアル論
 2.サバルタン論
 3.分類理論

第3章 自伝的民族誌(オートエスノグラフィー)の方法論
 1.ライフヒストリーとライフストーリー
 2.自伝的民族誌(オートエスノグラフィー)
 3.中動態理論と当事者研究

第4章 家族史(ファミリーヒストリー)──もうひとつのポストコロニアル状況
 1.つ る──アイヌプリから日本社会への編入
 2.ツヤコ──〈日本人〉へ
 3.イツ子──引き裂かれる自己

第5章 真 衣──「サイレント・アイヌ」の物語
 1.出自に向き合う通過儀礼──〈分離〉
 2.存在の透明化と声の喪失──〈過渡〉
 3.混沌(カオス)を生きる──〈再統合〉

第6章 現代アイヌ民族概論
 1.現代アイヌ民族を取り巻く状況
 2.「アイヌ民族」の名づけと名乗り
 3.20世紀初頭の「アイヌ民族」
 4.第二次世界大戦後──「少数民族」から「先住民族」へ
 5.自己表象の分析

第7章 結 論
 1.「目覚めを待つもの」とdecolonization──脱植民地化
 2.自伝的民族誌(オートエスノグラフィー)が照らす世界
 3.サバルタンの生成論理
 4.光と闇

エピローグ──〈沈黙〉という希望=創造=暴力


参照文献
謝辞(博士学位論文)
あとがき
事項索引
人名索引

著者プロフィール

石原 真衣  (イシハラ マイ)  (

石原 真衣(イシハラ マイ)
1982年サッポロ生まれ。母方の祖母がアイヌ、父方の祖母は琴似屯田兵で会津藩士の出自。アメリカ留学を経て大学卒業後、英語教員として勤務。北海道大学大学院に進学し博士号取得。北海道大学アイヌ・先住民研究センター助教。文化人類学。

■主要論文
「「サイレント・アイヌ」を描く──〈沈黙〉を照らすオートエスノグラフィーの可能性」『北海道民族学会』、北海道民族学会、14巻、2018年、1-31頁
The Silent History of Ainu Liminars, Critical Asian Studies Special Issue; Hokkaidō 150:Settler Colonialism and Indigeneity in Modern Japan and Beyond, Vol. 51. No. 4, 2019, pp. 17-21
「われわれの憎悪とは──「140字の世界」によるカタストロフィと沈黙のパンデミック」杉田俊介・櫻井信栄・川村湊(編)『対抗言論 反ヘイトのための交差路1号:ヘイトの時代に対抗する』法政大学出版局、2019年、185-195頁
など

上記内容は本書刊行時のものです。