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紅い戦争のメモリースケープ 越野 剛(編著) - 北海道大学出版会
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スラブ・ユーラシア叢書 13

紅い戦争のメモリースケープ 旧ソ連・東欧・中国・ベトナム

A5判
250ページ
並製
価格 3,200円+税
ISBN
978-4-8329-6845-5
Cコード
C3036
専門 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年5月31日
書店発売日
登録日
2019年6月4日
最終更新日
2019年7月1日
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紹介

博物館や記念碑、小説や映画で描かれる社会主義の記憶の光景

体制転換後の急速な社会変化への不安・不満が社会主義へのノスタルジアを生んでいる。社会主義建国神話に積極的に用いられた「紅い戦争」に着目し、肯定的な記憶と抑圧された記憶について各国の事例を検討する。

目次

序 論 紅い戦争のメモリースケープ──ソ連・東欧・中国・ベトナム(高山陽子)
 1.紅いノスタルジア
 2.紅い戦争と社会主義リアリズム
 3.紅い戦争から見えるもの──抑圧された記憶と周縁化された身体
 4.紅い戦争の記憶の行方
 5.本書の構成


 第Ⅰ部 抑圧された記憶と周縁化された身体

第1章 ロシア・ベラルーシの戦争映画における敵のイメージ
    ──アレシ・アダモヴィチ原作の映画を中心に(越野 剛)
 はじめに
 1.3つの物語
 2.外なる敵─ドイツ兵のイメージの変遷
 3.内なる敵と英雄の脱神話化──コラボレーターとパルチザン
 おわりに

第2章 封印された戦争の記憶──ベトナムにおける中越戦争の記憶(今井昭夫)
 はじめに
 1.食い違う中越戦争像
 2.プロパガンダ合戦から語られぬ戦争へ
 3.状況の変化──南シナ海情勢の緊迫化
 4.小説『わたしと彼ら』における中越戦争
 おわりに

第3章 ソヴィエト・ロシアのプロパガンダにおける女性図像と象徴性
    ──社会主義国家の建設から総力戦体制へ(前田しほ)
 はじめに
 1.プロパガンダポスターのジェンダー秩序
 2.家族の再定義と女性像の象徴性
 3.総力戦体制とプロパガンダ
 おわりに

第4章 「救国の妓女」を描く中国映画──社会主義文化における女性の身体と国家の想像(田村容子)
 はじめに
 1.日中戦争期における「救国の妓女」
 2.対抗的な表象
 3.「救国の妓女」の空白期
 4.『南京!南京!』と『金陵十三釵』に見る「救国の妓女」
 おわりに


 第Ⅱ部 紅い戦争の記憶の行方

第5章 紅い刑事ドラマとチェコスロヴァキアの社会主義──テレビによる同時代史の構築(福田 宏)
 はじめに
 1.「正常化」時代におけるテレビドラマの重要性
 2.1950年代の描き方:宿敵ブラーハ中尉との戦い
 3.1960年代の描き方:より高度な謀略と集団ヒステリー
 おわりに

第6章 中国における紅い英雄──メモリースケープとしての烈士陵園の分析を通して(高山陽子)
 はじめに
 1.武装蜂起と烈士の称号
 2.烈士のイメージ
 3.社会主義文化における烈士
 4.烈士の再定義
 おわりに

第7章 記憶の展示──パノラマ・ジオラマによるメモリースケープ(向後恵里子)
 はじめに
 1.パノラマ・ジオラマによる記憶の展示と「見る」体験
 2.パノラマ・ジオラマの展開と社会主義リアリズム
 3.戦争のリアリティ
 4.傷つく人びとの表象
 おわりに──記憶と歴史の往還、「再演」をめぐって

第8章 記念碑の存在論──ポスト・ソヴィエト・ロシアのメモリースケープを望んで(平松潤奈)
 1.動く記念碑
 2.記憶レジームと記念碑
 3.テロルと戦争──ポスト・ソヴィエト・ロシアの二つの記憶
 4.社会主義リアリズム文化における記念碑の存在論
 5.不死の連隊──ゾンビのポスト・ソヴィエト・ランドスケープ


あとがき
事項索引
人名索引

著者プロフィール

越野 剛  (コシノ ゴウ)  (編著

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同研究員
専門:ロシア文学

高山 陽子  (タカヤマ ヨウコ)  (編著

亜細亜大学国際関係学部教授
専門:文化人類学

上記内容は本書刊行時のものです。