版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
宗教意識の国際比較 真鍋 一史(著) - 北海道大学出版会
.
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

宗教意識の国際比較 (シュウキョウイシキノコクサイヒカク) 質問紙調査のデータ分析 (シツモンシチョウサノデータブンセキ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
A5判
376ページ
上製
価格 8,000円+税
ISBN
978-4-8329-6829-5   COPY
ISBN 13
9784832968295   COPY
ISBN 10h
4-8329-6829-7   COPY
ISBN 10
4832968297   COPY
出版者記号
8329   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年5月20日
書店発売日
登録日
2020年5月14日
最終更新日
2020年5月27日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

異なる文化的背景を持つ人々の宗教についての意識を、実証的な国際比較(特に日本とヨーロッパ)を通して探究し、社会科学の方法論に新しい地平を拓く挑戦の書。

目次

はしがき


 第Ⅰ部 宗教意識の理論と調査

第1章 欧米社会学における宗教理論と宗教調査
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.宗教理論
    1.世俗化理論
    2.宗教多元主義理論
    3.宗教市場理論
 Ⅲ.宗教調査
    1.宗派・教団
    2.教会への出席
    3.宗教的な信念
 Ⅳ.おわりに


 第Ⅱ部 家族意識と宗教意識

第2章 家族と宗教──国際比較の視座からの理論的考察
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.宗 教
 Ⅲ.宗教の道徳への影響
 Ⅳ.宗教の家族への影響
    1.宗派・教団の影響
    2.宗教性の影響
 V.おわりに

第3章 家族意識と宗教意識の国際比較──ISSP1998のデータ分析
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.家族に関わる態度・意見・行動
    1.結婚の形態
    2.性役割の規範意識
    3.性道徳への態度
    4.妊娠中絶についての考え方
 Ⅲ.家族意識に対する宗教の影響
    1.宗教と結婚の形態
    2.宗教と家庭のなかでの性役割
    3.宗教と性道徳への態度
    4.宗教と妊娠中絶についての考え方
 Ⅳ.おわりに
 資料 分析に使用した質問文(英語・日本語)と単純集計結果


 第Ⅲ部 宗教意識の国際比較(1)──日本とドイツ

第4章 日本における宗教意識の諸相とその構造──「価値観と宗教意識」調査のデータ分析
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.調査の概要
 Ⅲ.調査の内容──質問諸項目の分類
 Ⅳ.データ分析
    1.回答の度数分布の型
    2.相関マトリックス──質問諸項目間の関係の分析
    3.最小空間分析
    4.中央値回帰分析
 V.おわりに
 資料 調査票の一部

第5章 宗教意識の諸相とその構造の国際比較──日本とドイツ
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.調査の概要
 Ⅲ.データ分析
    1.宗教的な行動
    2.神仏(神),死後の世界,輪廻(生まれ変わり),霊(魂),守護霊(守護天使),UFO
      の存在に関する信念
    3.宗教的な信仰・信念・感情
 Ⅳ.おわりに


 第Ⅳ部 宗教意識の国際比較(2)──日本・ドイツ・スウェーデン

第6章 宗教性の国際比較(1)──ISSP2008のデータ分析
 Ⅰ.目 的
 Ⅱ.方 法
 Ⅲ.仮説的図式・分析結果・考察
    1.データ分析のための仮説的図式
    2.単純集計からの知見の読み取り

第7章 宗教性の国際比較(2)──ISSP2008の構造モデルと因果モデルの確認
 Ⅰ.目 的
 Ⅱ.方 法
 Ⅲ.結 果
    1.宗教性の「構造モデル」の確認──「因子分析」の結果の検討
    2.宗教性の「因果モデル」の確認──「平均値をつないだ折れ線グラフ」の形の検討
 Ⅳ.展 望


 第Ⅴ部 宗教意識の測定と分析

第8章 宗教性の測度・指数・尺度に関する実証的な検討
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.実証的な分析の進め方
 Ⅲ.データ分析
    1.宗教性の測定のための質問諸項目間の関係の検討
    2.因子分析にもとづく検討
 Ⅳ.おわりに
 〈Appendix〉方法論的補遺──測度の変換

第9章 国際比較の視座からする宗教性の類似性
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.宗教性という概念
    1.測定モデル
    2.関係(因果)モデル
 Ⅲ.データ分析の考え方──「等価性」から「類似性」へ
 Ⅳ.データ分析
    1.宗教性の測定
    2.宗教とほかの諸変数との関係
 V.おわりに


 第Ⅵ部 ヨーロッパにおける宗教意識の変化

第10章 ヨーロッパの国ぐににおける宗教と道徳の多元主義──理論的考察と実証的知見
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.宗教の変化に関する諸理論
    1.世俗化理論:宗教の衰退
    2.宗教変形理論:新しい宗教の出現
    3.宗教市場理論:経済学的アプローチ
 Ⅲ.実証的な調査データの分析
    1.世俗化理論からの諸仮説の確認
    2.宗教変形理論からの諸仮説の確認
    3.宗教市場理論からの諸仮説の確認
 Ⅳ.道徳の変化に関する諸理論とその実証的な調査データによる確認
    1.道徳相対主義
    2.道徳多元主義
 Ⅴ.おわりに
    1.まとめと今後の課題
    2.宗教の変化に関する諸理論と諸知見をめぐる考察

第11章 ヨーロッパの国ぐににおける宗教意識の変化──国際比較調査のデータ分析
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.宗教意識の変化をめぐる諸仮説
 Ⅲ.諸仮説の実証的なテスト
    1.データ分析の進め方
    2.データ分析の結果
 Ⅳ.おわりに


 第Ⅶ部 国際比較調査データの分析方法

第12章 データ・アーカイヴと二次分析──社会科学はデータ・アーカイヴに何を求めているか
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.二次分析のための量的調査データ
 Ⅲ.社会科学がデータ・アーカイヴに求めるもの
 Ⅳ.おわりに

第13章 国際比較調査のデータ分析の課題と展望──宗教意識調査を事例として
 Ⅰ.はじめに
 Ⅱ.問題の所在
 Ⅲ.国際比較調査のデータ分析の事例
    1.「国際比較」か,それとも「比較地域/社会/文化」か
    2.「パーセンテイジの記述」か,それとも「意味の探究」か
    3.「デノミネーション」か,それとも「信仰」か
    4.「量的調査」か,それとも「質的調査」か
    5.「質問項目」か,それとも「次元」か
    6.「記述」か,それとも「分析」か
    7.「木を見る」か,それとも「森を見る」か
    8.「因果の法則」か,それとも「構造の法則」か
    9.「仮説検証」か,それとも「仮説探索」か
    10.「測定モデル」か,それとも「因果モデル」か
 Ⅳ.おわりに


参考文献
掲載書誌一覧とその説明

著者プロフィール

真鍋 一史  (マナベ カズフミ)  (

1967年,慶應義塾大学法学部卒業。その後,大学院に進学し,法学研究科修士課程,博士課程で研鑽。法学博士(1984年)。1972年,関西学院大学社会学部専任講師,助教授,教授を経て,2009年,青山学院大学総合文化政策学部教授,2015年,同地球社会共生学部教授。この間,イスラエル・ヘブライ大学,イスラエル応用社会調査研究所,米国カリフォルニア大学(UCLA),ワシントン大学,スタンフォード大学で客員研究員,米国ミシガン大学,ドイツ・ボン大学,フランス社会科学高等研究院,ドイツ・ケルン大学で客員教授を歴任。
現在 統計数理研究所客員教授,青山学院大学名誉教授,関西学院大学名誉教授。

【著 書】
『世論とマス・コミュニケーション』(単著)慶應義塾大学出版会,1983年
『世論の研究』(単著)慶應義塾大学出版会,1985年
『広告の社会学』[初版](単著)日経広告研究所,1990年
『社会・世論調査のデータ解析』(単著)慶應義塾大学出版会,1993年
『広告の社会学』[増補版](単著)日経広告研究所,1994年
『国際イメージと広告』(単著)日経広告研究所,1998年
Facet Theory and Studies of Japanese Society: From a Comparative Perspective. Bier’sche Verlagsanstalt, Bonn, Germany,2001年
『ファセット理論と解析事例』(共著)ナカニシヤ出版,2002年
『国際比較調査の方法と解析』(単著)慶應義塾大学出版会,2003年
『広告の文化論』(編著)日経広告研究所,2006年
『地球社会共生のためのシャローム』(編著)ミネルヴァ書房,2020年

【翻訳書】
M. シェリフ,C. W. シェリフ『学際研究─社会科学のフロンティア─』(共訳)鹿島出版会,1971年
K. P. ラントン『政治意識の形成過程』(共訳)勁草書房,1978年

上記内容は本書刊行時のものです。