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日本の国境・いかにこの「呪縛」を解くか
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2010年1月1日
- 書店発売日
- 2010年1月25日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2010年6月23日
紹介
日本を取り巻く3つの国境問題-尖閣・竹島・北方領土。このチャレンジをどう乗り越えるべきか?ヨーロッパ,コーカサス,中央アジア,南アジアなど世界の事例から考える。国際関係・国際法・安全保障・経済・社会・歴史・民族・文化など多様な視点から踏み込む,日本初の本格的な国境問題研究!
目次
国境 工藤信彦
序 章 「辺境」からの問いかけ 岩下明裕
第一部 海洋国家日本――「呪縛」との闘い
第一章 海に広がる国境の島々 山田吉彦
国土を形成する島々
国境離島の抱える問題――対馬と韓国
東シナ海の国境政策
おわりに
第二章 離島と国境――行政概史と経営戦略 長嶋俊介
はじめに――島々のつながり
取り残された遠隔島嶼域
千島における国境経営
行政分離・本土復帰
おわりに――離島振興政策と国境
第三章 北辺国境地帯「北方領土」 黒岩幸子
はじめに
日本とロシアの出会い
北方領土問題の誕生
実効支配の現実の下で
むすびにかえて――国境画定の海図を求めて
第四章 北方領土問題解決試案――北欧のオーランド・モデルから 原 貴美恵
はじめに
主権帰属問題の解決
多国間枠組みによる解決を求めて
住民の利害を尊重した自治・四島特別地域
島民権と二重国籍
日ロ二カ国語公用語化
非武装化
むすび
<エッセイ> 国境幻想――樺太で生まれ育ったものとしての 工藤信彦
<エッセイ> 北方領土問題の打開へ――カギ握る戦略的「四島交流」 須藤真哉
第二部 国境イニシアチブ――「辺境」からのまなざし
領土 工藤信彦
第五章 国境島嶼を考える――小笠原国境シンポジウムから 田村慶子
はじめに
シンポジウムの議論から
国境島嶼の発展とは
おわりに
第六章 国境地域の挑戦――自治体主導の「国際政策」にむけて 古川浩司
はじめに
自治体主導の「国際政策」の背景
自治体主導の「国際政策」の現状
自治体主導の「国際政策」の意義と問題点
おわりに
第七章 「屋敷まわり」としての小笠原 山上博信
はじめに
小笠原の歴史を振り返る
返還の際の法整備
おわりに
第八章 国境島嶼・小笠原の位置どりと国境意識 佐藤由紀
――母島におけるアンケート調査を手がかりとして
はじめに――国境意識がなぜ希薄なのか
考察の目的と手順
「島嶼性」とは何か?
「島嶼性」と住民の小笠原観
むすび――国境意識「潜在化」の要因
第九章 オキナワ・パブリック・ディプロマシー 金 成浩
はじめに――ソフト・パワーの時代
ソフト・パワーとパブリック・ディプロマシー
むすびにかえて――東アジア共同体と島嶼国家との連携の構築
あとがき――「境界研究の拠点形成」にむけて
<詩> 工藤信彦
国境
領土
上記内容は本書刊行時のものです。