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梵文『法華経』翻訳語彙典 植木 雅俊(著/文) - 法藏館
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梵文『法華経』翻訳語彙典

発行:法藏館
B5判
厚さ145mm
重さ 5750g
2840ページ
定価 48,000円+税
ISBN
9784831870261
Cコード
C3515
専門 事・辞典 仏教
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年7月31日
書店発売日
登録日
2020年6月20日
最終更新日
2020年7月30日
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紹介

『法華経』、仏典、サンスクリット語等の研究者・学習者に至便な必備書。

『法華経』のサンスクリット原典を翻訳する際に著者が作成した、全単語の文法的分析を網羅するとともに、現代語訳と訓読文、詳細な注釈を一書に具える。

名著『梵漢和対照・現代語訳 法華経 上・下』(岩波書店)の完全版。

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本書は、2008年に岩波書店から出版した『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻を現代語訳する際に作成していた“作業ノート”というか“翻訳ノート”というものの出版である。
 その『梵漢和対照・現代語訳 法華経』を出版することにしたのは、これまでのサンスクリット語からの現代語訳に多くの疑問を感じていたからであった。(中略)
そのことを当時、中村先生亡き後、東方学院長に就任されていた三枝充悳先生(筑波大学名誉教授、1923~2010)に相談した。三枝先生は、「自分の納得いく訳を出しなさい」とアドバイスしてくださった。
 力強い理解者・支援者を得ることができて、翻訳作業に専念することができた。
 翻訳作業に当たっては、
  ①正確を期す。
  ②意訳・深読みをしない。
  ③掛詞も見落とさずに訳出する。
  ④曖昧さを残さない。
の四つの原則を自らに課した。
 そして、なぜ私がそのように翻訳したのか、今までの訳の何が問題なのか、根拠を示しつつ思索の経過を“作業ノート”に記録しながら翻訳を進めた。サンスクリット原典の全文を一つひとつのセンテンスに区切って、すべての単語について品詞を明らかにし、名詞であれば性・数・格、動詞であれば人称・数・態・時制など文法的なことを分析し、連声の仕方、構文の分析を行ない、そのすべてを文法的特記事項とともに書き残した。その文法的分析に基づいてなされた私の現代語訳が、サンスクリット本文と鳩摩羅什(344~413)の漢訳書き下し文を対照させて各センテンスごとに並べてある。それを自分で“翻訳ノート”と呼んでいた。
 この“翻訳ノート”のおかげで、再検討、再確認、推敲もスムーズに行なうことができた。後から見直した時、以前よりも理解が深まっていて、加筆・訂正することも楽に行なうことができた。
 最終的に、製本された“翻訳ノート”は、B5サイズで両面印刷して、厚さ20センチメートルほどの大部になった。そのすべてが本書となった。
(「はしがき」より)
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目次

【上巻】
序に代えて 一  国立民族学博物館名誉教授 加藤九祚
      二  鶴見大学女子短期大学部教授 中田直道
推薦の辞  筑波大学名誉教授 三枝充悳
はしがき
凡例
発音について

第1章:序(序品第一)
第2章:巧みなる方便(方便品第二)
第3章:譬喩(譬喩品第三)
第4章:信順の志(信解品第四)
第5章:薬草(薬草喩品第五)
第6章:予言(授記品第六)
第7章:過去との結びつき(化城喩品第七)
第8章:五百人の男性出家者たちへの予言(五百弟子受記品第八)
第9章:アーナンダとラーフラ、そのほか二千人の男性出家者への予言(授学無学人記品第九)

【下巻】
第10章:説法者(法師品第十)
第11章:ストゥーパの出現(宝塔品第十一)
第11章:ストゥーパの出現=続き(提婆達多品第十二)
第12章:果敢な努力(勧持品第十三)
第13章:安楽の住所(安楽行品第十四)
第14章:大地の裂け目からの菩薩の出現(従地涌出品第十五)
第15章:如来の寿命の長さ(如来寿量品第十六)
第16章:福徳の分別(分別功徳品第十七)
第17章:喜んで受け入れることの福徳についての表明(随喜功徳品第十八)
第18章:説法者に対する讃歎(法師功徳品第十九)
第19章:常に軽んじない菩薩(常不軽菩薩品第二十)
第20章:如来の神力の顕現(如来神力品第二十一)
第21章:ダーラニー(陀羅尼品第二十六)
第22章:“薬の王”の過去との結びつき(薬王菩薩本事品第二十三)
第23章:明瞭で流暢に話す声を持つもの(妙音菩薩品第二十四)
第24章:あらゆる方向に顔を向けた“自在に観るもの”の神変についての教説(観世音菩薩普門品第二十五)
第25章:“美しく荘厳された王”の過去との結びつき(妙荘厳王品第二十七)
第26章:“普く祝福されている人”による鼓舞(普賢菩薩勧発品第二十八)
第27章:付嘱(嘱累品第二十二)

付録=仏教混淆梵語の格語尾早見表
あとがき

著者プロフィール

植木 雅俊  (ウエキ マサトシ)  (著/文

1951年、長崎県島原市生まれ。仏教思想研究家。九州大学大学院理学研究科修士課程修了(理学修士)、東洋大学大学院文学研究科博士後期課程中退(文学修士)、91年から東方学院で中村元氏からインド思想・仏教思想論、水野善文氏からサンスクリット語を学ぶ。2002年、お茶の水女子大学で人文科学博士号を取得。東京工業大学世界文明センター非常勤講師を歴任。日本ペンクラブ会員、日本印度学仏教学会会員、比較思想学会会員。著書に『仏教のなかの男女観』(岩波書店。『差別の超克』と改題して講談社学術文庫)、『仏教、本当の教え』(中公新書)、『思想としての法華経』(岩波書店)、『仏教学者 中村元――求道のことばと思想』(角川選書)、『100分de名著 法華経 あなたもブッダになれる』(NHK出版)、『今を生きるための仏教100話』(平凡社新書)など、訳書に『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻、『梵漢和対照・現代語訳 維摩経』(いずれも岩波書店)、『サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳』『サンスクリット版全訳 維摩経 現代語訳』(ともに角川ソフィア文庫)『梵文「維摩経」翻訳語彙典』(法藏館)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。