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比叡山の仏教と植生 道元 徹心(編集) - 法藏館
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比叡山の仏教と植生 (ヒエイザンノブッキョウトショクセイ)

哲学・宗教
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発行:法藏館
四六判
厚さ12mm
重さ 271g
220ページ
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-8318-6433-8   COPY
ISBN 13
9784831864338   COPY
ISBN 10h
4-8318-6433-1   COPY
ISBN 10
4831864331   COPY
出版者記号
8318   COPY
Cコード
C0015  
0:一般 0:単行本 15:仏教
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年3月15日
書店発売日
登録日
2020年1月23日
最終更新日
2020年3月3日
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紹介

龍谷大学アジア仏教文化研究センターが主催した文化講演会の書籍シリーズ第4弾。

比叡山に守り伝えられた類い希な植生について、歴史や思想、現在の状況を研究者と延暦寺の僧侶が詳しくやさしく解説。

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比叡山は「日本仏教の母山」と称され、延暦寺では「御山は御大師様の体、御山の木々は御大師様の衣」という意識のもとで森を護ってきました。礒村氏と武氏により比叡山の森林管理の現状について語られます。
今日まで比叡山を護る上で様々なことがありました。織田信長による比叡山焼き討ち後、山修山学の理念のもと伽藍が復興する一面について近世の資料を手がかりに道元が述べます。吉田氏が明治期初頭の廃仏毀釈から行政裁判を通じてどのように山林還付が実現したかを明かしていきます。
また、比叡山の森林について仏教(草木成仏説)の立場から村上氏が語っています。最後に現代社会への提言も含め比叡山の生物自然誌を土屋氏が学術的に考察します。
この講演録では、それぞれ専門的立場から「比叡山の仏教と植生」について新たな紹介をしています。
(「はじめに」より)

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【本書の構成】
はじめに  (龍谷大学理工学部教授 道元徹心)
比叡山の森――伝教大師 衣の森――  (比叡山延暦寺総務部主事 礒村良定)
辰張忌考――比叡山の山林を巡る明治時代の行政裁判について――  (天台宗典編纂所編輯員 吉田慈順)
比叡山の森林施業――大師の森を守る――  (比叡山延暦寺管理部主事 武 円超)
比叡森林継承プロジェクトが持つ可能性  (龍谷大学非常勤講師 村上明也)
比叡山の山修山学の理念と継承  (龍谷大学理工学部教授 道元徹心)
比叡山の生物自然誌――山林修行の場における生態復元にむけて――  (龍谷大学元教授 土屋和三)

目次

はじめに  (龍谷大学理工学部教授 道元徹心)

比叡山の森――伝教大師 衣の森――  (延暦寺比叡山無量院住職 礒村良定)
一 はじめに
二 修行の山
三 近世における山林経営
四 比叡山の森林管理の現状
五 まとめ

辰張忌考――比叡山の山林を巡る明治時代の行政裁判について――  (天台宗典編纂所編輯員 吉田慈順)
一 辰張忌とは
二 辰張忌の実際と社寺領上知令
三 村田師と大隈重信氏の邂逅
四 国有土地森林原野下戻法
五 おわりに

比叡山の森林施業――大師の森を守る――  (延暦寺比叡山松寿院住職管理部主事 武 円超)
一 比叡山の山林
二 山林をとりまく環境変化
三 山林のゾーニング
四 最近の活動
五 大師の森を守る

比叡森林継承プロジェクトが持つ可能性  (龍谷大学非常勤講師 村上明也)
一 比叡森林継承プロジェクトとは
二 比叡森林継承プロジェクトと地球環境問題
三 環境保護と宗教
四 草木成仏説と環境保護

比叡山の山修山学の理念と継承  (龍谷大学理工学部教授 道元徹心)
一 はじめに
二 山修山学について
三 元亀の法難と再興
四 相応和尚から続く葛川の滝と森と修行
五 主伐と植樹
六 むすび

比叡山の生物自然誌――山林修行の場における生態復元にむけて――  (龍谷大学元教授 土屋和三)
一 はじめに
二 本草学から博物学への移行期の記録から
三 絵図・文献から探る植生の歴史的変遷
四 比叡山の延暦寺領の原植生の推定とその変容
五 天梯権現山と元三大師御廟の現状と生態復元について
六 比叡山の自然再生・創成への助走
七 将来の森の在り方への提言

著者プロフィール

道元 徹心  (ミチモト テッシン)  (編集

1959年生まれ、兵庫県出身。龍谷大学文学部仏教学科卒業、龍谷大学大学院文学研究科博士課程仏教学専攻単位取得満期退学。龍谷大学文学部准教授、同理工学部准教授等をへて、現在、理工学部教授、同大学図書館長。専門は天台学・叡山浄土教。 主な著書に『天台――比叡に響く仏の声』(編著、自照社出版、2012年)があるほか、論文に「ハーバード大学所蔵『真如観』の検出について」(『龍谷大学論集』第471号)、「ハーバード大学燕京図書館所蔵『顕密即身成佛考』について」(『龍谷大学論集』第474・475合併号)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。