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お迎えの信仰 梯 信暁(著/文) - 法藏館
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お迎えの信仰 往生伝を読む

発行:法藏館
四六判
厚さ14mm
重さ 286g
242ページ
定価 1,600円+税
ISBN
9784831860682
Cコード
C1015
教養 単行本 仏教
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年5月7日
書店発売日
登録日
2020年3月24日
最終更新日
2020年4月25日
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紹介

「オムカエ」……。「アノ世からのオムカエ」などという言い方をします。多くの人はそれが「極楽からのお迎え」を意味することを知っています。阿弥陀仏が菩薩と共にやって来て臨終の人を迎え取り、極楽へ連れ帰る場面を思いうかべることのできる人も少なくないと思います。それは平安時代の貴族社会に定着した信仰に基づく情景です。「お迎え」という言葉は、その意味のままに現代にまで受け継がれているのです。(「はじめに」より)


    ※    ※    ※    


命終ときに、阿弥陀仏が迎えに来なければ、極楽に往生できない――
平安時代の貴族社会に芽生え、やがて社会全体に広がった「お迎え」の信仰の実態をうかがい、その光と闇に迫る。


平安時代に著された「往生伝」のなかから、慶滋保胤『日本往生極楽記』(全)、大江匡房『続本朝往生伝』(部分)、三善為康『拾遺往生伝』『後拾遺往生伝』(部分)、さらに『楞厳院二十五三昧過去帳』(全)を現代語訳し、エピソードのそれぞれに解説を付す。

目次

はじめに 

一 日本往生極楽記

1 序  
2 聖徳太子――日本仏教の開祖、妃とともに往く  
3 行基――大仏建立の立役者、鬼も認める極楽往生  
4 善謝・隆海――南都三論宗の碩学、阿弥陀の讃文を唱えつつ  
5 円仁――比叡山不断念仏の創始者、手に定印を結び阿弥陀仏を念じつつ  
6 増命――比叡山西塔の造営者、金色の光に照らされて  
7 無空・済源――お金に執着すると往生できない?  
8 明祐・成意――斎食の戒めを守らない者は?  
9 智光・頼光――阿弥陀仏の掌に示現された浄土図  
10 延暦寺僧某甲・兼算・尋静・春素――観想念仏・称名念仏、どちらでも大丈夫  
11 延昌――臨終行儀の先駆者、如来の手から垂らした糸を握って  
12 空也――京の人々に南無阿弥陀仏を教えた聖者  
13 千観――朝廷の職を辞し、箕面・高槻で念仏勧進  
14 明靖――地獄の炎を消す秘訣は?  
15 真頼・広道――極楽への往生を目指した真言行者  
16 勝如――賀古の沙弥教信から学んだ称名念仏  
17 箕面の僧・平珍・増祐・玄海――保胤が身近に見聞した天台僧の往生  
18 真覚――官僚出身の台密僧、龍頭の舟に迎えられ  
19 沙弥二人――無名の沙弥にもお迎えが  
20 尼僧三人――境遇も修行の内容もまちまち  
21 優婆塞四人――高級官僚から地方官人まで  
22 優婆夷六人――既婚も未婚も貴族も庶民も  

二 続本朝往生伝

1 一条天皇・後三条天皇――天皇でも臨終正念は必須  
2 藤原頼宗・源顕基・大江音人――公卿三人、天台僧の指導によって  
3 遍照――天狗が語った高僧の往生  
4 尋禅――摂関家の御曹司、良源の衣鉢を継いで  
5 覚運――論義の達人、病苦の中でも一糸乱れず  
6 源信――天台念仏の大成者、下品の往生を目指す  
7 覚超――顕密仏教の大家、往生は難中の難  
8 増賀――多武峯の聖人、隠遁を貫く  
9 寛印――迎講の創始者、源信の教えを拠り所として  
10 成尋――宋にとどまり、宇治殿を想いつつ  
11 慶滋保胤――『日本往生極楽記』の著者、娑婆への帰還を誓って  
12 大江定基――保胤の弟子、宋国で客死  

三 拾遺往生伝・後拾遺往生伝

1 最澄――山家の大師、遺戒を定めて  
2 相応――回峯行の創始者、不動明王に導かれ  
3 永観――東大寺別当、民衆とともに称名念仏の中で  
4 良源――比叡山中興の祖、閻魔大王も一目置いた傑僧  
5 良忍――天台声明の祖、融通念仏のおかげで  

付録 楞厳院二十五三昧過去帳  

おわりに

著者プロフィール

梯 信暁  (カケハシ ノブアキ)  (著/文

1958年大阪市生まれ。 1982年早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒業。 1991年早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻博士後期課程退学。 2006年博士(文学)早稲田大学。 現在、大阪大谷大学文学部教授、龍谷大学講師、武蔵野大学講師、浄土真宗本願寺派中央仏教学院講師。 [著書] 『宇治大納言源隆国編 安養集 本文と研究』(西村冏紹監修、百華苑、1993 年)、『奈良・平安期浄土教展開論』(法藏館、2008 年)、『インド・中国・朝鮮・日本 浄土教思想史』(法藏館、2012 年)、『新訳 往生要集』上・下(訳註、法藏館、2017 年)。

上記内容は本書刊行時のものです。