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私が生まれてきた訳は
中村久子の声を聞く
発行:法藏館
四六判
重さ 200g
114ページ
定価
2,000円+税
- 初版年月日
- 2021年8月10日
- 書店発売日
- 2021年8月11日
- 登録日
- 2021年6月24日
- 最終更新日
- 2021年7月22日
紹介
幼いころに脱疽により両手両足を切断し、苦難の人生を歩んだ中村久子。自らの厳しい境遇にもかかわらず、その眼は、常に障害に苦しむ人びとに注がれ、久子は生涯、身障者支援に尽力した。
その思想と行動の背景には浄土真宗の信仰があり、久子はその身をもって親鸞聖人のお念仏の道を歩んだ実践者であった。
久子最晩年の法話の音声と、新出の書簡から、信仰の人・中村久子を描く。
昭和41年法話録音CD付。
――「生きる」という命題は、人間にだけに与えられた崇高な営みである。中村久子という人の語られた生の声を聞き、その営みに光を感じ取っていただければと願いつつ本書を世に送りたい。(「はじめに」より)
目次
はじめに
Ⅰ 中村久子
一、 悲母観世音菩薩像
二、 中村久子という人
1 四肢切断から独り立ちへ
2 四婚の家族生活
3 障害を乗り越えた女性たちとの値遇
4 仏縁
Ⅱ 蓮成寺の法縁
一、 一枚のはがき
二、 幼い頃の思い出――微かな記憶をたどる――
Ⅲ 中村久子法話「生かさるヽ仕合せ」(抄)
一、 讃題――西条八十 詠「ほほえみ」――
二、 私はいつも新婚旅行
Ⅳ 一通の手紙――尼さんの眼病を治してあげたい――
一、 遺された手紙
二、 花山信勝との出遇い
Ⅴ 宿業のままに――詠歌三首
一、 歌に託されたこころ
二、 慈光を求めて
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。